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ディープスペースナイン エピソードガイド
第53話「暴徒制圧モード始動」
Civil Defense

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・イントロダクション
オブライエンとジェイクは、DS9でカーデシア占領時代に使われていた金属加工場で作業を行っている。ベイジョー人が強制労働させられ、そして多くが死んだところだ。これはデューテリアムの加工機として再利用するためのものだ。そこへシスコが食事を取らないかとやってきた。もうそんな時間ですかと言うオブライエン。ジェイクはカーデシアのファイルで1つだけ消去できないファイルがあることに気づく。オブライエンが見てみると、それは奇妙なことに名前も見出しもない。一度連邦のファイルに移して明日調査しようと言うオブライエン。だが操作を始めると、無認可アクセスが発生したとコンピュータが言い、アクセスコードを要求してきた。オブライエンが入力しても、それは違うコードだった。5秒以内に正しいコードを入れるように言うコンピュータ。オブライエンは仕方なくプログラムを止めようとする。すると加工室の周りの扉が閉まり始め、司令室にも金属加工室において労働者の暴動が発生したと伝えられる。対攻撃プログラムが始動した。加工室に閉じ込められた3人。モニターに突然ガル・デュカットの映像が映し出された。このような反乱をしても無駄だ、金属加工室を8分以内に明け渡すように言うガル・デュカット。

・本編
加工場ではコンピュータが磁場を作っているため、扉を開けることはできない。キラから通信が入る。いきなり録画されたデュカットの画像がモニターに出てきたからだ。どうやらカーデシアの残した自動警備プログラムを作動させてしまったらしいと答えるシスコ。転送で助け出そうとするが、アクセスコードを入力するように言う。このプログラムはまだDS9がカーデシアの支配下にあると勘違いしているのだ。オドーからキラへ通信が入り、時間はかかるが自分のアクセスコードで試してみると言う。そのときクワークが保安室へ入ってきた。デュカットのメッセージで、客がおびえて商売にならないと怒っている。邪魔だから出て行けと言うオドーに、手伝えることはないかと言うクワーク。クワークがカーデシア警備機密レベル9なら手伝ってくれと言うオドー。1から7までなら大丈夫と言うクワークに、オドーは驚く。オドーでもレベル6までしかアクセスできないのだ。それでも出て行けと言うオドーだが、クワークはここが一番安全だからと言って出て行こうとしない。
加工場内ではシスコがドアのようなものを発見するが、フェイザーがないため開けることはできない。プログラムもこの部屋からは停止できないと言うオブライエン。録画のデュカットが、時間切れだが降伏すれば助けてやると言う。シスコはコンピュータに自分が暴動の指揮者だと言い、降伏を宣言した。そのままおとなしく待てば危害は加えないと言うデュカット。カーデシアの全面解除プロトコルが入力されるのを待つはずだから、まだ時間はあると言うシスコ。そして以前はウリディウム※1を運んでいた狭い通路を伝ってハッチを開けれないかとオブライエンに聞く。だが映像のデュカットはまだ労働者が抵抗しているため、後3分以内に降伏しないとニューロシンガス※2を放出すると言ってきた。急いで通路に入るジェイク。デュカットがしつこく降伏を求めている中、コミュニケータで状況を聞くシスコとオブライエン。通路のルートが別れているので、パイプを叩いて方向を知らせるシスコ。ジェイクはハンドルを見つけた。降ろすのに苦労していると、デュカットが時間切れだと言い、その下の穴からガスが出てきた。ジェイクはついにハッチを開ける。シスコとオブライエンは上に登り、パイプから逃げ始める。
司令室ではダックスがコンジットを開けコマンドを受け付けさせるように試みている。コンピュータが労働者が脱走したため、全ステーション規模で鎮圧プログラム※3を作動させたと報告する。司令室の扉が次々と閉まり始める。どういうことだと言うベシア。モニターのデュカットは、労働者がこのまま降伏しないならステーションのベイジョー人には全て死んでもらうと言った。

