Star Trek: U.S.S. Kyushu - Nemesis Board Logged tree under 92

ネメシス／S.T.X 専用掲示板
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◇-楽しみにしていたのですが…-ホームズ(4/12-22:13)No.92

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92	楽しみにしていたのですが…	ホームズ	03/4/12-22:13
なんとも残念でした。きょう昼間にスーパーチャンネルでメイキングを見て、期待しながら（でも不安半分）行って来たのですけど。掲示板は個人の感想を書く場所と考えて、以下は私の意見ですけど、小学生の時に第１作を見てから全作品を映画館で見た私としては、いままでで一番つまらなかったし、なんというか、認めたくない作品だなと思えてしまいました。監督さんは「エクゼクティブ・デシジョン」の人だそうですが、その作品自体、それほどサスペンス醸成が巧みだったとは思えなかったです。ドンパチの少ない機内の密室サスペンス調で、予算を抑えることには成功してるなという印象だったですけど、世界観やキャラクターが殺伐としていて無味乾燥な印象を受けてました。現実重視という姿勢でもないし、正直、脚本はまあまあでしたが演出はそれほどでもと思ってました。今回もまったく同じです。メイキングによると監督はスタートレックに詳しくなかったそうですが、なんだか過去９作の映画版を見て「ああスタートレックってこういうものか」と考えて演出したとおぼしきシーンが多々あるような気がします。テーマ曲に乗せてドックの中のエンタープライズをゆったり眺めるシーン、データの自己犠牲のシーン、エンタープライズ号内の銃撃戦、戦艦同士の戦いなど、どれもこれも１０作目としてのオマージュというよりは、過去の映画を見てこんなものだろうと推測して作ったことがありありと判る気がします。それにセリフの冗長さ（それでいてやたらとプロットが単純）、人間の奥の浅さは「エクゼクティブ…」と同じなんですけど、あまりにもツボを押さえてなさすぎで、ファンとして喜びを与えられるはずの場面が、監督が意味がわかっていないために素通りされている感を受けました。古い話ですが００７の１０作目は「私を愛したスパイ」で、豪華版の大作として作られ沈滞化していたシリーズが再び一般ウケするようになったという事実があります。このスタートレック１０作目も、それなりの記念作品を期待するのがファン魂というところでしょう。００７が最近、貪欲に毎回、新しい監督を使って新機軸を打ち出している（成功か否かは別として）ように、今回もあえてスタートレックに詳しくないがベテランの職業監督を使うことでがらりと雰囲気を変え、一般的に認知されるような作品を目指したのかもしれませんが、みごと裏目に出ました。過去の作品を知らない人には退屈だし、ファンには物足りなさ過ぎると思います。「ダイ・アナザー・デイ」にはホロデッキのギャグや遮蔽装置をまんまパクったエピソードがあり、スタートレックの真似をしてまで新しい世代に対応しようとしているのに、スタートレックの方は時代に逆行していたのでは、なんともがっかりです。それに、提督でゲスト出演のジェーンウェイ……たんなるＶＴＲ画面だけの出番とは。あれなど、ジョナサン・フレイクスが監督していれば、ああでは終わらせないはずと思いますが。ラストのメインキャストもデータの死を哀しんでいるようには見えず、「カーンの逆襲」のカークやマッコイとは雲泥の差です。なんだかドラマの最終回の投げやりな態度が、俳優の演技にも表れているようで、やる気がなく感じられました。とにかく残念でした。記念すべき第１０弾特別記念超大作であってほしかった。