ディープスペースナイン エピソードガイド
第65話「鏡の裏のシスコ」
Through the Looking Glass
イントロダクション
クワークが司令官室に呼ばれ、オドーはネズミ※1がクワークの倉庫から見つかったことをシスコに報告している。ネズミなんてDS9のどこにでもいるというクワークだが、オドーはモーンと一緒にクワークがネズミの背中に番号を書いているところを見ていた。数えていただけだというクワークに、ネズミ賭博をするつもりだろうと聞くシスコ。クワークはモーンはそんなことを考えていたのかという。シスコはオドーにネズミの駆除を命じる。モーンのペットなのにかわいそうだというクワーク。ペットなら別のにしてもらおう、もう遅いといって出て行くシスコ。クワークはモーンは傷つくだろうといった。※2 司令室にリフトでオブライエンが上がってきた。いつもとは違う服装に、旅行にいくのかと聞くシスコ。できれば内密に、というオブライエン。オドーはお構いなくというと、クワークを連れて出て行く。自分のオフィスでとシスコが言うと、オブライエンは私と一緒にきてもらうといいシスコの背中に銃を突き付けた。クルーたちはどうすることもできない。転送パッドへ行くように言うオブライエン。しかたなくシスコはパッドに乗る。手に持っていた機器を近づけながらコンピューターを呼び出し、自分の指示で転送開始するように言うオブライエン。転送を指示し、2人は転送された。 船※3に転送される2人。ここはどこだと聞くシスコに、鏡の向こうの世界だといっておくとオブライエンは言った。 |
※1: vole ハタネズミ。カーデシアの大きなネズミ ※2: 原文では、"Poor Morn. This is going to break his hearts." と言っており、このことからモーンの種族(名称不明)は、少なくとも心臓が2つあることがわかります。クリンゴン人も主要な臓器は複数あります (TNG 第116話 "Ethics" 「神経医療エキスパート ドクター・ラッセル」) ※3: 特殊な形をしています。DS9 第23話 "The Siege" 「帰ってきた英雄 パート3」に出てきた船の再利用 |
本編
座ってくつろぐように勧めるオブライエン。だがシスコはくつろぐ気はないと言うと、オブライエンを壁に押し付け銃を奪い取った。なかなかやりますねとオブライエンは言う。だが自分が転送機の配列を変えない限り逃げられないという。質問は、と聞くとそんなにないとシスコはいう。ここがどこかということはというオブライエン。シスコは、1年前にキラたちが訪れた平行宇宙だろうという。※4オブライエンはさすがこちらのシスコと同じく、飲み込みが早いといった。オブライエンたちはあれから、カーデシア・クリンゴン同盟※5と戦ってきたが、状況が変わったという。関係ないというシスコにオブライエンは否定し、シスコはテラン※6のリーダーとして戦ってきたが、カーデシアに船を爆破され死んだことを話す。替え玉になって欲しいのかというシスコ。だが今すぐ元の世界に戻す方がいいという。オブライエンはずっとこちらにいる必要はなく、死んだシスコ船長が果たせなかったことをやって欲しいという。新しい指導者に頼めばいいというシスコ。せめて任務が何かだけでも聞いて欲しいとオブライエンが言うと、シスコはため息をついた。敵に協力しているテランの女性科学者がいるという。彼女が開発しているトランスペクトラルセンサーアレイ※7が完成すれば、バッドランド※8にあるテランの基地が見つかってしまうと説明するオブライエン。そうすれば全員殺されてしまうという。その科学者に開発を止めさせればいいんだなというシスコ。シスコ船長は説得に向かう途中でやられたのだ。なぜ船長自らと聞くと、奥さんだからといいオブライエンは1枚の写真を見せた。それは紛れもなく、シスコの妻、ジェニファー・シスコ※9だった。こちらの世界のジェニファーは生きているのだ。だがオブライエンは、シスコの説得が失敗すればジェニファーを殺さざるを得ないと話す。もう2度と決して死なせはしない、とシスコはいう。あなた次第だというオブライエン。 テロック・ノール※10。キラ※11は部屋でくつろいでいる。