※ストーリーのネタバレに触れています。
データ
シーズン2 第9話 (通算19話)
“Hide and Seek” 「かくれんぼ」
配信日: 2022年4月28日 (米国) 4月29日 (日本)
配信:Amazon Prime Video (吹き替え版) (字幕版)
監督:Michael Weaver
脚本:Matt Okumura & Chris Derrick
俳優クレジット
役名 | 声優 | |
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Starring | ||
パトリック・スチュワート | ジャン・リュック・ピカード | 麦人 |
アリソン・ピル | アグネス・ジュラティ | 堀井 千砂 |
ジェリ・ライアン | セブン・オブ・ナイン (アニカ・ハンセン) | 沢海 陽子 |
ミシェル・ハード | ラファエラ・「ラフィ」・ムジカー | 高乃 麗 |
エヴァン・エヴァゴラ | エルノア | 染谷 俊之 |
オーラ・ブラディ | タリン | 麻生 侑里 |
with サンティアゴ・カブレラ | クリストバル・リオス | 花輪 英司 |
and ブレント・スパイナー | アダム・スン | 大塚 芳忠 |
Guest Starring | ||
アニー・ワーシング | ボーグ・クイーン | 佐古 真弓 |
ジェイムズ・キャリス | モーリス・ピカード | 咲野 俊介 |
Madeline Wise | イヴェット・ピカード | 藤 貴子 |
ソル・ロドリゲス | テレサ・ラミレス | 森 なな子 |
Co-Starring | ||
ケイ・バス | ラ・シレーナのコンピューター | |
Steve Gutierrez | リカルド | |
Dylan Von Halle | 幼いピカード | |
その他の声優:れいみ、佐伯 美由紀 |
レビュー
いろいろとこれまでの決着と新たな展開を見せ、見応えのある話でした。
ラ・シレーナを巡る、ジュラティ=ボーグ・クイーンとピカードの闘い。半ボーグと化したスピアヘッド・オペレーションズの面々と共に、ジュラティがいきなり船に乗り込んできます。残されていたクイーンの死体を使って、服装もそれらしくなりました。その中で嬉しかったのが、残っていたジュラティの意思によって起動された緊急戦闘ホログラム (ECH) としてのエルノア。久しぶりに見事な殺陣を見せてくれました。シーズン2 #1「スターゲイザー」でも、ホログラムのエメットが闘っていましたね。ホロではありますがエルノアの記憶を受け継いでおり、ラフィに対して愛を感じていたと話します。
シャトー・ピカードの廃屋に集まったピカードたちは、スンとボーグが追いかけてくる絶体絶命の状況の中、ラ・シレーナに戻ろうとします。再び過去のトンネルの記憶が交差し、ついに明かされたショッキングな事実。以前の記憶ダイブの時に残されていた最後の扉の先に何があるのか、観ている中で最悪の展開も予想はしていました。ただ同時に、新スタートレック シーズン1「宇宙の果てから来た男」に登場した、優しい笑みを浮かべた老イヴェットの幻影も脳裏にあったのも事実。そんな疑問をもつファンに対してとも言えるセリフとして、ピカードはゆっくり語ります。「よく想像したよ。年老いた母が私に紅茶を出しおしゃべりするところを」。うーん、なるほど。だからこそ、あのあらゆる思考が現実になってしまう領域の中でピカードが実体化させたのは母だったんですね。後付けと切り捨てることは簡単ですし、衝撃的な描写をする必要があったかはさておき感情が揺さぶられたことは確かです。たまたま英語字幕つきで見直していて気づきましたが、新スタートレックの時もピカードは「ママン」と呼び掛けていました。
船に戻ったセブンはジュラティによって瀕死の重傷を負い、とどめを刺されそうになります。だが心のジュラティが止め、予想外かつ極めて重要と思われるクイーンとの対話が行われます。当初から自分が孤独と見抜かれていたジュラティは、逆にクイーンも孤独だと話します。二人だけが求められるつながりを、セブンがやっているように助けが必要な命の救済に使う。「ボーグの力で最高の人間性を支えていくの。そんな世界 (=universe of Sevens) を作りましょ」。申し出を受け入れたクイーンはジュラティと融合? して新たな人格となったようで、ラ・シレーナに乗って去りました。新しいボーグ…ふむ。
ジュラティによって救われたセブンは、その代償としてボーグのインプラントが復活しました。あれ、となるとジュラティのことももちろんですが、タイムトラベルものでよくある「なかったこと」にはできないというかしないんでしょうか。エルノアの運命は…。テレサに引き留められたリオスの行く末も気になるところ。
ルネは二人いて、片方は生き片方は死ぬという新たな謎が提示。残る悪役のスンの動向と共に、残るシーズン・フィナーレに期待です。未来側の未決着事項もあると思いますが、入るのかな?
トリビア
◆スピアヘッド・オペレーションズの兵士が緑のレーザーポインターを使って捜索を始めたシーンは、映画「ファースト・コンタクト」でボーグが赤いレーザーを使っていたのを思い出しました。
◆共同脚本の Matt Okumura は原案編集担当で、脚本としてはスタートレック初参加。Twitter のプロフィールによると、お餅とマラサダが好物だそうです。
◆Michael Weaver もスタートレック初監督。撮影監督出身で、「The Path/ザ・パス」「グッドガールズ:崖っぷちの女たち」などを演出しました。
◆過去の両親とのシーンで、ピカードのそばの机にはエンタープライズ NX-01 改装型やミランダ級の模型、プロミリア艦のボトルシップ (新スタートレック シーズン3「メンサー星人の罠」、ピカード シーズン2 #1「スターゲイザー」) があります。NX-01 (NXクラス) 改装は Doug Drexler がデザインし、船体が円盤部と機関部に分かれた構造になっています。スタートレック:エンタープライズ本編では使われずシーズン5用だったという話もありましたが、初めて正史上に登場したことになります。
後ろの隅にある棚には、ナセルが光るエクセルシオール級の模型もあります。
◆ヴォイジャーのジェインウェイの名前が言及。セブンは宇宙艦隊に入ろうとしたものの認められず、味方をしたジェインウェイは辞職を促されたそうです。結果セブンはあきらめ、フェンリス・レンジャーになりました。元ボーグのイチェブは普通に宇宙艦隊士官になっていましたが (シーズン1「スターダスト・シティ・ラグ」)、事情が異なるようです。
◆ホロ・エルノアはヴォイジャーのEMHが使っていたもの (シーズン3「29世紀からの警告(後編)」) に似た、モバイルエミッターを着けています。ホロデッキのような、エミッターのある場所以外でも行動できるようになる装置です。ジュラティに襲われた際も、モバイルエミッターを狙われたことで消えています。#1「スターゲイザー」のエメットは使っていなかったと思われますが、安全機能をオンオフすることで闘っていました。もっともそちらは本来のラ・シレーナで、今のは連合のラ・シレーナですが。
◆転送機能を取り返したセブンは、敵の兵士たちをトンネル内の壁の中に転送し「いしのなかにいる」状態に。何とも悲惨ですが、わざわざピカードたちの近くに見せるようにしなくても…。単なる偶然ということで。
◆ボーグ・キューブが次々と爆発する場面をボーグ・クイーンに見せるジュラティ。「ボーグスレイヤーと惑星連邦があなたを追ってくる」というのは、どの歴史でも負けるということで「一人のボーグスレイヤーが、協力した連邦が来る」という意味。また、ギリシア神話より「あなたがイカロスのように傲慢だからよ」。
出典
TrekMovie.com
TrekCore.com
Memory Alpha
“Antique silver tea set” by quinet is marked with CC BY 2.0.