シスコたちが話し合っている横に、ガラックが立っている。船はワープドライブが作動した瞬間に爆発していた。取り付けた発信機のデータによると、爆発の直前に信号に干渉パターンが出ていた。それがニュートリノの反転を起こしたのかも知れないというダックス。オドーはロミュランだという。ロミュラン人はニュートリノ反転器※17を爆発の手口に使うからだ。なぜロミュランがレタヤの船を爆破するのかと聞くシスコ。考えられることとしては、ロミュランがレタヤをガラックを殺すために雇ったが、失敗したので処分したのではないかというオドー。証拠はあるのとダックスが聞くが、ただの推測だとオドーはいう。シスコはガラックにロミュラン人に狙われる心当たりはないかと尋ねる。全く思い当たらないと答えるガラック。それを聞いて、シスコはいつになったら本当のことを言うのかと怒るが、オドーはガラックは本当に知らないのだろうという。もし狙われる理由を知っているなら、真実を悟らせまいと嘘をついてごまかそうとするはずだという。真実というのは、想像力が働かないときに口から出るというガラック。なぜ私を狙うかは、ロミュラン人に聞いてくださいという。シスコは簡単には教えてはくれないだろうと答える。
意外にもロミュラン人将校※18は、レタヤの船を爆破したことをあっさり認めた。レタヤはお尋ね者で、処刑は合法的だったという。シスコがレタヤは殺し屋だったといっても、それは関係ないというロミュラン人。レタヤが到着したすぐ後、カーデシア人の命が狙われたというと、それはガラックですねとロミュラン人はいう。ロミュラン人はガラックの仕事を聞き、シスコは仕立て屋だと答える。もしまだガラックが生きているのならば、データを訂正しておかなければというロミュラン人。シスコがまだ生きているというと、そうですかという。オドーはタル・シアー※19がレタヤを追跡し始めたときを聞き、1年前と答える。ガラックを殺そうと試みたほんの数時間あとにレタヤを発見し処刑なんて、すごい偶然だとオドーが言うと、ロミュラン人は処刑できて安心しているといい、仕事が残っていると通信を終えた。そのままは受け取れないというシスコ。なぜロミュランがガラックを狙うのかがわからない。オドーは、あのロミュランの悪趣味な制服を見ても、腕のいい仕立て屋は必要だと思うという。シスコは微笑むと、オドーに捜査の進行状況を聞く。捜査は行き詰まっていた。本当にロミュランがレタヤを雇ったのか、レタヤがガラックを殺そうとしたのかということはわからないからだ。わかっているのはガラックの店が爆発されたという事実だけだ。そこから考えようといい、ガラックについてを整理し始めるシスコ。カーデシアから追放されたらしいが理由は不明で、ステーションに住んでおりほかのカーデシア人とは付き合わない。そしてオブシディアンオーダーのエージェントだった可能性が非常に高い。オーダーがらみかというシスコ。オドーは、ガラックは過去のこととなると非協力的になると言う。オブシディアンオーダーも元エージェントについては非協力的になると言うシスコ。オドーは普通ならそうだと言う。カーデシア内に知り合いがいるという。シスコはその人物は誰かは聞かず、シャトルを貸すことを許可した。感謝するというオドー。
オドーはカーデシア領域の衛星に到着、洞窟の中を進んでいく。ふいにそこで止まれと声がした。どこにいるのかと聞くオドー。前に会ってから顔を変えたので見られたくないと、そのカーデシア人※20はいう。情報が欲しいというオドー。仕立て屋の店のことかな、私はやっていないと答えるカーデシア人。わかっている、自分の考えではロミュランの仕業だというオドー。さすがだ、ベイジョーで働いていても勘は鈍っていないとカーデシア人はいう。オドーは理由を知りたいという。ロミュランに聞くといい、ただオドーが探っているのは、もっと大きなパズルにおいて重要な意味を持つピースの1つだという。オドーは意味を聞く。ここ数週間ロミュランの不審な動きが目立つというカーデシア人。、カーデシアの国境近くで遮蔽したロミュランのウォーバード※21も探知されているという。軍隊も動き出し、通信も活発になっている。ロミュランは侵略に出てくるのかというオドー。カーデシアは万が一に備え手を打っているが、今侵略とは解せないというカーデシア人。いつだって戦争は解せないとオドーはいう。まだ人間の愚かさを苦々しく思っているのかといい、そう言えばカーデシアの首芸※22は今でもやるのかと尋ねるカーデシア人。もうやらないとオドーが答えると、あんなに上手だったのにもったいないという。昨日不幸な目にあったオブシディアンオーダーの元エージェントはガラックだけではなかったとカーデシア人はいう。ガラックは運が良かった、ほかの5人は死んだからという。殺されたのかと聞くオドー。しかし3人は自然死、2人は事故死だという。すごい偶然だなとオドーはいう。カーデシア人はロミュランの関与を示す証拠が見つかったという。なぜそんなことをロミュランがするのかというオドー。カーデシア人は見ろといい、パッドをオドーになげた。死んだ5人のエージェントのリストが載っている、ガラックに見せてみろという。わかったというオドー。これで君への借りはなくなった、とはいえガラックからの情報を私に教えてくれるなら、また借りができることになるだろうというカーデシア人。オドーは考えておくというと、洞窟を離れた。