そこへ入ってくるジェニファー。ガラック※12から呼び出されたという。用がないなら仕事へ戻りたいという。キラはシスコのことだという。夫のことは、5年もあっていないのであまり関心がないというジェニファー。残念だったといい、シスコが死んだことを告げるキラ。ジェニファーは顔色一つ変えない。シスコのことを愛していたんだろう、そうでなければそこまで冷めないとキラはいう。まさかほかのテランまで、というジェニファー。船ごとだったからとキラが言うと、殺し合いは止めるべきだとジェニファーは訴える。キラはトランスペクトラルセンサーアレイが完成し、アジトを突き止め全員を捕らえることができれば、同盟に進言してテランへの締め付けをゆるめてもらうという。何も言わないジェニファーに、私を信じてくれるでしょと笑うキラ。 船はバッドランドへ到着した。ジェニファーを救い出したら元の世界へ戻すように約束させるシスコ。なぜジェニファーは夫がレジスタンスでありながら、同盟を手助けするのかと聞く。オブライエンは2人の仲はうまくいっていなかったと話す。船長はあくの強い人で、死んでくれてある意味よかったという。船長は戦いの天才だったが、それだけだったというオブライエン。不安そうだな、チーフというシスコに、船長が呼んでいたようにスマイリーと呼ぶようにいう。まだまだ教えたいことがあったのにというオブライエン。シスコは船長らしく乗りきるというと、転送機に立った。2人は転送される。 ベシア※13は、シスコのテロック・ノールに攻め込むという作戦は無茶だったと述べている。だがこれで同盟も自分たちのテロック・ノールの破壊にかける覚悟ををわかっただろうというロム※14。立ち上がりロムに反対するトゥヴォク※15。それでは目標を達成できず、貴重な命が失われるだけだという。兄を殺された気持ちはわかるまい※16、というロムに、ここにいるものはみんな身内を失っており、強大な敵に勝つためには冷静さが必要だとトゥヴォクはいう。行動あるべきだというロムに同意し、これからは自分が指揮を執るというベシア。爆弾物をテロック・ノールに持ち込み、ジェニファーの部屋に仕掛けるという作戦だ。その任務を請け負ったものには、生きて帰れる確率はほとんどないというトゥヴォクに、多少の危険はやむを得ないというベシア。そこへ、それならお前がやってくれるんだろうといってシスコが入ってきた。ベシア以下、驚く一同。船長のしぶとさは宇宙一だというオブライエン。生きてて残念なやつはいるかというシスコ。笑い声が上がる。ベシアの前に近寄る。本当に嬉しい、といいながらも表情の硬いベシア。船が爆発し死んだのでは、同盟がそういったというトゥヴォク。それは同盟のプロパガンダだ、なぜなら俺が恐いからさとシスコは言う。歓声を上げる部下たち。その時、そろそろ帰ってくる頃だと思っていたと、ダックス※17が入ってきた。シスコと抱き合うと、キスをする。それが終わるといきなり手でシスコの頬を打った。あんまり心配させるんじゃないといい、奥へ行こうとするダックス。戸惑うシスコに、来るのか来ないのかとダックスは言う。オブライエンに小声で妻がいるんじゃなかったのかと聞くシスコ。愛人もいたというオブライエンに、驚かされることばかりだとシスコは言い、ダックスと共に奥へ向かった。 |
※4: TOS 第39話 "Mirror, Mirror" 「イオン嵐の恐怖」、DS9 第43話 "Crossover" 「二人のキラ」に続く、ミラーユニバース(平行宇宙)登場第3回目。この世界では人物は同じですが、性格は正反対とまではいかないものの大きく異なっていて、特に惑星間の勢力がかなり違います。"Crossover" では、キラとベシアが訪れました。オブライエン (ミラー)もこの時登場 ※5: Klingon-Cardassian Alliance ベイジョーも加わっています ※6: Terran テラ人。地球人のことですがこちらではこう呼ばれます。シスコがリーダーなのは Terran rebellion (謀反人としか訳されていません) ※7: transpectral sensor array トランスペクトルではありません^^; ※8: Badlands こちらの世界ではマキーの本拠地があるところです ※9: Jennifer Sisko (フェリシア・M・ベル Felicia M. Bell) 実にDS9第1・2話 "Emissary" 「聖なる神殿の謎」以来の登場(当たり前)。