※1: uridium

※2: neurocine gas

※3: counterinsurgency program


3人はパイプをたどり、今は使われていない部屋に出てきた。鉱石を岩から分離していた積み下ろし場だ。出口は今使ったパイプしかない。シスコはコミュニケータで司令室を呼び出すが応答がない。オブライエンとジェイクも同じで、妨害シグナルが出ているようだ。どうすることもできない。
司令室でもほかの場所と通信することができない。なんらかの妨害フィールド※4がステーションを取り巻いているからだ。キラは実力行使しかないと言って、ドアの操作部をフェイザーで撃つ。ドアは開いたが、フォースフィールドが張られていて出ることはできない。カーデシア人はやることにそつがないと言うベシア。それはベイジョー人が司令室に入れないようにするためだろうとダックスは言う。キラはこのままでは大勢の犠牲者が出ると言う。ダックスはメインコンピュータを動かせるようにするため作業を始めた。赴任して3年たち、やっとで家だと思えるようになってきたのにと言うベシア。あくまでもカーデシアが作ったことを忘れない様にとキラが言い、ベシアはもう2度と忘れられそうにないと言った。
閉じ込められたのは保安室のオドーとクワークも同じだ。フォースフィールドはドアの部分だけでなく、天井や隔壁の部分まであるため、可変種であるオドーにも通り抜けることはできない。クワークはコンピュータを触り始めるが、オドーに触るなと言われ手を挙げた。
シスコ達はトロッコをドアに何度もぶつけ、ドアを破ろうとしているが全く効果がない。シスコはウリディウム鉱石を使うことを思い付く。爆発ためには電圧を掛けなければならないが、近くにあるライトからとることにする。オブライエンはシスコがトロッコから外した取っ手でライトの周りを外し始めた。
キラがダックスに状況を聞く。ダックスがもうすぐ作業が終わると答えたその時、爆発が起こった。コンジットをいじろうとしたとき、フォースフィールドが破裂したのだ。ダックスの手は火傷を負っている。ベシアは医療キットで治療を始める。コンピュータは司令室の安全が危険にさらされたと警告し、鎮圧プログラムをレベル2にした。デュカットが今から5分後に、居住区にニューロシンガスを放出すると言い、居住区のカーデシア人は退出するように命令する。そんなことをすれば数百人の犠牲者が出てしまう。そこへガラックが入ってきた。アクセスコードを言い、司令室に入る。キラは居住区へ言って住民を待避させるように頼むが、フォースフィールドはガラックが通り抜けた後すぐまた戻るため不可能だ。ベシアはガラックのアクセスコードで鎮圧プログラムを止められないか尋ねる。昔はできたがなぜかデュカットはトップレベルの機密を教えてくれないのでできないと言うガラック。ニューロシンガスだけでも止められないかと聞くベシアに、唯一の方法は生命維持装置を破壊することだと答える。ガスは生命維持装置を通して放出されるためだ。だが装置を破壊すると12時間で酸素はなくなり、全員窒息死してしまう。しかしそれしか手はないため、キラはフェイザーで生命維持装置のコントロールを撃つ。コンピュータは鎮圧プログラムレベル2が攻撃を受けたので、レベル3に上げたと報告する。デュカットは労働者がステーションの支配を握ったようだ、自分は死んでいるか捕虜になっているだろうと伝える。そして2時間以内に支配権を取り戻せない場合、ステーションを爆破すると言った。コンピュータが自爆シークエンス※5を作動させたと報告する。
※4: dampening field

