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「スター・トレック 宇宙大作戦」
リマスター版 特設ページ

07/07/21 深夜 日本初放送開始
07/07/23 ページ公開
07/07/29 「あれこれ−ワイド画面」追記
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Go!リマスター版とは
「スター・トレック 宇宙大作戦」(以下 TOS) デジタル・リマスター版は、2006年9月18日のスタートレック放送開始 40周年記念日に、米国で放送が始まりました。単なる映像のリマスターに留まらず、かなり以前から噂のあった「特撮部分の CG化」が行われているのが大きな特徴です。いわゆる宇宙シーンのエンタープライズなどの宇宙船はもちろん、特殊効果、マットペインティング、ギミック類にも CGI による修正・変更が行われています。

日本では 2007年7月21日深夜より、NHK BS2 で放送が始まりました。リマスターということで、従来版を視聴済みの方にとって必見であることは間違いありません。それ以上に TOS が CS 以外で放送されるのは少なくともこの 10年なかったことであり、スタートレックのファンであっても未見の方が少なくない現状では大変喜ばしいことです。

リンク:NHK 公式サイト (放送予定など) / スタートレック公式サイト 放送順・予定 / 新旧の比較画像 / 壁紙

Go!放送予定
1"Balance of Terror" 「宇宙基地SOS」
米国放送日 2006/9/18日本放送日 2007/7/21(土) 深夜 1:15
(再) 2007/8/9(木) 9:00
第1シーズン製作 第9話米国 第14話日本 第6話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
2"Miri" 「400才の少女」
米国放送日 2006/9/18日本放送日 2007/7/28(土) 深夜 2:15
(再) 2007/8/16(木) 9:00
第1シーズン製作 第12話米国 第8話日本 第9話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
3"The Devil in the Dark" 「地底怪獣ホルタ」
米国放送日 2006/9/23日本放送日 2007/8/4(土) 深夜 1:15
(再) 2007/8/23(木) 9:00
第1シーズン製作 第26話米国 第25話日本 第20話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
(8/11 は休止)
4"The Naked Time" 「魔の宇宙病」
米国放送日 2006/9/30日本放送日 2007/8/18(土) 深夜 1:15
(再) 2007/8/30(木) 9:00
第1シーズン製作 第7話米国 第4話日本 第5話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
5"The City on the Edge of Forever" 「危険な過去への旅」
米国放送日 2006/10/7日本放送日 2007/8/25(土) 深夜 1:15
(再) 2007/9/6(木) 10:00
第1シーズン製作 第28話米国 第28話日本 第23話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
6"I, Mudd" 「不思議の宇宙のアリス」
米国放送日 2006/10/14日本放送日 2007/9/1(土) [暫定]
第2シーズン製作 第41話米国 第37話日本 第41話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
7"Arena" 「怪獣ゴーンとの対決」
米国放送日 2006/10/21日本放送日 2007/9/8(土) [暫定]
第1シーズン製作 第19話米国 第18話日本 第12話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
8"Catspaw" 「惑星パイラスセブンの怪」
米国放送日 2006/10/28日本放送日 2007/9/15(土) [暫定]
第2シーズン製作 第30話米国 第36話日本 第30話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
9"The Trouble with Tribbles" 「新種クアドトリティケール」
米国放送日 2006/11/4日本放送日 2007/9/22(土) [暫定]
第2シーズン製作 第42話米国 第44話日本 第43話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
10"Mirror, Mirror" 「イオン嵐の恐怖」
米国放送日 2006/11/11日本放送日 2007/9/29(土) [暫定]
第2シーズン製作 第39話米国 第33話日本 第40話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
11"Space Seed" 「宇宙の帝王」
米国放送日 2006/11/18日本放送日 2007/10/6(土) [暫定]
第1シーズン製作 第24話米国 第22話日本 第15話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
12"The Menagerie, Part I" 「タロス星の幻怪人(前編)」
米国放送日 2006/11/25日本放送日 2007/10/13(土) [暫定]
第1シーズン製作 第16話米国 第11話日本 第25話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
13"The Menagerie, Part II" 「タロス星の幻怪人(後編)」
米国放送日 2006/12/2日本放送日 2007/10/20(土) [暫定]
第1シーズン製作 第16話米国 第12話日本 第26話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
14"The Corbomite Maneuver" 「謎の球体」