ウルフ359の戦いのときに死亡 (関連: TNG 第74・75話 "The Best of Both Worlds" 「浮遊機械都市ボーグ」 ※10: Terok Nor 連邦は存在しないため、カーデシアでのこの言い方のままになっています。ワームホールもない(?)のでベイジョー星のすぐそばに位置しています ※11: "Crossover" にも登場。テロック・ノール司令官で、閣下と呼ばれています ※12: 同じく "Crossover" に登場、テロック・ノール副司令官 ※13: 初登場 ※14: 初登場 ※15: Tuvok (ティム・ラス Tim Russ) VOYのレギュラーメンバーでヴァルカン人。本国ではこの時期には既にVOYは始まっており、VOYメンバー初の別シリーズへの出演です ※16: "Crossover" でクワークは殺されました ※17: 初登場 |
生きててくれて嬉しいというと、ダックスは上着を脱いだ。生きててよかったと思わせてあげるという。シスコは次の作戦を考えないと、というが後にしてとダックスに言われる。それもそうだな、といい抱き合う2人。 キラはガラックに向かって、鉱石採掘場の効率が落ちたことについて文句を言っている。ガラックは労働意欲を高めるために賄賂を与えたりしたと弁解する。それでは生ぬるいといって採掘場へ向かうキラとガラック。 キラは着くなり、近くで働いていた3人を処刑するようにいう。こうすればほかのものは働くようになるという。さすが閣下というガラック。だが労働者がいなくなる前に機嫌を直してもらいたいという。何のことかわからないというキラ。ガラックは、シスコが死んだという知らせを聞いてからというものキラの機嫌が悪いように思うというが、嬉しいことなのにどうして、というキラ。シスコを好いていたのではというガラックにそれは誤解だという。確かに気概はあったというガラック。キラは気概があり過ぎるのも危険だ、周りのものに影響するからという。シスコが死んだ今、トランスペクトラルセンサーアレイが完成すればその心配もなくなるというガラック。謀反人の組織も壊滅するだろうというと、その言葉を覚えておく、もしそうならなかったら責任を取ってもらうとキラは言った。 ダックスが横たわっている隣にシスコは座り、同盟のパトロールのパターンが決まっていることを確認する。シスコが集めてきた情報じゃないというダックス。シスコはそうだったという。何か様子が変だというダックスに、考え事をしていたというシスコ。ダックスも考えていたことがあるといい話し出す。同盟と戦い始めて1年経つが、何も変わらない。これなら司令官への賄賂を集めていた頃の方が楽だという。ダックスはこんな生活は嫌だという。テランが自由になるのを見たくないのかというシスコに、あんな部下では同盟に勝つことになんかできないという。船を奪って逃げようというダックスだが、シスコはあきらめないという。ジェニファーがセンサーアレイを完成させれば、バッドランドには安全な場所はなくなるというダックス。シスコはそれならセンサーアレイを完成させなければいいといった。 シスコは部下の前で、小型戦闘機でテロック・ノールに攻め込むのは難しいと話している。だがジェニファーは救い出さなければならない。ベシアはシスコがジェニファーとうまくいっていなかったこと、前にカーデシアの船に爆発させられたことを言い、シスコには無理だといい始めた。その時オブライエンがシスコのそばに来て、船長ならベシアを殴ると耳打ちした。シスコは振り返ると、まだ文句を言いつづけているベシアを殴り倒した。ベシアの首をつかむと、ジェニファーが自分をどう思っているかは関係ないという。シスコにまだ文句のある者はいないかと銃を構えるダックス。シスコはダックスに銃を下ろすように言う。誰も逆らおうとは思っていないというベシア。だがセンサーアレイを完成させないためには殺すしかないという。ダックスも連れ出すよりは殺した方が簡単だという。オブライエンは、ジェニファーを救出すればこちらの役に立つと説く。同盟が開発中の武器に対抗できる武器も知ることができるからだ。シスコは殺すには惜しいと言うと、反対のものはいるかと部下を見回した。そして作業に取り掛かる。 キラの部屋。ガラックがロムに話すようにいう。シスコは爆発前に船から脱出し、生きているとキラに話すロム。シスコを手に入れたいなら協力するという。キラは微笑んだ。 |
