クワークはフォースフィールドに向けてフェイザーを撃ち続けている。オドーがそれを止め、逃げ道はないと言う。クワークは父親が家を出たらだめだと言っていたことを思い出す。だがその時のクワークは「家には心があるが星々はラチナムでできている」という金儲けの秘訣※6にしたがった。ずっと金を儲けるために邁進してきたのにまだ一つのバーしか持っていないことを嘆くクワーク。叔父のフリン※7は30店舗、いとこのゲイラ※8は月を持っている。オドーはめげるなと言い、今まで大勢のフェレンギを見てきたが、お前ほど頭の回るフェレンギ人はいなかったと言う。クワークはほんとかと聞き、ぶっきらぼうにありがとうと言う。そしてフェイザーを返してくれるようにオドーに言う。だがオドーがだめだと言うと、机を叩いた。
ダックスの手はよくなってきている。しかし完全に直すためには医療室に行かないとだめだ。ガラックは全コンピュータにアクセスし状況を見ることはできるが、それ以上のことは何もできない。止めることができるのはデュカットだけだ。ダックスはコンピュータにガラックがデュカットだと思い込ませることはできないかと聞くが、コンピュータはDNAを判別して本人か確かめるためできないと答えるガラック。ダックスは司令室のセンサーを壊してスキャンできない様にすればいいのではと提案する。ガラックはいいアイデアだと誉める。そのためにセンサーのインプットをメインスキャナーからバックアップスキャナーにかえ、そのすきにすり替えを行うことにする。ダックスはキラと作業を始める。ガラックはコンピュータを操作するが、そこで問題が発生する。デュカットは自分のアクセスコードを使うものに、常に本人かどうか確かめるために大量の尋問サブルーチンを入れていたのだ。ガラックはセンサーを停止するまでの時間を尋ねる。少なくとも後10分とダックスは答えるが、ガラックはもう時間がなくなったといった。コンピュータはコードの無認可使用を発見し、鎮圧プログラムレベル4を起動させる。突然フードレプリケータに小型の機械が生成され、レーザーを照射し始めた。司令室にいたひとりのクルーは撃たれ、消失してしまった。
シスコとオブライエンは、壁からケーブルを取り出すことに成功した。後はウリディウムをドアの周りに置けばよい。
司令室ではレーザーが乱射されているため、全く身動きすることができない。そのときガル・デュカットが転送で司令室に入ってきた。デュカットは非武装地帯をパトロールしているとき、自分から、正しくは自分の録画画像から救助信号を受けたと説明しながら歩く。テロック・ノール※9で労働者の反乱が起きたと言う知らせだ。デュカットはコンピュータの映像を見て自爆シークエンスが作動していることを知る。自分がコードを入力すればすぐプログラムは止まると言うデュカット。キラは早くするように言うが、そう焦る必要はない、といってデュカットはレプリケーターにレッドリーフティー※10を注文する。レーザーを照射していた機械は消え、カップが現れた。デュカットはカップを手に取る。ベシアが動き出そうとするとまた機械が現われ、レーザーを撃ち始めた。デュカットはガラックを見つけると、惨めな姿だ、これだけでも来た甲斐があったと笑う。立ち上がるガラック。どうやらレーザーはカーデシア人には当たらない様だ。このプログラムを作ったときにお前がいれば、例外にしてやったのにと言うデュカット。先見の明がないのは父親と同じだなとガラックは言う。父の唯一の失敗はお前を信用したことだとデュカットは言い、ガラックは裁判のときデュカットの父親は自分の最大の欠点は野心が愛国心を上回ってしまったことだと言ったという。口喧嘩はやめるように言うキラ。デュカットはいずれ決着をつけると言うと、司令官室でキラと話したいと言った。そしてこれだけはサービスしようと言ってレプリケータの機械を消した。
司令官室に入るキラとデュカット。デュカットはこれを機に、DS9に永久的にカーデシア軍が駐屯することにし、それの代わりに君たちを救ってやろうと言う。キラはそんな脅迫のもとの協定など認められないと言う。デュカットは笑い、一旦軍を配備してしまえば後の祭りだと言う。キラはカーデシアの支配に戻るくらいなら自爆させると言ってデュカットの要求を飲まない。デュカットはキラの一存で2000人の命を犠牲にしてしまっても言いのかと詰め寄る。キラは何も言わない。デュカットはすぐに答えを出す必要はない、後30分あるという。船に戻るから、その間に考えておいてくれというデュカット。転送を命令する。だが何も起きない。その時モニターにカーデシア人※11の姿が映し出され、自爆シークエンス作動中にデュカットだけが転送しようとしたときに見る映像だと言う。悪態をつくデュカット。これによりデュカットは卑怯者とみなされ、アクセスコードも効力を失ったと伝える。自爆シークエンスを停止することはできなくなった。
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※6: No.75: "Home is where the heart is, but the stars are made of latinum."
※7: Frin
※8: Gaila
※9: Terok Nor DS9のこと。カーデシアではこう呼ぶというか、正式名称
※10: read leaf tea
※11: Legate Kell (ダニー・ゴールドリング Danny Goldring DS9第102話 "Nor the Battle to the Strong" 「戦う勇気」のバーク (Burke)、VOY第86・87話 "The Killing Game, Part I and II" 「史上最大の殺戮ゲーム(前)(後)のアルファ・ヒロージェン (Alpha Hirogen)、ENT第10話 "Fortunate Son" 「復讐の連鎖」のノーシカン船長 (Nausicaan Captain)、第38話 "The Catwalk" 「嵐を告げる男達」のタクレット人船長 (Takret Captain) 役)
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