タイトル: 面白かったです
投稿者 : 末さん<type99aam4kai@yahoo.co.jp>
登録時間:2013年8月26日14時20分
本文:
先行上映(吹替)を16日、3D(字幕)を23日に観てきました。
私も極力、事前情報をシャットして臨みましたが、よくできていると思いま
した。そこで思ったところを少々・・・。
本作品が「スタートレックらしい」「こんなのはスタートレックじゃない」
という意見や批判をネットでよく見かけます。
スタートレックに哲学的・観念的なものを求めるファンにはアクション重視
(格闘シーンであったり、スターシップ同士の戦闘であったり)の本作は今
一つかもしれません。(かく言う私もこの手のストーリーは嫌いではないも
のの、スタートレックに「センス・オブ・ワンダー」を求めがちです)
私は小学生のときにTOSを見て以来の40年来のファンですが、2009年にリブー
トされる前から、スタートレック映画が公開されるたびに、必ず賛否両論が
出てきました。
1966年にスタートして以来、かれこれ50年になろうとしているわけですか
ら、ファンの数だけ「スタートレック観」があるのも当然かもしれません。
昔、昔、「スターベース東京」というファンクラブに入っていた時に会報で
故斎藤伯好氏のエッセイが何回か掲載されて楽しみにしていたことがありま
した。ちょうど1980年代前半、映画でいえば「スタートレックU」と「スタ
ートレックV」のころでしょうか。
その頃、刊行された小説(ファンが著述した作品でした)「新たなる航海」
について斎藤氏のもとへ批判の手紙が相当数来たとのことでした。
曰く「こんなのは『スタートレック』じゃない」「こんなのは『カーク(ス
ポック、マッコイ)じゃない」・・・。」
斎藤氏は「スタートレックのファンならば、もう少し、大らかに受け入れら
れないものか」という趣旨で書かれていました。
スタートレックで言うところの「IDIC(無限の組み合わせにおける無限の多
様性)」ですね。
・・・さてさて。
J.J.エイブラムズもスタートレックは「会話劇」や「哲学的・観念的なテー
マ」が魅力であることは十二分に理解しているものの一般観客の期待に応え
るために、アクション中心の展開を選択しているのでしょう。
ファン向けの設定や小ネタをふんだんに用意して配慮する一方で、一本の映
画としても完成度を高め、初見の観客も満足させなければいけないというの
は大変、困難なことです。
作中でスコッティが新型魚雷の搭載を拒むシーンで「我々は調査隊(宇宙を
探索する)のはずじゃなかったのか?これじゃ軍隊じゃないか!」という趣
旨のセリフを言いますよね。
私はこれがあたかも旧来からのファンの声・意見のように思え、製作陣が
少々皮肉っぽく捉えて脚本に入れさせたのかな?と思いました。
いずれにせよ、本作もヒットしたので、続編が製作されることでしょう。
楽しみにしたいと思っています。
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