ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第3話「ブラックホールからの脱出」
Parallax
イントロダクション
医療室。あの女はまともじゃない、どうかしてると怒るケアリー※1大尉。顔から血を流している。どうしたんだねというトゥヴォック。ベラナ・トレスに殴られたんだというケアリー。鼻の骨が3個所折れてる、支笏を固定する必要があるというドクター。動かないでという。ケアリーは体を起こし、パワーコンジットの件でもめまして、彼女は側面プラズマコンジットを調整すると言い張ったという。それじゃオーバーロードになると言ったが聞かず、引っ込んでろといったら突き飛ばしてきたので、払いのけたらわからないうちに殴り倒されたというケアリー。この通り顔中血だらけだという。それでトレスはというチャコティに、一応謝って早く医療室に行けといったというケアリー。そのアドバイスは適切だったなといい、戻ってきたドクターはケアリーをまた寝かせる。動くなというドクター。トレスには私からよく言っておこうといい、トゥヴォックと一緒に出ていくチャコティ。二度とあの女を機関室に近づけないで下さいと体を起こすケアリー。またドクターに寝かせられ、治療が行われる。 トレスはどこですと聞くトゥヴォックに、自室で謹慎させてるというチャコティ。トゥヴォックは起訴処分が決まるまで拘留室に入れた方がいいという。いいかトゥヴォック、連邦裁判所までは75年かかるんだ、それまで拘留するつもりかと聞くチャコティ。今トレスの置かれた状況を考えれば、トレスの処分は艦長に一任するべきかと思いますというトゥヴォック。この件は私に任せてくれないか、艦長の手を煩わせることはないというチャコティ。同僚に暴力を振るったんです、軍法会議に値しますというトゥヴォックに、悪気はないという。マキの中じゃ目的のためには人を押しのけねばならない時もあるというチャコティ。トレスはもうマキの一員ではありません、その点で言えば副長、あなたもですというトゥヴォック。トレスは規則違反を犯したのです、このまま咎めなしではほかのクルーに示しがつかない、あなたが元マキのメンバーをひいきしているように見えますという。私の考えを君に説明する必要はない、トレスの処分は私が決める、艦長には報告しておくというチャコティ。君は手を引くように、命令だと言った。ではこの件は副長にお任せします、しかし保安日誌には記録しますがというトゥヴォック。ターボリフトに入り、好きにしろとチャコティは言った。扉が閉まる。 チャコティがターボリフトから降りると、ジャルヴィン※2たちが話しかけてきた。話は聞きました、ベラナはどうなるんですという。わからんが何とかするというチャコティ。2ヶ月の拘留処分だと艦長は言っている、おまけにマキのメンバーは任務以外自室に拘禁だとかというセスカ※3。デマだというチャコティに、いざという時には立ち上がる準備はできていますという。どういう意味だと聞くチャコティ。もしこの船を占拠するなら、お手伝いしますというジャルヴィン。二度とそんな言葉を口に出すな、反逆罪でぶち込むぞといい、チャコティは歩いて行った。 部屋で落ち着かない様子のトレス。チャイムが鳴った瞬間、扉に向けてトレスは皿を投げた。入ってくるチャコティ。見ろといってパッドを手渡す。何これと聞くトレスに、ケアリー大尉の診察結果だという。あいつはただの役立たずよ、何もわかってないというトレスに、言い訳は聞きたくないというチャコティ。ただケアリーに与えたダメージを知らせた方がいいと思ってね、もうちょっと強く殴っていたら骨が砕けて脳にめり込んでいただろうなというチャコティ。そんなに強く殴ったつもりはないというトレス。トゥヴォックの奴は軍法会議にかけるといって騒ぐし、マキの連中は連邦と決別して船を乗っ取ると言い出すし、少しは間に立つ俺の身にもなってみろというチャコティ。いつまで謹慎してればいいのというトレスに、帰るまで75年だという。あなたの冗談はひねくれてて、全然笑えないのよというトレス。