リストを見たガラックは全員死んだのかと聞くと、あまり悲しそうな顔もせずに驚いた。こういう状況でなければ祝杯をあげたい気分だという。5人ともよく知っているというと、オドーはオブシディアンオーダーでかと尋ねる。だがガラックは、またしらを切ろうとする。オドーは怒り、私はベシアとは違っておしゃべりに付き合う趣味はないという。この事件に引きずり込んだ以上協力するんだとオドーは言う。何のことかわからないというガラックに、自分の店を爆破したのはお前だろうという。驚くガラックに、お前でもそんな顔をすることがあるのかと言うオドー。自分の店を爆破するなんてあるわけないじゃないですかというガラックに、オドーはレタヤと話していて、レタヤのやり方は毒殺専門だとわかったと話す。レタヤをみかけたため、私に捜査を開始させたくてわざと爆破したんだろうというオドー。それなら一言頼めばいい問題だというガラックに、話だけでは信用しないこともあり、それに店を爆破するのはなかなか楽しかったのではないかというオドー。確かにそんなに悲しい気持ちにはならなかったとガラックはいう。結果として自分は巻き込まれたんだ、殺された5人の正体と、お前との関係を教えろというオドー。ガラックは無言でしばらく歩いた後、話し始めた。ガラックたちはエナブラン・テイン※23の同士だったんだという。オブシディアンオーダーの前指導者だなというオドー。テインは数年前に引退したが、引退まで生き延びた初めてのリーダーだったという。一時期ガラックたちはテインの最も信頼された側近だったというガラック。なぜ狙われるのか理由はわからないという。テインならわかるかもというガラックに、テインも不幸な目にあっていなければなとオドーがいう。ガラックもそれを心配しているというと通信システムをオドーに借りる。コンピューターに複雑なコードを入力するガラック。オドーはそれをみて、面白い、そうやってスクランブルするのかという。芸術的に見ても美しいというガラック。相手につながった。モニターに出て来たのはカーデシア人の女性で、ガラックはミラ※24と呼んだ。ミラはガラックをエリム※25と呼び、また顔を見られるなんてという。ミラによると、テインは昨日慌てて出ていって行き先は聞いていないという。追手に気付いたのかもというオドー。もちろん昔の苦い思いはあるのはわかるが、テインを助けてというミラ。ガラックはミラに私に任せてという。テインを助けるように約束してというミラ。力強く、約束すると答えるガラック。通信を終えた。ガラックはオドーにシャトルを貸してくれるように頼む。オドーは私も一緒に行く、2人でテインを追おうというのだった。
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※17: forced neutrino inverter
※18: (Darwyn Carson)
※19: Tal Shiar ロミュランの組織。TNG 第140話 "Face of the Enemy" 「ロミュラン帝国亡命作戦」
※20: (ジョセフ・ラスキン Joseph Ruskin TOS第46話 "The Gamesters of Triskelion" 「宇宙指令! 首輪じめ」のガルト (Galt)、DS9第49話 "The House of Quark" 「クワークの結婚」などのトゥメック (Tumek)、VOY第107話 "Gravity" 「ブラックホールと共に消えた恋」のヴァルカン・マスター (Vulcan Master)、ENT第1話 "Broken Bow, Part I" 「夢への旅立ち(前編)」のスリバン・ドクター (Suliban Doctor)、映画 "Star Trek: Insurrection" 「スター・トレック 叛乱」のソーナ人士官その3 役)
※21: ただの「戦艦」と訳されています^^;
※22: Cardassian neck trick DS9 第28話 "Necessary Evil" 「殺しの密告者」でも。ただしどんなものかは不明
※23: Enabran Tain (ポール・ドーリー Paul Dooley) 関連: DS9 第42話 "The Wire" 「義務と友情」
※24: Mila (Julianna McCarthy)
※25: ガラックのファーストネーム
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