デアゴスティーニより、「スタートレック エンタープライズD 定期お届け便」が2021年10月より発売されます。
今回、第2回目配送 (=STAGE 6) まで特別に提供いただきましたので、実際に作成する様子をお届けします。
「スタートレック エンタープライズD 定期お届け便」とは
新スタートレックの主役艦、U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-D のモデルを造るシリーズです。
デアゴスティーニのスタートレック商品としては、「スタートレック・スターシップコレクション」以来の定期刊行物となります。
完成品のサイズは実に全長70cm、幅50cmに及ぶ巨大なもの。設定上エンタープライズDの大きさは641mですので、約1/916スケールとなります。完成重量は約7.8kgだそうです!
撮影モデル、本編の吹き替えでピカードを担当した麦人さんのインタビュー (期間限定) など詳細は公式サイトに掲載されています。
なお、2011年に「週刊スタートレック エンタープライズDをつくる」が試験販売のみされましたが、そのモデルとは異なります。
主な仕様
- 照明つき
- 一部金属フレーム
- 彩色済み、接着剤不要
- マガジンは英語版。日本語の組立説明書は公式サイトからダウンロード
- 配送1回目 1,990円、2回目以降 6,980円 (どちらも税込)。全31回
※海外版の各号に相当するのが「STAGE」で、日本では例えば配送1回目が STAGE 2 まで、2回目が STAGE 6 までとなります。 - 500セット限定
- 毎月第2火曜日前後発送
STAGE 6 までの感想
作ってみた感想を先に書きます。
かつてのバンダイのスタートレック・プラモデルも、一隻だけ作って押し入れ行きになってしまっている程度の素人ですが、総じて簡単に作ることができました。
多少細かいところがあったり、組み立てたところが外れたりして少し戸惑った部分はあります。LED点灯テストは回路への抜き差しにヒヤヒヤ……。
もちろんまだまだ極一部なので完成品は想像するしかありませんが、金属製の船体は STAGE 1 で第2デッキの部品を手に持った瞬間に「おっ」と感じるほど。実測で122.5gありました。
各部品には番号だけでなく、設定上どういう場所かという名前がついているものがあります。「劇中で言ってたのはここなのか」と把握しながら組み立てるのは面白いですね。
日本語の組み立てガイドは公式サイトからダウンロードできますが、海外のマガジン(英語版の小冊子)が毎回付いています。デザインなどの貴重な写真や資料が紹介されているのは、ファンには嬉しいポイントです。
スターシップ・コレクションが完了し、日本での発売タイミングとしては最適だと思います。完成までの費用としては確かにお安くはないですし、作る場所、飾る場所をどうするかという問題も切実です。ただスタートレック史上もっとも登場回数が多いエンタープライズDを、このサイズと再現度で堪能できるのは貴重な機会です。こういう御時世でもありますし、ベタですがおうち時間ということでコツコツ組み立てるのもよいかと思います。
私も申込み済みなので、2年半の組立の様子は引き続き公開予定です。
そういえば、バンダイからD型は出なかったんでしたね。その改装エンタープライズ&A型、NX-01、ヴォイジャーは1/850設定だったので比較的近いと言えば近いでしょうか。
用意した方がいいもの
STAGE 6 までで実際に組み立てた中で、あった方が便利なものを挙げます。
・パーツケース
小さなネジが予備を含めて同梱されており、同じ種類を別の STAGE で共通して使うこともあります。袋にAM、BP…など型番のシールがあるので、そのままケースの該当箇所に貼り付けて管理すると便利です。
組み立てPDFの STAGE 3 の箇所にある通り、ネジはMがつくものが金属、Pがつくものがプラスチック製です。見た目の区別はつかず、A、B、C…と長さの違いも微妙なので万一混ぜてしまうと大変だと思います。
・途中の部品を入れておく袋・箱類
STAGE の順を追って拡大していくわけではなく、それぞれ全く別の箇所を作ることになります。
また、部品として入っているものの組み上げずに後の STAGE で使う場合もあります。
どの STAGE のものかわかるように、番号を振って袋→まとめて箱に入れておくとよいと思います。私は手元にあったクリアポケットを使っていますが、部品が組み上がって大きくなってくると入らないかもしれません。
・カッター
ランナーから部品を外した後のバリ取りなど。
・ピンセット
ウィンドウなど、中には小さな部品もあります。
・はさみ
ランナーからの取り外しは、今のところ手でも可能です。袋の開封など。
・ラジオペンチ類
私は使っていませんが、回路の端子が抜き差ししづらいのであった方がよいかもしれません。
・タブレット/PC
組み立て説明書がPDFなので、見ながら作ることになります。まあ印刷してもいいですが…。
・単4電池×3
STAGE 3 で必要です。
・その他カッティングシートなど
STAGE 1 組立レポート
それでは実際に組み立てた様子です。公式の組み立てPDFを補足する意図で書いていますので、副読本的に読んで頂けるとよいと思います。
写真を撮りながらでしたが、製作時間の目安は1:30ほどになります。
・1.1 メイン・ブリッジモジュールの取りつけ
STEP A:いわゆるブリッジです。各部品に番号は振られていませんので、説明書をよく見て選びます。
・1.2 ブリッジライトの取りつけ
STEP B:早速LEDコードを使います。
STEP C:反対側にも取り付けます。コードの取り回しを上手くやりましょう。
Bの部分も固定されているわけではないので、外れないようにリード線を上に回します。
・1.3 ブリッジボトムの取りつけ
STEP D:ブリッジの下部です。
1.4 非常用フラッシュベントの取りつけ
STEP E:いったん STEP D までの部品は置いておきます。01H非常用フラッシュベント (左)は透明で、「L」と刻印されています。
上記の取り付けた部分はまだ完全に固定されるわけではなく、後の作業中などLEDが外れやすいです。セロテープなどで仮止めするとよいと思います。
01G非常用フラッシュベント(右)は黒色です。こちらにはコードは取り付けません。
・1.5 フロントウィンドウの取りつけ
STEP F:01Eデッキフロントウィンドウは透明です。
・1.6 ブリッジに固定する
STEP G:ブリッジベースはカチッとはまるまで押します。
・1.7 脱出ポッドの取りつけ
STEP H:特徴的な脱出ポッドの取り付けが始まります。赤い太線がある方が下側になり、ランナーの左から順に01L、M、N、O、P、Qです。取り付ける順番とは異なりますが、形状や差し込み口から他の部分と入れ間違うことはないと思います。
STAGE 1 は以上となります。初号から、ずっしりとした大型の部品やLED、さらに脱出ポッドといった作りがいのある構成でした。
STAGE 2 へ続きます。