米国放送日 2006/12/9日本放送日 2007/10/27(土) [暫定]
第1シーズン製作 第3話米国 第10話日本 第2話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
15"Friday's Child" 「宿敵クリンゴンの出現」
米国放送日 2007/1/6日本放送日 2007/11/3(土) [暫定]
第2シーズン製作 第32話米国 第40話日本 第32話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
16"Wink of an Eye" 「惑星スカロスの高速人間」
米国放送日 2007/1/13日本放送日 2007/11/10(土) [暫定]
第3シーズン製作 第68話米国 第66話日本 第77話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
17"Where No Man Has Gone Before" 「光るめだま」
米国放送日 2007/1/20日本放送日 2007/11/17(土) [暫定]
第1シーズン製作 第2話米国 第3話日本 第1話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
18"For the World Is Hollow and I Have Touched the Sky" 「宇宙に漂う惑星型宇宙船」
米国放送日 2007/1/27日本放送日 2007/11/24(土) [暫定]
第3シーズン製作 第65話米国 第63話日本 第64話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
19"Journey to Babel" 「惑星オリオンの侵略」
米国放送日 2007/2/3日本放送日 2007/12/1(土) [暫定]
第2シーズン製作 第44話米国 第39話日本 第39話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
20"The Doomsday Machine" 「宇宙の巨大怪獣」
米国放送日 2007/2/10日本放送日 2007/12/8(土) [暫定]
第2シーズン製作 第35話米国 第35話日本 第35話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
21"Amok Time" 「バルカン星人の秘密」
米国放送日 2007/2/17日本放送日 2007/12/15(土) [暫定]
第2シーズン製作 第34話米国 第30話日本 第34話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
22"The Paradise Syndrome" 「小惑星衝突コース接近中」
米国放送日 2007/2/24日本放送日 2007/12/22(土) [暫定]
第3シーズン製作 第58話米国 第58話日本 第57話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
23"Wolf in the Fold" 「惑星アルギリスの殺人鬼」
米国放送日 2007/3/10日本放送日 2007/12/29(土) [暫定]
第2シーズン製作 第36話米国 第43話日本 第36話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
24"The Tholian Web" 「異次元空間に入ったカーク船長の危機」
米国放送日 2007/3/31日本放送日 2008/1/5(土) [暫定]
第3シーズン製作 第64話米国 第64話日本 第63話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
25"The Immunity Syndrome" 「単細胞物体との衝突」
米国放送日 2007/4/7日本放送日 2008/1/12(土) [暫定]
第2シーズン製作 第48話米国 第47話日本 第47話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
26"And the Children Shall Lead" 「悪魔の弟子達」
米国放送日 2007/4/14日本放送日 2008/1/19(土) [暫定]
第3シーズン製作 第60話米国 第59話日本 第59話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
27"All Our Yesterdays" 「タイムマシンの危機」
米国放送日 2007/4/21日本放送日 2008/1/26(土) [暫定]
第3シーズン製作 第78話米国 第78話日本 第76話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
28"A Piece of the Action" 「宇宙犯罪シンジケート」
米国放送日 2007/4/28日本放送日 2008/2/2(土) [暫定]
第2シーズン製作 第49話米国 第46話日本 第49話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
29"Tomorrow Is Yesterday" 「宇宙暦元年7・21」
米国放送日 2007/5/5日本放送日 2008/2/9(土) [暫定]
第1シーズン製作 第21話米国 第19話日本 第14話EpiPro公式サイトTrekMovie.com
Go!リマスター版あれこれ
放送順
上記の放送予定にもあるとおり、放送順は製作順・米国 (旧) 放送順・日本放送順のいずれとも異なります。米国のリマスター放送順に準じているためで、従来のシーズンの枠さえ飛び越えた予定になっています。必ずしも CG化の必要な部分が多い話からというわけでもなく、ほとんど必要ないエピソードも多数見受けられます。そのため、将来的には全話リマスター化されるものと思われます。米国では従来通り再放送や休止を含みながらの放送になっているため、毎週放送される日本では追いついてしまう可能性があります。それを避けるためか NHK の予定では、現在のところ従来の第1シーズンの話数に相当する「29話」を、今回の放送分としています。なお本国では 2007年7月までで 40話の公開が終了し、以降は再放送がしばらく続く予定です。