オブライエンがしきりに首の後ろを掻いている。掻くのはやめるようにいうシスコ。うまくいくか心配するオブライエン。オブライエンはシスコの演技のよさを誉める。肝心なのはジェニファーを説得できるかどうかだという。ジェニファーに会うのは辛いだろうと言い、死んだのはいつかと聞くオブライエン。シスコは5年前だと答える。オブライエンはこちらのジェニファーは、死んだ方のジェニファーとはまったくの別人だという。わかってる、船長とジェニファーがうまくいかなくなった理由を尋ねるシスコ。もともと結婚するべきじゃなかったというオブライエン。ジェニファーは同盟に協力するテランの名門の出で、シスコ船長は鉱山からの叩き上げだったのだ。ジェニファーはどういう女性かも知らないとオブライエンは言い、あなたのジェニファーはと聞く。心の温かい、思いやるのある女だったというシスコに、希望は持たない方がいいとオブライエンは言う。その時オブライエンは、亜空間の歪みを感知したと報告する。取り囲まれた。船の前に、クリンゴン艦1隻とカーデシア艦2隻が遮蔽を解いて出現する※18。船長なら戦って切り抜けようとするオブライエン。私で良かったなというシスコ。 シスコとオブライエンはテロック・ノールに連行される。悪名高きシスコ船長と、そのお友達の修理屋さんもというキラ。シスコはいきなり、キラと口付けを交わす。驚くガラック。また会えて嬉しいと言うシスコ。前と変わっていない、今度こそ殺してやると言うキラ。ガラックはシスコに礼儀を教えてやると言うが、後にしてとキラは言う。キラはオブライエンに向かって、この恩知らずをどうしてやろうかという。キラが初めて見たとき、オブライエンは修理をしていて、修理の腕は天下一品だった。なぜそれで満足できず、みんなを裏切って出奔したのかと聞く。自由が欲しかったと言うオブライエン。テランは奴隷として生まれ奴隷として死ぬものだと言うキラは、オブライエンを作業場へ連れて行くように命令する。シスコはどうするかと聞くガラック。キラの部屋に連れて行け、キラに決めてもらうと言うシスコに、何様のつもりだとガラックは怒る。だがキラは、ここの司令官は誰、とガラックに言った。殺すことは約束したが、それは自分が決めることだという。キラについていくシスコとガラック。 シスコはいすに寝そべり、キラと話している。いったいあなたをどうしようかというキラ。シスコを生かしておく一番のメリットはガラックをいらつかせられることだという。仮に生かしておくとしたら、自分が得るものは何と聞くキラ。何が欲しいのかと聞くシスコ。私にいつまでも忠実に仕えて欲しいとキラは答える。だがいつかは処分しなければならない、問題はいつ処分するかだという。とにかく考えなくては、といい出て行くキラ。どうするか決めたら教えてくれるかというシスコに、あなたに隠すようなことはしないというキラ。 ガラックと共に、ジェニファーがシスコのいる部屋へ入ってきた。その姿を見てジェニファー、と呼ぶシスコ。ジェニファーは久しぶりねというと、ガラックに2人にしてくれるようにいう。せっかく感動的な再会が見れるというガラックに、出て行けというシスコ。ガラックはジェニファーに、シスコの性根を叩き直したいと思うならいつでもお呼びくださいというと出ていった。お望みどおり来た、なぜ会いたいのかと聞くジェニファー。話がしたかったというシスコに、結婚していた頃はほとんど会話もなかったのにジェニファーはいう。シスコは自分が悪かったという。今更謝っても何も変わらない、あなたは自分勝手な人だったという。さらにシスコはいつも女のことばかりで、そうじゃないときは船のことばかり考えていたというジェニファー。君のことも愛していたというシスコ。それならなぜ自分を裏切って司令官の手先になって海賊になったのかとジェニファーはいう。今では謀反人のリーダーとなり、破壊の限りを尽くして何人の人が死んだのか、さらにシスコのせいでテランへの扱いはひどくなってきているというジェニファー。シスコが捕まった今となっては、レジスタンスもおしまいだという。シスコは誰が捕まったんだといい、実はジェニファーを助けに来たことを告げた。 |
