ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第33話「惑星破壊ミサイル」
Dreadnought
イントロダクション
※1スキャンを受けながら、この子には夫の名前を付けようと思うのと話すワイルドマン※2少尉。5代以上に渡って息子には父親の名前を付けてきた風習があるのだ。きっと喜ぶわというケス。その名前は、グレスクレンドリック※3というものだった。無言で驚くドクターとケス。クタリア人※4なのと説明するワイルドマン。名前を選ぶのは難しい、私も苦労したと話すドクター。だが 500以上の星の歴史や人類学のデータベースを調べたがまだ見つかっていない。しかしグレスクレンドリックという名も悪くないという。ほんとはシンプルな名前がいい、キャメロンなんてどうかしらと尋ねるワイルドマン。ケスはいいんじゃないというが、ドクターは古代ケルト語で「鼻の曲がった奴」という意味があると言った。フレドリックはと聞かれ、悪くはないがボリアンの言葉では人前では言えない意味になるというドクター。地球人でなくてもいいの、ヴァルカンの名のスラール※5はどうと尋ねるワイルドマン。だがサクラプライム※6の悪名高い独裁者もスラールで、敵と親を打ち首にした男だとドクターは言った。ケスはベナラン※7はどうという。初めて聞いたというドクター、素敵な響きね、オカンパの名前と尋ねるワイルドマン。それはケスの父親の名前だった。父親には随分影響を受けたわと話すケス。ジェインウェイからの通信が入り、科学士官は全員配置につくようにとの命令が流れた。スキャンの結果は順調だ、また来週というドクター。礼を言ってベッドからおり、グレスクレンドリックはミドルネームにすればいいわよねとワイルドマンは言った。出ていった後、ドクターは私には父上の名前を勧めてくれなかったなとケスに尋ねた。地球の名前で選んでるかと思ってと言うケス。そうでもないというドクターに、もしベナランって名前が気に入ったなら使えば、彼女も文句言わないと思うという。赤ん坊に付ける名前を横取りされていい気持ちがすると思うか、せっかくだが遠慮しとくというドクター。おじの名はアルラム※8よ、あとパレスって名前はどうと尋ねるケス。 スクリーンには散らばった船の破片が映っていた。何の残骸かはわからないが、量からみてごく小さい船でしょうねというパリス。シャトル程度の大きさだ。有機物の反応は見られず、無人の船だったんでしょうという報告するキム。探査機かもしれない。エネルギー反応からすると、攻撃を受けて破壊されたようだ。破片の主な組成がデュラテニウム合金※9ですというキム。デュラテニウムにこのようなダメージを与えられる武器はあまりないはずだ。破片の一部を転送して機関部で分析するように命じるジェインウェイ。この船を攻撃したものがいるかもしれないため、スキャンを続けるように言うチャコティ。 機関室。結果はとのジェインウェイの問いに、でましたがと言葉を濁すチャコティ。残留エネルギーから使用された武器を割り出しましたというトレス。間違いなくカーデシアのものだ。セスカが関係してるのと尋ねるジェインウェイ。トレスはチャコティと顔を見合わせ、セスカではなく私ですと言った。 |
※1: 監督はTNGラフォージ役のレヴァー・バートン。ヴォイジャーでは第8話 "Ex Post Facto" 「殺された者の記憶」以来
※2: サマンサ・ワイルドマン Samantha Wildman ※3: Greskrendtregk
※4: クタリアン Ktarian ※5: Sural ※6: Sakura Prime
※7: Benaren ※8: Elrem ※9: duritanium polyalloy |
あらすじ
それは元々カーデシアの実験ミサイルだった。マキに対して発射された高性能な武器で、チャコティたちは「ドレッドノート」と呼んでいる。だが不発に終わり、トレスがドレッドノートに乗り込みプログラミングし直し、カーデシアへ向けて発射したのだ。だがバッドランドで姿を消し、恐らくヴォイジャーと同じようにデルタ宇宙域へ飛ばされたのだろう。追跡を始めるヴォイジャー。一方パリスはミーティングに遅れるなど、勤務態度が悪くなっていた。ドレッドノートを発見したが、既に近くの惑星へ向かっていた。3週間後には到達してしまう。 ジョナスはいまだ、ケイゾン・ニストリムに情報を流し続けている。ジェインウェイはミサイルの到着地点である、ラコザ政府に警告を送った。ドレッドノートを止めるためにトレスは内部に乗り込む。自分の声のコンピュータと会話を行いながら、ここがデルタ宇宙域だと認識させ停止させることができた。しかし再びドレッドノートは進行しはじめてしまう。 トレスのコードも受け付けなくなったため、転送することもできない。ドレッドノートは先ほどのトレスの行動を、カーデシアに強制されてやったものだとみなしたのだ。トレスが考え付く方法もドレッドノートには無力で、逆に反撃を食らってしまう。何とか再びドレッドノートに乗り込んだトレスは、コンピューターにアクセスしようと試みる。その時、ラコザの艦隊がドレッドノートへ向けて出撃した。 ラコザの船は弱小なため、ヴォイジャーに気を逸らさせようとする。しかし次々とドレッドノートの攻撃でやられていくラコザ船。トレスはドレッドノートとここがデルタ宇宙域だとしたらという仮定ゲームを行い、その最中にカーデシアのファイルがまだ残っていたことを発見する。だがゲームは失敗に終わり、ミサイル内の生命維持装置が停止してしまった。 ジェインウェイは最後の決断として、ドレッドノートの針路上でヴォイジャーを爆発させることにする。クルーは脱出していく。ジェインウェイは自爆シークエンスを作動させた。トレスは空気の薄くなっていく中、カーデシアのプログラムを起動させた。2つのプログラムが競合している隙を突いて、トレスはドレッドノートのワープコア部分へ入ることができた。フェイザーを使って密閉フィールドを崩壊させようとする。ヴォイジャーではジェインウェイ、そして志願したトゥヴォックだけを残し、クルーは全員避難した。もうヴォイジャーの自爆まで時間がない。しかしあと 1分のところで、トレスはドレッドノートを爆発させ転送収容されたのだった。 |
用語解説など
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感想
自らプログラムしたコンピューターに打ち勝とうとする、トレスの努力が描かれます。テンポよい展開で楽しめましたが、パリスやジョナスの件は、もちろん後に続くんでしょうね。 |
第32話 "Meld" 「殺人犯スーダー」 | 第34話 "Death Wish" 「Q1, Q2」 |