ケアリー※1が急いで山を下ってくる。チャコティを呼び、手にはリンゴに似た果物を持っている。これがあの尾根の向こう一面になっていると言うケアリー。ニーリックスはそれを見て、ケイロ※2か、美味そうだ、こいつは猛毒だといった。ヴェイコル魚※3みたいに息を切らす、まず気管が腫れ上がり、窒息すると思った瞬間膝に痛みが走るという。しかもだんだんそれが上の方に上がってくるといったところで、チャコティは説明を止めさせた。とにかく気をつけな、人と同じで果物も見かけで判断しちゃいけないんだというニーリックス。別の野菜を取り出し、食ってみなという。レオラの根っこ※4だ。チャコティはそれを一口食べた瞬間、吐き出した。食えたもんじゃないという。それを探しに来たのが目的なのに、ビタミンとミネラルにかけてはこの宇宙域一だと言うニーリックス。栄養もいいが味も重視して欲しいと言うチャコティを笑うニーリックス。ぜいたくに慣れてる、でもそのうち病みつきになるという。根っこを抜き始める3人。それにどうせハーブと一緒に煮込んでしまえば味はわからないというニーリックス。
ブリッジ。パリスは、別の船が近くにいることに気づいた。トゥヴォックに側面EMスキャンをかけるように頼み、座標を言った。太陽の当たる角度によって、軌道上に何かの反射が見えると言う。確かにイオン化の痕跡があり、船があると言うトゥヴォック。遮蔽装置かしらと言うジェインウェイに、こんなタイプは見たことがありません、確かにはわかりませんがセンサーをかわす遮蔽回路※5を搭載しているようですという。ジェインウェイは上陸班のチャコティに連絡を取り、予期せぬ生命反応が出てないかを尋ねる。トリコーダーで調べ、ミミズ※6しかおりません、ニーリックスがソース用に持ち帰りたいと言っていますが、何とかやめさせますというチャコティ。軌道上に不審な船を見つけたことを話し、転送の準備を始めさせるジェインウェイ。チャコティは通信を終え、全上陸班に転送サイトAに集合するように命じた。ポラロン※7を放射すれば肉眼で確認できますと言うトゥヴォック。実行すると、スクリーンに船の影が浮かび上がった。ケイゾン※8の船で、船体デザインはケイゾン・ニストリム※9のものと一致する。直ちに転送するように上陸班に伝えるジェインウェイ。転送室に準備して合図を待つように言うチャコティ。キムはセスカ少尉がいないと言う。コミュニケータの応答もなく、転送室からも信号を捕らえられない。向こうの丘で実を集めていました、近くに洞穴がと言うキム。そこへ入ったら交信できなくなる。チャコティは先に戻るように命じ、セスカは俺が探すと言い歩き出した。
洞穴に入っていくチャコティ。何者かの気配を感じ、隠れた。2人のケイゾン人だ。さらにチャコティは奥へ入る。また誰かがいて、フェイザーを向けた。それはセスカ※10だった。何をしてるんだと言うチャコティに、マッシュルームよ、あなたキノコのスープが好きでしょというセスカ。だからニーリックスに作り方を教えようと思ってと言う。それはありがたいが、早くここを出ないとというチャコティ。だがケイゾンが待ち構えており、発砲してきた。1人を撃ったが、もう1人に撃たれてしまうチャコティ。セスカが反撃する。セスカはチャコティを起こし、歩いて行く。
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※1: Carey (ジョシュ・クラーク Josh Clark) 前話 "Prime Factors" 「転送・4万光年」に続いて登場。声: 坂東尚樹
※2: kaylo
※3: vakol fish 「一口でも食ったらあの世行きだ」と吹き替えされています
※4: leola root
※5: masking circuitry
※6: bloodworms
※7: ポーラロン polaron DS9第99話 "Apocalypse Rising" 「可変種の脅威 第二幕(後)」など
※8: ケイゾン人 Kazon VOY第2話 "Caretaker, Part II" 「遥かなる地球へ(後)」より
※9: Kazon-Nistrim ケイゾンの部族の1つ。VOY "Caretaker, Part II" で登場したのはケイゾン・オーグラ (Kazon-Ogla) でした
※10: Seska (マーサ・ハケット Martha Hackett) 前話 "Prime Factors" に続いて登場。声: 梅田貴公美
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