タイトル: 改めてDARKNESSに思う
投稿者 : idic
登録時間:2013年8月27日20時36分
本文:
3Dと2Dを見て、今小説を読み終えました。
3回の鑑賞を通じて、darknessというタイトル、展開に改めて感じたことが
ありました。
最大の“闇”は、艦隊士官(小説では、トム・ヘアウッドと命名されてい
る)が、自分の娘の命と引き換えに、テロリストの実行犯となることではな
いのでしょうか。
奥さんも娘さんも、やがては彼がジョン・ハリソンと「取引」したことを知
るに至るでしょう。艦隊が機密扱いにしたとしても、テロ行為と父親の死と
ありえない回復に疑問を持つに違いありません。特に、娘さんが「父親が4
2人の何の罪もない人の命と引き換えに自分の命を救った」などと知れば、
著しいトラウマになることは明白です。
自分の娘の命を救うためには、他の多くの命を奪わなければならないという
選択肢を突き付けられたら、自分はどうしただろうと思うと、まさにダーク
な気持ちになります。みなさんはノーとはっきり言える自信がありますか?
ジョン・ハリソンは、そうした人の心に付け入ることで目的を達成する人物
なのでしょう。彼ならば、自分でその場に爆弾をしかけ、逃げることができ
たはず。それをわざわざ、士官とその家族を巻き込み、あのような卑劣な手
法をとるのは、すべて自分の目的を達成するためだったのでしょう。爆破直
前にヘアウッドがメール送信をするのも想定したと思わざるを得ません。
私にとっては、これまでにない角度から、人類のことを考えさせられる「ス
タートレック」でした。
もう1回観に行きたいと思います。
May the Great Bird of Galaxy bless on your planet!
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