※18: 元の世界ではカーデシアにはない技術 |
一緒には行かないというジェニファー。ここにいちゃだめだと言うシスコだが、仕事があるという。新型のセンサーアレイのことだ。それが完成すれば、同胞の未来への希望を壊すことになると言うシスコ。ジェニファーは謀反人の力が弱まれば同盟との和平交渉に応じるというが、そう簡単にはいかないというシスコ。同盟はこちらが武器を下ろせば殺すだけだと言う。あなたたちは人を殺している、それだけは止めなければというジェニファー。このままではテランは支配されたままだとシスコは言う。いつから同胞のことを考えるようになったのというジェニファー。ここ数年で変わったとシスコが言っても、何度もそのせりふを聞いたとジェニファーは言う。いすに座る2人。私は最低の夫だったらしいなと言い、遅いかもしれないが言わないよりはいいといって謝るシスコ。一瞬信じそうになるジェニファー。出会わなければ良かったというジェニファーに対し、今でもうまくやれると思っていると言うシスコ。シスコはジェニファーが同盟の側に着いている理由を悟る。ジェニファーは夫のシスコに反抗するあまり、同盟に従うことに慣れてしまっているという。今回の敵は自分じゃなく同盟だと言うシスコ。君だってテランだ、恵まれているから自分も囚人と言うことに気付かないだけだと言う。それならどうすれば言いのというジェニファー。シスコは一緒に戦おうと言う。謀反人に加われというの、というジェニファー。自由は奴隷よりずっと気持ちのいいものだと言いジェニファーの手を握るシスコ。考えてくれといい耳の裏を指で数回叩くシスコ。すると、作業場で働いているオブライエンが待ってましたと言った。皮膚の下に仕掛けられた通信機※19に驚くジェニファー。フェレンギの知恵だと言うシスコ。 オブライエンは密かに仕事から抜け出し、パネルを開けて作業を始めた。シスコは入り口のクリンゴン兵を倒すと武器を奪い、ジェニファーに来るのか来ないのか決めるように言う。自分に決めれるのと聞くジェニファー。もちろんだとシスコは答え、ジェニファーは部屋から出てくる。一つ言っておくと言い、あなたは大嫌いというジェニファー。わかったとシスコは言う。 作業を続けるオブライエン。カーデシア兵に見つかり、そこで何をやっているのかと聞く。司令官の命令でやっていると答えるオブライエン。兵はそんな命令は聞いていないといい銃を向けるが、オブライエンは兵の顔を手で突き飛ばし、倒した。回路がショートを起こし、作業場で爆発が起こる。混乱する内部。オブライエンは武器を取ると兵を倒し、ここから逃げ出したいものはついてこいと言った。逃げ出すテランたち。 シスコとジェニファーはエアロックへ逃げている。船が待っているはずだと言うシスコ。保安システムが復活する前に行かないといけない。兵が追ってくるが、銃で応戦するシスコ。すぐ後ろに兵が迫ってきている。そこへオブライエンの応援が入った。合流するが、まだ後ろからたくさんの兵士がやってきている。急いでエアロックへ逃げる一行。 エアロック入り口に到着する。しかしそこで一行が見たものは、心臓を突き刺されはりつけになっているロムだった。彼が死ぬことも予定のうちなのというジェニファー。 |
※19: subdermal communicator |
