ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第10話「転送・4万光年」
Prime Factors
イントロダクション
食堂。トレスとセスカ※1が食事をしている。セスカはトレスがマーフィ少尉※2の方を見ているのに気づき、狙ってるわねという。マーフィはデラニー姉妹※3の片割れと付き合っているというトレスに、ジェニー※4ならハリーと付き合っているというセスカ。トレスは驚き、後ろでパリスと一緒に食事をしているキムに本当なのか尋ねる。とぼけるキムに、隠し通せるものじゃないからはっきり言ったらというセスカ。みんなに何て言ってんだとキムに問われ、4人でヴェニスへ行ったとだけというパリス。ホロデッキのこと、あれっきりだ、しかも15分だけだよというキム。パリスは一つ聞きたいことがあるといい、ゴンドラからジェニーと2人で消えた時何があったのかと尋ねる。答えようとしないキムに、トレスも友達なんだからと詰め寄る。別に、ただ2人で話してたら落っこちちゃったんだとキムは言った。笑う一同。多分ハリーはジェニーがあんまり積極的だったから逃げ出したんじゃないかなというパリス。 その様子を見ていたジェインウェイは、やっとマキと連邦がうまくいっているとトゥヴォックに話す。クルーの連帯は作業効率を上げ、能力を引き出しますというトゥヴォック。そうね、これで一安心というジェインウェイ。そこへブリッジのチャコティから通信が入り、低周波の亜空間通信で救難信号が入ったという。すぐにブリッジへ向かうジェインウェイたち。 発信源は船で、距離は20万キロメートルの地点だ。生命体が5体乗っており、コースを変えて行く手をふさごうとしている。速度を落として非常警報を発令、相手を呼び出す。船の映像から男性※5に切り替わった。ジェインウェイは自己紹介し、トラブルならご協力をという。だがその男性は、何ともありませんと言った。救難信号を出されたでしょうというジェインウェイに、そちらがお困りだからですと彼は言うのだった。 |
※1: Seska 前話 "Emanations" 「来世への旅」より引き続き登場
※2: Ensign Murphy
※3: Delaney sisters ※4: ジェニー・デラニー Jenny Delaney ※5: (ロナルド・ガットマン Ronald Guttman) 声: 小島敏彦 TNG第11話 "Haven" 「夢の人」のホム (Homn)、TOS完全版ビデオのマッコイ役 |
あらすじ
男性はシカリス星のガスと名乗り、贈り物をしたいと言い乗船許可を求めてきた。受け入れるジェインウェイ。ガスが持ってきた食べ物はとても美味しい物で、丁重なもてなしをするシカリスのことはニーリックスも知っていた。ガスの誘いで、クルーは上陸許可を取ることになる。 キムと知り合った女性は彼が話していく物語にとても興味を持ち、あるプラットフォームの上に乗ってアラストリアという行き先を指定した。2人は一瞬でそこに着いた。太陽の数が違うことから、キムはシカリスとは違う場所だと気づく。女性の話によれば、40,000光年も離れていたのだった。連邦では理論段階でしかない「次元転送」を、トラジェクターという装置で実現させていたのだ。ヴォイジャーに応用させれば地球へ早く帰れるのだが、ガスは悪用される恐れがあるため、技術供与は法律で禁止されているといった。 シカリス人は物語を大切にしているため、ヴォイジャーのライブラリーに入っている多数の文学作品と交換条件にして頼んでみることになった。ジェインウェイはガスに、トラジェクターで転送だけしてもらうことも付け加えて尋ねてみたが、答えはすぐには出してもらえなかった。一方トレスたち機関部員は、理論上だけという名目でトラジェクターの仕組みを調べ始めた。さらにキムは、ガスの部下からライブラリーとトラジェクターのマトリックスの裏取り引きを持ちかけられた。キムはジェインウェイに報告はしたが、話を聞いたセスカはトレスに自分たちで勝手に取り引きに応じようと言い出した。 見込みのないガスとの交渉するか、それとも裏取り引きに応じるか。とりあえずジェインウェイはガスと話を続けることにする。しかしシカリスに残れというだけで進展のないガスの話に、ジェインウェイはあなたたちは優越感を満たそうとしているだけだと言った。交渉は決裂。クルーをヴォイジャーに引き上げさせる。セスカたちはライブラリーをチップにダウンロードした。トレスは迷った末、取り引きに応じることにする。上陸休暇が終わったため、転送するにはロックを解除する必要がある。ところがセキュリティコードが変更されており、解除できない。そして転送室にはトゥヴォックがやってきた。変更したのは彼で、そしてトゥヴォック自らが裏取り引きを行うと言った。 トゥヴォックはマトリックスを持って帰ってきた。テストしてみたところ、トラジェクターは惑星のマントルを利用していることが判明した。つまり転送するなら惑星を離れる前の今しかない。ヴォイジャーが発進する前にエンジンをわざと止め、マトリックスを始動させた。しかし予測できなかったアンチニュートリノが発生してしまい、このままでは船のワープコアに影響を与えてしまう。トレスはマトリックスをフェイザーで破壊し、危険は免れた。ジェインウェイに自分の責任だと正直に話すトレス、そしてトゥヴォックも取り引きに関与したことを明かした。ジェインウェイはショックを受け、なぜそんなことをしたのかを尋ねる。トゥヴォックは法を破ることのできないジェインウェイの代わりに、自ら手を汚したのだ。ジェインウェイは論理で判断する前に、自分に相談するようにトゥヴォックに約束させたのだった。 |
用語解説など
|
感想
あのトゥヴォックが、まさか取り引きに手を出すとは…。ジェインウェイのために法を破ったという自己犠牲は心に響きます。面白いのが、女性よりも技術のキム…。 |
第9話 "Emanations" 「来世への旅」 | 第11話 "State of Flux" 「裏切り者」 |