※1スキャンを受けながら、この子には夫の名前を付けようと思うのと話すワイルドマン※2少尉。5代以上に渡って息子には父親の名前を付けてきた風習があるのだ。きっと喜ぶわというケス。その名前は、グレスクレンドリック※3というものだった。無言で驚くドクターとケス。クタリア人※4なのと説明するワイルドマン。名前を選ぶのは難しい、私も苦労したと話すドクター。だが 500以上の星の歴史や人類学のデータベースを調べたがまだ見つかっていない。しかしグレスクレンドリックという名も悪くないという。ほんとはシンプルな名前がいい、キャメロンなんてどうかしらと尋ねるワイルドマン。ケスはいいんじゃないというが、ドクターは古代ケルト語で「鼻の曲がった奴」という意味があると言った。フレドリックはと聞かれ、悪くはないがボリアンの言葉では人前では言えない意味になるというドクター。地球人でなくてもいいの、ヴァルカンの名のスラール※5はどうと尋ねるワイルドマン。だがサクラプライム※6の悪名高い独裁者もスラールで、敵と親を打ち首にした男だとドクターは言った。ケスはベナラン※7はどうという。初めて聞いたというドクター、素敵な響きね、オカンパの名前と尋ねるワイルドマン。それはケスの父親の名前だった。父親には随分影響を受けたわと話すケス。ジェインウェイからの通信が入り、科学士官は全員配置につくようにとの命令が流れた。スキャンの結果は順調だ、また来週というドクター。礼を言ってベッドからおり、グレスクレンドリックはミドルネームにすればいいわよねとワイルドマンは言った。出ていった後、ドクターは私には父上の名前を勧めてくれなかったなとケスに尋ねた。地球の名前で選んでるかと思ってと言うケス。そうでもないというドクターに、もしベナランって名前が気に入ったなら使えば、彼女も文句言わないと思うという。赤ん坊に付ける名前を横取りされていい気持ちがすると思うか、せっかくだが遠慮しとくというドクター。おじの名はアルラム※8よ、あとパレスって名前はどうと尋ねるケス。
スクリーンには散らばった船の破片が映っていた。何の残骸かはわからないが、量からみてごく小さい船でしょうねというパリス。シャトル程度の大きさだ。有機物の反応は見られず、無人の船だったんでしょうという報告するキム。探査機かもしれない。エネルギー反応からすると、攻撃を受けて破壊されたようだ。破片の主な組成がデュラテニウム合金※9ですというキム。デュラテニウムにこのようなダメージを与えられる武器はあまりないはずだ。破片の一部を転送して機関部で分析するように命じるジェインウェイ。この船を攻撃したものがいるかもしれないため、スキャンを続けるように言うチャコティ。
機関室。結果はとのジェインウェイの問いに、でましたがと言葉を濁すチャコティ。残留エネルギーから使用された武器を割り出しましたというトレス。間違いなくカーデシアのものだ。セスカが関係してるのと尋ねるジェインウェイ。トレスはチャコティと顔を見合わせ、セスカではなく私ですと言った。
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※1: 監督はTNGラフォージ役のレヴァー・バートン。ヴォイジャーでは第8話 "Ex Post Facto" 「殺された者の記憶」以来
※2: サマンサ・ワイルドマン Samantha Wildman (Nancy Hower) VOY第25話 "Tattoo" 「天の精霊」以来の登場
※3: Greskrendtregk
※4: クタリアン Ktarian TNG第106話 "The Game" 「エイリアン・ゲーム」に登場したクタリア7号星 (Ktaria VII) 出身のヒューマノイド
※5: Sural
※6: Sakura Prime
※7: Benaren 後に登場
※8: Elrem
※9: duritanium polyalloy
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