ワイド画面
リマスター前リマスター後
日本の放送では、いわゆるワイド画面 (16:9) になっています。当然テレビ素材ですから、地上波映画のように「元々がワイドで従来は左右を切って 4:3 にトリミングしていた」というわけではなく、その反対に「本来 4:3 の映像の上下を切って無理矢理 16:9 にしている」のが今回の映像です。一律同じように上下を切っているのではなく、各シーンに応じてトリミング位置を細かく調整しています。そのため日本側の処置ではなく、本国からの提供素材自体がそうなっていると推測されます。米国では放送予定欄からリンクしている TrekMovie.com の画像にもあるように、現状の放送分では 4:3 になっているようです。なお、完全に新しい CG 映像 (宇宙シーンなど) は元々 16:9 で作られて、米国放送版では左右がカットされていますが (比較画像参考ページ)、時間的には当然わずかです。将来 HD DVD などでリリースされる場合には、日本と同じワイド処理が施されたものになる可能性もありましたが、2007年11月に発売される HD DVD/DVDコンボボックスは、「本物」の 1.33:1=4:3 と発表されました (プレスリリース)。こうなると日本の放送がある意味では逆に貴重という、皮肉なことになってますね。

音声
最近の機器に搭載されている BS デジタルチューナーで受信した場合、日本語はモノラル音声ですが英語はステレオになります (BS アナログでは従来通り左右モノラルの二カ国語のようです)。DVD は別にして「ステレオ二カ国語」となるのは、特に海外ドラマの放送では最近増えてきましたが、スタートレックでは史上初と思われます (なお TOS は DVD でも日本語はモノラルです)。受信環境・機器・録画方法によっては、録画 (予約) 時点で日本語か英語かを指定する必要があります (指定しない場合は日本語が第1音声なので、そちらが選ばれる場合が多いはずです。HDD 録画の場合、そのまま保存する「TSモード」では問題ありません)。自作 DVD化する時など、従来から二カ国語は何かと不都合な点が多いものですが、今回も日本語と英語を両方残したいと思った場合は十分留意が必要です (そもそも BSデジタルだとコピーワンスですし)。

カットシーン
DVD と比較しても、少なくとも一秒以上の明白なカットはありませんでした (細かく見ればコンマ何秒単位ではあるかもしれません)。ちなみに米国のリマスター版では放送局によるかもしれませんが、「シンジケーションカット」と呼ばれる時間枠に合わせるための削除シーンがあるという話です。また、日本で TOS がノーカット放送されるのは史上初です。

オープニング
オープニングは元々全て宇宙シーンのため、リマスターでは新たに作り直されています。さらに音楽も (原音では) 新規にオーケストラ収録しており、ぜひ一度前述のステレオで聴くことをお勧めします。第2シーズン以降の「ア〜ア〜」というソプラノも新しく収録されました。日本語側では従来と同じ背景音も入った素材を被せているため、エンタープライズの飛行音が一部ずれていますし、若山弦蔵さんのナレーションの途中でタイトルが表示され曲のイントロも終わってしまいます (実際には CS などの旧日本国内オンエア版では、第1シーズンでも第2シーズンのオープニング映像を使っているため、第1シーズンのものに合うはずがありません。第2シーズン以降なら違和感が少ないかも?)。なお、オープニング後の原題表記の直後、同じような色で邦題も挿入されています。

エンディング
TOS の場合、基本的にシャトナー、ニモイ、ケリー (本来の第1シーズンのオープニングを除く) 以外の俳優クレジットは、全て役名やスタッフクレジットと共にエンディングに含まれています。そのため資料的意味も大きいのですが、今回の NHK版では旧国内オンエア版 (2006年の CS ニュープリント版以外) 同様に全て割愛されています。代わりに放送エピソードの抜粋静止画に、カーク、スポック、ナレーションの声優、脚本、演出 (監督)、制作 (=デジル・プロダクション) のみテロップで紹介が入っています。

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