チャコティがターボリフトのドアを開けると、男女のクルーが抱き合ってキスをしていた。慌てて言い訳しようとするクルー※1に、言わなくてもわかっているというチャコティ。2人は歩いていった。野菜を持ったパリスとケスもやって来て、一緒にターボリフトに乗る。どうかしたんですと聞くパリスに、図らずも艦内の大胆な逢い引きの現場を目撃したと話すチャコティ。見たかったなというパリス。チャコティは第6デッキへ行くように指示した。
食堂に仲良く野菜を運んできた2人を見て、ニーリックスは気に入らない。キャベツにスポーンビートル※2が入っていることに気づいた。オブリシアンキャベツ※3の受粉を助ける虫で、綺麗な縞模様ねと喜ぶケス。サラダの中に入ってたら艦長は引き付けを起こすというニーリックス。何が気に入らないのか話してというケスに、ただ忙しくて、それで後でトム・パリスと会うのかと尋ねる。大体なんで一緒に水耕栽培室※4から来たのかというニーリックス。怪しいもんだといわれ、ケスはトムとはただの友達なんだからいい加減にしてという。君はあいつがどんな目つきで君を見てるか気が付いていない、男だからわかる、君を狙ってるというニーリックス。ジェインウェイから上級士官のブリッジへの招集がかかり、パリスはケスに一声「じゃあね」といって出て行った。ますます気に食わないニーリックスは、後は1人でできるからもういいという。怒って出て行くケス。
ブリッジに入るパリスに、左舷前方に奇妙なエネルギーパターンを捉えたというジェインウェイ。磁気障害のように思われますというキム。接近して調べることにする。チャコティを見て、何か気にかかることでもと尋ねるジェインウェイ。チャコティはターボリフトでキスをしていた者がいたことを話し、艦内恋愛に規則を設けた方がいいのではと進言する。艦隊の基本方針は士官の生活に干渉しないものだというジェインウェイに、状況が状況ですから恋愛が思わぬ問題に発展するかもしれませんというチャコティ。心配はわかるけど仕方がない、故郷を離れてみんな寂しいというジェインウェイ。全員がカップルになるでしょうというと、あなたもですかと聞くチャコティ。立場上許されない、マークが待ってるんだから故郷へ帰るつもりよとジェインウェイはいった。映像可能域に入り、スクリーンに出す。赤いエネルギーのもやのようなものが映った。拡大すると、それは宇宙空間を泳ぐ生物の集まりだった。先ほどのエネルギーパターンは生物の有機的パターンと一致している。ゆっくりとバイオスキャンが可能な範囲まで近づく。
水耕栽培室でキャベツにスポーンビートルを放しているケス。キャベツを見ながら虫の入った容器を手に伸ばし、何匹もまとめてつかんだ。それを口に入れ、食べ始めた。ふいに我に返り、手に持ったスポーンビートルを見つめ、ケスは自分のしていたことに気づいた。
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※1: (Gary O'Brien)
※2: spawn beetle
※3: Oblissian cabbage
※4: airponics bay 訳出されていません
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