※5: self-destruct sequence


クワークはフォースフィールドに向けてフェイザーを撃ち続けている。オドーがそれを止め、逃げ道はないと言う。クワークは父親が家を出たらだめだと言っていたことを思い出す。だがその時のクワークは「家には心があるが星々はラチナムでできている」という金儲けの秘訣※6にしたがった。ずっと金を儲けるために邁進してきたのにまだ一つのバーしか持っていないことを嘆くクワーク。叔父のフリン※7は30店舗、いとこのゲイラ※8は月を持っている。オドーはめげるなと言い、今まで大勢のフェレンギを見てきたが、お前ほど頭の回るフェレンギ人はいなかったと言う。クワークはほんとかと聞き、ぶっきらぼうにありがとうと言う。そしてフェイザーを返してくれるようにオドーに言う。だがオドーがだめだと言うと、机を叩いた。
ダックスの手はよくなってきている。しかし完全に直すためには医療室に行かないとだめだ。ガラックは全コンピュータにアクセスし状況を見ることはできるが、それ以上のことは何もできない。止めることができるのはデュカットだけだ。ダックスはコンピュータにガラックがデュカットだと思い込ませることはできないかと聞くが、コンピュータはDNAを判別して本人か確かめるためできないと答えるガラック。ダックスは司令室のセンサーを壊してスキャンできない様にすればいいのではと提案する。ガラックはいいアイデアだと誉める。そのためにセンサーのインプットをメインスキャナーからバックアップスキャナーにかえ、そのすきにすり替えを行うことにする。ダックスはキラと作業を始める。ガラックはコンピュータを操作するが、そこで問題が発生する。デュカットは自分のアクセスコードを使うものに、常に本人かどうか確かめるために大量の尋問サブルーチンを入れていたのだ。ガラックはセンサーを停止するまでの時間を尋ねる。少なくとも後10分とダックスは答えるが、ガラックはもう時間がなくなったといった。コンピュータはコードの無認可使用を発見し、鎮圧プログラムレベル4を起動させる。突然フードレプリケータに小型の機械が生成され、レーザーを照射し始めた。司令室にいたひとりのクルーは撃たれ、消失してしまった。
シスコとオブライエンは、壁からケーブルを取り出すことに成功した。後はウリディウムをドアの周りに置けばよい。
司令室ではレーザーが乱射されているため、全く身動きすることができない。そのときガル・デュカットが転送で司令室に入ってきた。デュカットは非武装地帯をパトロールしているとき、自分から、正しくは自分の録画画像から救助信号を受けたと説明しながら歩く。テロック・ノール※9で労働者の反乱が起きたと言う知らせだ。デュカットはコンピュータの映像を見て自爆シークエンスが作動していることを知る。自分がコードを入力すればすぐプログラムは止まると言うデュカット。キラは早くするように言うが、そう焦る必要はない、といってデュカットはレプリケーターにレッドリーフティー※10を注文する。レーザーを照射していた機械は消え、カップが現れた。デュカットはカップを手に取る。ベシアが動き出そうとするとまた機械が現われ、レーザーを撃ち始めた。デュカットはガラックを見つけると、惨めな姿だ、これだけでも来た甲斐があったと笑う。立ち上がるガラック。どうやらレーザーはカーデシア人には当たらない様だ。このプログラムを作ったときにお前がいれば、例外にしてやったのにと言うデュカット。先見の明がないのは父親と同じだなとガラックは言う。父の唯一の失敗はお前を信用したことだとデュカットは言い、ガラックは裁判のときデュカットの父親は自分の最大の欠点は野心が愛国心を上回ってしまったことだと言ったという。口喧嘩はやめるように言うキラ。デュカットはいずれ決着をつけると言うと、司令官室でキラと話したいと言った。そしてこれだけはサービスしようと言ってレプリケータの機械を消した。
司令官室に入るキラとデュカット。デュカットはこれを機に、DS9に永久的にカーデシア軍が駐屯することにし、それの代わりに君たちを救ってやろうと言う。キラはそんな脅迫のもとの協定など認められないと言う。デュカットは笑い、一旦軍を配備してしまえば後の祭りだと言う。キラはカーデシアの支配に戻るくらいなら自爆させると言ってデュカットの要求を飲まない。デュカットはキラの一存で2000人の命を犠牲にしてしまっても言いのかと詰め寄る。キラは何も言わない。デュカットはすぐに答えを出す必要はない、後30分あるという。船に戻るから、その間に考えておいてくれというデュカット。転送を命令する。だが何も起きない。その時モニターにカーデシア人※11の姿が映し出され、自爆シークエンス作動中にデュカットだけが転送しようとしたときに見る映像だと言う。悪態をつくデュカット。これによりデュカットは卑怯者とみなされ、アクセスコードも効力を失ったと伝える。自爆シークエンスを停止することはできなくなった。
※6: No.75: "Home is where the heart is, but the stars are made of latinum."

※7: Frin

※8: Gaila

※9: Terok Nor DS9のこと。カーデシアではこう呼ぶというか、正式名称

※10: read leaf tea

※11: Legate Kell
(ダニー・ゴールドリング Danny Goldring DS9第102話 "Nor the Battle to the Strong" 「戦う勇気」のバーク (Burke)、VOY第86・87話 "The Killing Game, Part I and II" 「史上最大の殺戮ゲーム(前)(後)のアルファ・ヒロージェン (Alpha Hirogen)、ENT第10話 "Fortunate Son" 「復讐の連鎖」のノーシカン船長 (Nausicaan Captain)、第38話 "The Catwalk" 「嵐を告げる男達」のタクレット人船長 (Takret Captain) 役)