引き返すシスコたち。だが敵が撃ってきた。反対側から逃げ出すが銃撃戦となり、シスコたちは追いつめられてしまう。キラとガラックも駆けつける。部下を見放したふりをして乗り込むのはいい作戦だったが、ガラックは用心深いというキラ。ロムからすべて情報をもらったというガラック。もちろん手荒い方法でという。降伏を勧めるキラ。オブライエンは降伏したら全員殺されてしまうという。ジェニファーだけなら助かるというシスコ。ジェニファーは、自分をさしだすかわりに逃がしてもらうように取り引きを申し出たらという。キラはこれ以上待てないといい、部下に先回りさせる。しかしシスコはジェニファーを助けに来たのに追いてはいけないという。その言葉を聞いてシスコの顔をみつめるジェニファー。どうしたんだとシスコが聞くと、なにもというジェニファー。シスコは作業場とどれくらい離れているか、オブライエンに聞く。2レベルと答える。キラは時間切れだといい、奥に進ませた。だが既にシスコたちは逃げたあとだった。昔からあきらめの悪い男だったというキラ。いちいち腹の経つ男だとガラックは怒る。 シスコたちは作業場へ着いた。入り口で銃の撃ち合いになり、オブライエンに扉を閉めるように言うシスコ。攻撃を避けながらドアを閉めるオブライエン。中でシスコは、ジェニファーに必ず助けると約束する。そしてコンピューターの操作を始めるシスコ。オブライエンは出口は1個所しかないのに何をしているのかと聞く。シスコは、このステーションの設計者がDS9と同じことを祈るだけだという。 キラたちも入り口へ着き、袋のねずみだといって手動コードでドアを開けるように言う。今度はシスコに甘い顔をしないようにというガラック。キラは心配しないで、これが裏切られる最後だという。中へ入ると、シスコたちは武器も構えず、立って待っていた。キラはジェニファーに近寄ると、どんなに心配していたか、これからはシスコに不快な目にあわされないように約束するという。だがジェニファーは今日はじめて不快に思わなかった、まともだと思ったという。その気になるとシスコは説得力があるというキラ。センサーアレイの開発は中止するのかとジェニファーに聞く。しばらくした後、テランですから、とジェニファーは答えた。キラはジェニファー以外をこの場で殺すように命じる。だがシスコはそれはやらない方がいいという。もう言うことは聞かない、シスコを殺しておけば良かったというキラ。シスコもそう思うといい、ステーションの自爆シークエンスを作動させたという。コードを解除しない限り9分後に自爆すると言うシスコ。ガラックは信じず、笑い出す。キラは司令官のアクセスコードを知っているはずがないという。アルファ9175ブルーというシスコ。キラはコンピューターに、自爆シークエンス解除を命じる。承認コードは同じものだ。だが解除は拒否される。コードを変えたというシスコ。あと8分30秒だという。ガラックはどうせハッタリだというが、キラはシスコの顔を見てそれが本当のことであるとわかる。新しいコードを教えれば全員釈放するというキラ。全員が安全なところまで逃げれば、それからコードを教えるとシスコは言う。キラは覚えていなさい、必ず捕まえて殺してみせるといった。喜んで受けて立とうというシスコ。ジェニファーたちに微笑みかけ、出て行くテランたち。キラはためいきをついた。 バッドランド。ジェニファーとダックスが話している様子を見て、意気投合して良かったというシスコ。共通点がたくさんあるといい、シスコの顔をじっとみてダックスは出ていった。オブライエンとベシアもだ。残されたシスコとジェニファーは話し始める。シスコは援助してもらえないか、ロミュランへいくつもりだという。もう会えないのねというジェニファーに、もっと話がしたかったというシスコ。それなら夫に起こったことを正直に話すように言うジェニファー。何も言えないシスコ。ジェニファーは夫が死んだことを悟っていた。それならあなたは誰というジェニファーに、話せば長くなる、オブライエンに聞くといいというシスコ。これからどうするのかとジェニファーに聞く。しばらくはオブライエンを手伝うつもりだというジェニファー。ロミュランへ行くんじゃないんでしょうとシスコにいう。ジェニファーを助けたら帰る約束だったというシスコ。また会えるか聞くジェニファーに、わからないとシスコは答える。ジェニファーはシスコのほおにキスをすると、ありがとうと礼を言う。光栄だったというシスコ。オブライエンが時間だと迎えに来る。気を付けてとシスコに言うジェニファー。シスコはオブライエンに言う、「頼むぞ、スマイリー」。 |
第64話 "Distant Voices" 「老化促進テレパシー」 | 第66話 "Improbable Cause" 「姿なき連合艦隊(前)」 |