ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第12話「英雄伝説」
Heroes and Demons
イントロダクション
艦長日誌、宇宙暦48693.2。付近のある星で光子の活発な活動をキャッチしたため、針路を変更し調査に向かう。トレスと2人でサンプルを転送し、分析にかけるつもりである。 機関室に入るジェインウェイ。トレスは密閉フィールドを作動させ、サンプルの転送を行う。2つの容器に転送されたが、少し違った色になってしまっている。両方埋まるはずなのにというトレスに、フィールドにわずかな亀裂が生じていることを指摘するジェインウェイ。一旦中止し再び転送が行われ、今度は同じ物のようだ。できるだけ早くフェイズスペクトル分析の結果を出しますというトレス。光子の活動が私の予想通りなら、パワーコンバーターの効率を15%上げられるというジェインウェイに20はいけるというトレス。分析には少なくとも6時間かかる。ジェインウェイはもっと急いで欲しいため、非番のキムに頼んでみることにする。私が言ってもだめだと思いますというトレスに、私がいいましょうという。だがコミュニケーターで呼び出しても、キムの応答はない。コンピュータに居場所を聞くが、特定不可能で艦内にはいないという答えだった。 転送記録には無許可の転送の痕跡もなく、シャトルも全機収容されていると報告するトゥヴォック。船外へ出たとしたら、別の手段しかない。チャコティはキムの勤務明けは4時間前で、その後第2ホロデッキへ行ったことはわかるがそれ以降は不明だという。ホロデッキをスキャンするが、なぜか干渉波があふれておりクリアなスキャンができない。システムの機能不全ではないようだ。ジェインウェイはホロデッキへ行くように命じる。 プログラムはまだ作動していた。だが手動への切り替えを受け付けず、停止できない。チャコティとトゥヴォックは仕方なく中に入った。 そこは暗い森だった。2人はトリコーダーを構え、進んでいく。 |
あらすじ
キムの生命反応は探知できない。ホロデッキの舞台は、イギリスの古い叙事詩「ベオウルフ」のものだった。英雄ベオウルフ=キムが怪物を倒し国を助けるというストーリーだ。王の娘である剣士、フレアに出会うチャコティとトゥヴォック。フレアはベオウルフは死んだといった。2人はベオウルフの援者として王のもとへ案内される。キムは怪物と戦い、死んだという王。ホロデッキのセーフティプログラムも壊れているため死んだとも考えられるが、遺体がない。トリコーダーのデータを調べた結果、光子が検出された。そうするとキムは物質からエネルギーに変換されてしまったという仮説が成り立つ。ついに怪物が現れ、それと同時に物質からエネルギーの変換が起きた。チャコティとトゥヴォックも、消えてしまった。 ホロデッキの光子について詳細に調べるため、非物質化されない人物、つまりホログラムであるドクターが送られることになる。自由自在に物質・非物質化できるようにもしてある。同じようにフレアたちに出会ったドクターは、体を非物質化し剣の攻撃を受けないことを見せ付けた。称えられるドクター。 ストーリー上の必然からか、フレアはドクターを愛するようになる。そして怪物と相対するドクター。光子エネルギーの組成物のようだ。伸びてきた怪物の触手につかまれたドクターは、腕が消えてしまう。 腕は元通りになった。トリコーダーのデータから、光子エネルギーにシナプスのパターンが認められた。星から採取したサンプルにそのパターンを再現すると、急にエネルギーの固まりがフィールドを突き破った。次々に壁を突き破って逃げていく。これは明らかに生命体だ。船外へ出た光子の生命体は、円形の強烈な光の中へ消えて行った。 その光子の太陽の中に、3つの異質な存在が確認された。恐らくは光子エネルギーに変換されたキムたちだ。こちらも生命体を捕らえる気はなかったという意思を示すため、取ったサンプルを持ってドクターは再びホロデッキへ入る。だが生きて帰ってきたドクターを疑う、王の部下が戦いを挑んできた。サンプルを持っているため今度は非物質化できない。そしてドクターを守ろうとしたフレアが刺され、死んでしまった。ドクターは持ってきた生命体を怪物の前で解き放ち、仲間を返してくれと頼んだ。再び光子の太陽が現れ、消えた。ホロデッキには無事にキムたちが戻っていた。ジェインウェイはドクターを、無事に任務を果たしたとして誉めるのだった。 |
用語解説など
|
感想
ドクターがその特性を生かし大活躍します。個人的に好きなキャラクターなので、この話も楽しめました。フレアの死もドクターにとっては現実以外の何ものでもないんでしょう。 |
第11話 "State of Flux" 「裏切り者」 | 第13話 "Cathexis" 「幽体離脱」 |