ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第34話「Q1, Q2」
Death Wish
イントロダクション
スクリーンには彗星のような天体が映し出されている。正体は不明で軌道も一定しておらず、センサーによれば重力場もないため星とも思えませんというチャコティ。見た目はそうだが、彗星ではないのだ。わずかにマグネト力学的な力が働いているようだけど、この船のセンサーじゃ検出できないというジェインウェイ。もしかしたら未知との遭遇かもしれないといい、トレスに第2転送室へ行くように命じる。調査用にサンプルを採る。了解しブリッジを出ていくトレス。キムに核にロックオンできるかを尋ねるジェインウェイ。表面は問題なく貫通できますというキム。 転送室に着いたトレスに、こちらの準備はできてると伝えるジェインウェイ。クラス3の密閉フィールドをセットするトレス。転送開始。しかし転送されたのは、連邦の制服を着た 1人の男だった。密閉フィールドに当たるが、やすやすとすり抜けてしまう。驚くトレスの前で、男は「よろしく。私の名は Q※1だ。」といった。 |
※1: Q (ゲリット・グラハム Gerrit Graham DS9第6話 "Captive Pursuit" 「ワーム・ホールから来たエイリアン」の狩人 (Hunter) 役) 非常に強い力をもった次元を超えた存在。ただし Q連続体のメンバーは全員 Q と呼ばれるため、彼は「いつもの」 Q とは違います。以降のあらすじでは台本 (及びLDジャケット) で書かれているように「Q2」と表記しますが、もちろん TNG第61話 "Deja Q" 「DEJA Q」のもう一人の Q とも別です。声: 青野武
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あらすじ
Q2 は彗星の中に閉じ込められていて、助けてくれてありがとうと感謝する。自分は死にたいと話す Q2。私の死は自分のためではなく仲間のためだと伝えて欲しい、さようならと言って手を振った。しかしヴォイジャーの男性クルーが全員消えてしまった。Q2 は元に戻すこともできない。地球人と一番関わってるのは誰だっけと Q2 がつぶやいた時、「あの」 Q が姿を現した。 また自殺を図ろうとしたなといい、Q は男性クルーを元に戻した。300年も閉じ込めておいたわけがわかるだろうとジェインウェイにいう Q。Q2 は Q から守って欲しいといい、ジェインウェイに保護を要請してきた。そして Q から逃げるために、ヴォイジャーをビッグバンの瞬間に連れていったり、原子より小さくさせてしまう。だが結局は Q から逃げられない。2人の争いにうんざりしたジェインウェイは、Q2 の保護を認めるかどうか聴聞会を開くことにした。Q が勝てば Q2 の身柄を引き渡して監獄に閉じ込め、Q2 が勝てば Q連続体は永遠の命を放棄することを認めるというものだ。 Q2 はトゥヴォックに弁護を頼んだ。永遠に生きることは拷問だという Q2 に、Q は自分自身を証人として呼ぶ。死ぬことは連続体にとって計り知れない影響を及ぼすと述べる Q。トゥヴォックは連続体が処刑を認めているのに、自殺を認めていないことを突く。Q は Q2 によって影響を与えられた 3人の地球人を呼び出す。Q2 が木を揺すってリンゴが落ちるのを見たニュートン、Q2 が助けてくれたおかげで時間に間に合い、ウッドストックのコンサートを成功させた照明係のギンズバーグ、そして南北戦争で Q2 に先祖を助けられたウィリアム・ライカー中佐だ。トゥヴォックの要請で実際に Q2 が幽閉されていた彗星へ入ってみたりもした。そのつらい環境以外に、自殺したいと思う理由を求めるジェインウェイ。トゥヴォックと Q2 は、そのために Q連続体の実態を見せるのを提案することにした。 Q は勝たせてくれたらプレゼントを用意しているとジェインウェイに話し、地球を見せた。Q2 側の提案により、ジェインウェイたちは Q連続体へ行く。理解できるようにわかりやすく「アレンジ」されたその場所は、砂漠にある一本の道路と、一軒の家だった。本を読んだりゲームをしたりしている者がいる。だが全てを見聞きし、全てを知っている彼らは会話がないという Q2。昔は今とは正反対で連続体のあり方に反抗していた Q に影響されたと話す。1人が死ぬ影響を恐れ、全く発展のない Q連続体。Q2 は永遠の命こそ、病気なんだと言った。ヴォイジャーに戻るジェインウェイたち。 ジェインウェイの寝室に入り、地球に帰った時のことを話す Q。しかし次の日ジェインウェイは、連続体に影響を与えるかもしれないとはしながらも、永遠の命を押し付けることはできないとして Q2 の保護を認めた。Q によって Q2 のパワーは奪われ、永遠の命も失われた。ジェインウェイは死を選ぶ前に考えてと言う。Q2 はクインという名を与えられ、乗員になる。しかしクインは毒を飲んで自殺を図る。願いがかなったといいながら、息を引き取った。その毒は Q が用意したものだった。また連続体から目を付けられてしまうんじゃないというジェインウェイに、Q は好かれるよりはいい、また会おうと言って姿を消した。 |
用語解説など
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感想
いよいよあの Q が登場、待ちに待ったエピソードでした。TNG以上に Q の技を見られて、しかも (アレンジされているとは言え) 連続体の実態も…といった盛りだくさんの内容で、とても楽しめます。特別出演のライカーも Q も、声優さんがきちんとこれまでの方々だったのも嬉しいですね。 |
第33話 "Dreadnought" 「惑星破壊ミサイル」 | 第35話 "Lifesigns" 「ドクターの恋」 |