反省するなら職場に復帰させてやる、まずケアリーに謝罪しろというチャコティ。謝れって、あれはケアリーがというトレスに、形だけでなく個人的に謝罪するんだ、熱いペジュタ※4でも飲みながら親睦を図ってという。あんな奴と仲良しになる気はないというトレス。いずれケアリーの協力が必要になると言うチャコティだが、私は誰の助けもいらないというトレス。いるさ、君が主任機関士になればなとチャコティは言った。笑うトレスに、言っておくが今のは笑えない冗談じゃないぞというチャコティ。主任機関士はケアリーじゃというトレスに、腕は君の方が上だという。出ていくチャコティに、艦長はこのこと何て言ってるのと聞くトレス。何も言ってない、まだ話してないからなといい、チャコティは出ていった。 |
※1: ジョセフ・キャレイ Joseph Carey (ジョシュ・クラーク Josh Clark TNG第8話 "Justice" 「神からの警告」のパイロット役) VOY第1話 "Caretaker, Part I" 「遥かなる地球へ(前)」から登場。声: 板東尚樹
※2: Jarvin
※3: Seska ※4: pejuta |
あらすじ
ヴォイジャーの点検修理をすることになった。エネルギーの補充と人員配備について話し合いが行われる。その最中に量子特異点に遭遇した。強力なエネルギーフィールドであるイベントホライズンにとらわれた船から、音声信号が聞こえてくる。救出するため、亜空間トラクタービームを使うことにする。 トレスの扱いに対し、ジェインウェイとチャコティの間での対立が起こる。ドクターは自分の背がホログラムプロジェクターの異常で縮んでいることに気づいた。 トラクタービームを発射するが失敗し、近くのイリダリア星系へ救援を要請する。 ジェインウェイがトレスを呼ぶが、艦隊の規則に従う気のないトレスとの話は決裂。更に縮むドクター、不調を訴える者も出始めた。 ヴォイジャーは再び量子特異点にぶつかった。それは最初のと同じものだった。 量子特異点から離れようとしても、また元の場所に戻ってきてしまう。対策会議が行われ、ケアリーとトレスの2人とも集められる。トレスはドクターのプロジェクターの異常から、外部センサーにバリアーを張れば通信を捉えられると提案する。 その通信は、量子特異点に入った時、とらわれた船に呼びかけたジェインウェイの音声だった。その船もヴォイジャー自身だったのだ。 これは凍った池に沈み、氷の表面に映った自分自信を別のものだと思ってしまうようなものだと説明するトレス。氷=イベントホライゾンに当たり、原因と結果が逆転したのだ。このまま引き込まれると時間の歪みで船は壊れてしまう。脱出するためには、最初に入ってきた穴があるはずだ。 穴を発見するが小さすぎるため、デキオンビームで広げることにする。ヴォイジャーでは穴に近づけない。シャトルでトレスと共に向かうジェインウェイ。 ジェインウェイはトレスが中退したアカデミー時代、実は教授に気に入られていたことを話す。 穴は広げられたが、戻る時に2つのヴォイジャーが姿を現す。片方は特異点に入ってきた時の幻影だ。2人の意見は食い違うが、船の向きなどから判断したジェインウェイが選んだ方に進む。その判断は正しく、無事に帰艦することができた。 穴の大きさは通り抜けるには小さかったが、強行突破し、船は崩壊寸前になりながらも通り抜けることができた。トレスは主任機関士になり、ケアリーとも和解することができた。だが、ドクターは縮んだままだった。 |
用語解説など
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感想
トレスが正式に主任機関士に任命されるまでを描いた話でした。科学士官だったジェインウェイとトレスは通ずるものがあるようです。時間理論は確かに複雑で、深く考えない方がいいのかも。 |
第2話 "Caretaker, Part II" 「遥かなる地球へ(後)」 | 第4話 "Time and Again" 「24時間の過去」 |