新シリーズ "Enterprise""Enterprise" 「エンタープライズ」は、2001年9月26日に始まった「スタートレック」 第5の最新シリーズです。
以前のシリーズでは、その一つ前のシリーズより新しい年代を常に描いてきました。ですが「エンタープライズ」では初めて過去に戻り、しかも初代シリーズの TOS より更に古い 22世紀の話となります。
日本放送はスーパーチャンネルで 2002年11月と正式発表された、この期待の新シリーズについて紹介します。
各種情報
レギュラー
(左から)
キャラクター名 俳優 トラヴィス・メイウェザー Travis Mayweather アンソニー・モンゴメリー Anthony Montgomery マルコム・リード Malcolm Reed ドミニク・キーティング Dominic Keating トゥポル T'Pol ジョーレン・ブラロク Jolene Blalock ジョナサン・アーチャー Jonathan Archer スコット・バクラ Scott Bakula ホシ・サトウ Hoshi Sato リンダ・パク Linda Park フロックス Phlox ジョン・ビリングズリー John Billingsley チャールズ・タッカー三世 Charles Tucker III コナー・トリニアー Connor Trinneer
→詳細はレギュラーの解説を参照して下さい
レギュラーは上の 7名。最近のシリーズでは、DS9 の 9名 (第3シーズンまでは 8名)、VOY の 9名と比べて 2名も少ないことになります。TOS の第2シーズン以降、および TNG 第4シーズン途中以降、現在の映画版まで続く 7名と同じですね。
これで、それぞれのキャラクターを焦点を当てられる「濃い」ストーリー展開を期待したいものです。また、男性:女性が 5:2 というのは過去のシリーズと比べても平均的な割合です。
船
- 船名 Enterprise エンタープライズ (惑星連邦が設立される前なので、これまでのシリーズの U.S.S.エンタープライズの系譜とは別になります。S.S.エンタープライズという表記もあります。後のシリーズでも U.S.S. は United Star Ship の略とされ、連邦かつ宇宙艦隊所属の船は U.S.S.となるようです。よって連邦設立前の時点では単に Starship = S.S. という説がなりたちます)
- 船籍番号 NX-01
NX は試作艦を表すので、つまり初の「エンタープライズ級」ということでしょうか? 01 という数からも、この船が初の深宇宙探査艦ということがわかります。
NX-1 ではなくて 01 ですが、VOY "Hope and Fear" 「裏切られたメッセージ」に登場したドーントレスも NX-01A という番号でした。これはアートゥリスによる偽の連邦艦でしたが、彼がエンタープライズの NX-01 という番号を参考にして、ヴォイジャーのクルーをだますために初の量子スリップストリームドライブを搭載した船につけた…と考えることもできますね。
- 大きさは比較画像が正しいとすると、約220メートル
- ワープ5 を出すことのできる初めての船 (23世紀と同じ定義とすれば、光速の 125倍。ワープ4 は 64倍です)
初期の噂通り、上面図 (右) で見ると 24世紀のアキラ級と酷似しています。ですがナセルは上向きについており、伝統的なスタイルの元祖的なイメージがあります。23世紀のコンスティテューション級やダイダロス級と比べるとかなり近代的な感じですが…。それでも外郭が金属質なのは古さを出そうとしたのでしょうね。ナセルも古いタイプです。
アキラ級
コンスティテューション級
ダイダロス級
時代・背景設定
その他
- 時代は 22世紀中盤の 2151年。
- 惑星連邦は設立される前で、映画第8作 "Star Trek: First Contact" 「ファースト・コンタクト」で描かれた 21世紀 (2063年) と、TOS=23世紀の間に当たります (これまでのスタートレック史では、連邦は 2161年に設立されています)
後に惑星連邦に加盟する異星人とのファースト・コンタクトも多数描かれるかもしれませんね。実際、既にアンドリア人が登場するエピソードが予定されています。
- ただし宇宙艦隊は地球人の組織として存在しています。これまでは暫定的に連邦と同時にできたことになっていたようです。同時期にできたのであれば、23世紀の TOS 時点でもっとヴァルカン人士官がいてもよいはずで、スポックが初の宇宙艦隊士官であることとも符合したうまい設定だといえるかもしれませんね。同時にトゥポルがエンタープライズに乗っていても全く問題ないことになります (制服も着ていません)
- 制服関連では、部門の色分けは TOS に準じています。
指揮・操舵=黄、機関・保安=赤、科学=青
色が統一されていているという点では映画 ST2 で初登場した 23〜24世紀初期の赤いタイプ、また映画 FC で初登場した黒めのタイプと共通しています。それよりむしろ、現在の NASA の宇宙飛行士の服や、軍服に近いですね。肩のエンタープライズが入ったワッペンのほか、ファスナーつきのポケットがたくさんあるのも特徴的です。なお提督はネクタイをしています。
- 敵役の異星人として、Suliban (スリバンと聞こえます。訳して「スリバ人」でしょうか。「スリバン人」とは訳さないようにして欲しいですね) という種族が登場。遺伝子工学に長け、姿や体型を変えることができ (あくまで人型で可変種のように自由自在ではない模様)、壁を登る能力もあります。Suliban の Silik というキャラクターはサブレギュラーのようです。Silik などの Suliban の一部の者は、未来の謎の人物と通じています。これがシリーズを通してのカギとなりそうです。
- タイトルにはシリーズで初めて "Star Trek" という言葉が入っていません。初めて過去に戻るこのシリーズで、あえて冠を外すことで新たな視聴者をつかむ狙いがあるのでしょうね。
日本では安易にタイトルを残すことが多いのですが、米国ではスピンオフで全く変えてしまうのは珍しいことではありません。当然これまでの設定を全て捨てるという意味もありません。スタートレックといえばエンタープライズですからね。もちろん、これまで同様ジーン・ロッデンベリーの名もオープニングに含まれています (画像)。
- オープニングの画像を観て頂くとわかるのですが、いわゆる「ワイドサイズ」の放送になっています。これは本編や、パイロット版以外のエピソードでも同様です。高画質の HDTV (日本で言うハイビジョン) 撮影されているためで、画面比率は 16:9 です (実際の比率を測ると、もう少し横長いようです)。
オープニング「エンタープライズ」のオープニング (パイロット版のエンディングも含む) は、Vidiot でダウンロードできます。
コクレイン博士のフェニックスなどが登場します
使われている音楽はシリーズ初の歌で、イギリスの若手ラッセル・ワトソンが歌う「フェイス・オブ・ザ・ハート (Faith of the Heart)」です。この歌が収録されているワトソンのアルバム "Encore" も発売されました [Amazon.com / Amazon.co.jp] (なおアルバムでは "Where My Heart Will Take Me" という曲名になっています)。
[ワトソンの以前のアルバム "The Voice" Amazon.com / Amazon.co.jp]。
映画「パッチ・アダムス」でも使われたロッド・スチュワートの歌のカバーとなっており、Amazon.com で一部を視聴できます [Amazon.co.jp 本国版 / 日本版]
待望のサントラアルバムも 5月14日に発売
原価 18.98ドル
Amazon.co.jp では 2,505円
ラッセルの歌はアルバム版と TV版の 2種類を収録
デニス・マッカーシーの曲
エンハンスドCD 仕様 (PC で楽しめる要素あり)
リンク
STARTREK.COM: Star Trek: Enterprise
http://www.startrek.com/startrek/view/series/ENT/公式サイトの ENT専用ページ
俳優の写真など情報多数ENTERPRISE (UPN)
http://www.upn.com/shows/enterprise/本国で ENT を放送しているネットワーク
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