デュカットは自分のアクセスコードを使い、優先順位第1位として自爆シークエンスの停止をコンピュータに命じる。しかしそのコードは既に使えない。ガラックは自分のコンピュータにまで裏切られるとは、と笑う。キラはデュカットに、どのようにして自爆シークエンスが起こるのか聞く。時間切れになるとコンピュータが核融合炉※12に安定した反応を禁止し、オーバーロードを起こして自爆するとデュカットは説明する。核融合炉を止めることはできないのか聞くダックス。レーザー核融合始動装置※13を手動で停止させることはできるが核融合室まで行かなければならないと言うデュカット。ダックスはレベル34のコントロールジャンクションまで行けば停止させることができると言う。そのためにはフォースフィールドを解除しなければならないが、レベル34まですべてのフォースフィールドを一つ一つ解除していくわけにはいかない。
シスコとオブライエンはウリディウム鉱石を積み終わった。壁からパワーケーブルを取り、3人は陰に隠れる。点火され、地面に置かれた粉をたどっていく。壁のところで爆発を起こし、見事に穴が空いた。その穴から外へ出る。
デュカットはプログラムを作ったのは自分だから、必ず解決方法を見つけ出してみせるとキラに言っている。それを見たガラックはかっこをつけてもキラはステーションを救うのに必死なのだから、いくら色目を使っても無駄だと言う。妻がいるのに、と言うガラックに対しお前を処刑しておけば良かったと言うデュカット。ベシアがいいかげんにしないかと諭す。そのときダックスがパワー供給グリッドをオーバーロードさせてフォースフィールドをショートさせてしまう方法を思い付く。そうすれば通信の妨害フィールドもなくなるかもしれない。デュカットはキラに、まだカーデシア占領時代の中性子放射装置※14があるかどうか尋ねる。もちろんそれは停止させていたが、そのため自爆シークエンスの影響は受けていない。ダックスは放射装置を使えばパワーグリッドをオーバーロードさせることができると言う。ターボリフトと転送装置は使えなくなるが、現在は必要ないため、その方法を実行することにする。
シスコ達3人は通路を移動しているものの、フォースフィールドのため自由に移動することはできない。シスコはターボリフトのシャトルを伝って司令室まで行くことを思い付く。
デュカットは作業を行っている。作業を終え、パワーグリッドをオーバーロードさせる。部屋全体が揺れる。揺れがおさまり、キラはシスコに連絡を取り、現在の状況を説明する。残り時間は10分しかない。司令室からはレベル34に行くのに間に合わないため、シスコ達が向かうことにする。シスコはキラに住民をディファイアントとシャトルに乗せられるだけ乗せて待避するように命じる。ジェイクに先に逃げるように言うが、一緒についていくと答えるジェイク。3人はレベル34へ向かった。
※12: main fusion reactor

※13: laser fusion initiator

※14: neutralization emitters


残り時間は7分。キラは保安室にいるオドーに部屋を出るように言う。しかし保安室のフォースフィールドは解除されていない。キラは技術チームを派遣させると言う。クワークが閉じ込められているのは自分たちだけかと焦る。保安室のフォースフィールドだけは独立したシステムになっているようだ。占領自体のカーデシア人は自分を信用していなかったようだと言うオドー。クワークはオドーが周りの状況を考えずにいつも名誉を重んじるからそんなことになるんだと言う。
残り時間5分。シスコはディフレクターシールドの強化が終わっているかオブライエンに尋ねる。もし始動装置を止めることができない場合にはそれで爆発を吸収するのだ。オブライエンもいい案だと言う。先へ進む3人だが、通路が壊れた部品で埋まっており奥へ行けない。遠回りすることはできないが、メンテナンスのコンジット※15を使えば行けるかもしれない。入り口を塞いでいるガラクタをのけ、コンジットのふたを開けると中はプラズマの炎で燃えている。ため息をつくシスコ。シスコはジェイクにここで待ってろと言うと、袖を破り手袋のようにした。オブライエンも同じようにし、2人とも中へ入っていく。炎の中を進む二人。だが火花が直撃しオブライエンは倒れ込んでしまった。シスコは仕方なく前へ進む。オブライエンは起き上がろうとするがまた倒れてしまった。
シスコはコントロールジャンクションに到着した。残り90秒。コミュニケータで呼び出すがオブライエンの返事はない。ジェイクはコンジットの中に入った。倒れているオブライエンを引き出す。シスコは急ピッチで作業を行っている。残り30秒。ジェイクはオブライエンを通路まで引き出すことができた。シスコにだめだと言われただろうと言うオブライエン。内緒にしてくださいとジェイクは言う。シスコがプログラムを作動させた瞬間、核融合炉がオーバーロードを起こした。大きなエネルギーが放出される。しかしそれはディフレクターシールドにより吸収することができた。大きく息を吐いて座るシスコ。オブライエンから通信が入り、大丈夫かと言うシスコ。オブライエンはジェイクと顔を見合わせて笑った。
保安室の扉も開いた。クワークはオドーのコンピュータで、自分がけちな小心者としか記録されていないのを見つける。こんな風に評価していたのか、2時間前までは一番頭が回るフェレンギ人だと言っていたのにと怒るクワーク。死ぬと思ったから優しくしたんだと言うオドー。2人は誰が一番頭の回るフェレンギ人なのか口論しながら歩いていった。※16
※15: maintenance conduit ジェフリー管のような通路

※16: オドーが言うには、グランドネーガス、デイモン・タイ(DaiMon Tye)、ロム、フリン、ゲイラ…



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