ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第32話「殺人犯スーダー」
Meld
イントロダクション
ホロデッキ、シェ・サンドリーヌ※1。キムがプールに勝った。今度はもっと盛り上がるために、何か賭けないかともちだすパリス。レプリケーターの使用権をだ。やめときなさい、かもられるわよというリッキー※2。今のはわざと負けたって言いたいのと尋ねるキム。そんな芝居はしないというパリスに、次も勝ってみせるという。使用権をどれくらい賭けるかを聞くパリス。周りのクルーがキムをはやしたてる。1週間分とキムはいった。甘い、友達だからって簡単に引っかかるなというパリス。何か賭ける時は裏がある、どうせ賭けるなら、いかさまのないほかのにしようと言い出した。友達だからって簡単に引っかかっちゃ駄目よ、いかさましないって時は裏があるんだからというリッキー。賭けるのはレプリケーターの使用権 1回分、ルールは数字を選んで当てるだけというパリス。明日の 12時の放射線粒子の濃度を当てれば掛け金がゴッソリ手に入る、手数料は頂くけどねという。クルーたちも乗り出した。キムにパッドに名前を数字を書き込んどくように言うパリス。僕も乗るよというキム。ルイス、2100という声が飛ぶ。 機関室のトレスは、ホーガン※3少尉にワープドライブはまだ動かないかを聞いた。だめです、マニフォルドが点火しませんというホーガン。EPS※4コンジット 141に問題があることまでは突き止めたんですがという。昨日は動いてたのに問題はなかったのと聞くトレス。スーダー※5がEPSフローとCCFをモニターしてますが、異常はないといっていますというホーガン。作業しているスーダーを見るトレス。わかった、中に入って調べてみましょうという。 ニーリックスは何かが気になる様子で、キッチンを離れた。座っているトゥヴォックの前に来て、顔を覗き込む。ハッピーカルレック※6、ヴァルカン君といい座った。カルレックの記念日は 2週間も先だというトゥヴォック。でもお祝いのシーズンでしょというニーリックスに、シーズンはないという。祈りを捧げる日で、ひっそりと静かに過ごす。ヴァルカンの記念日ってのはみんなそうだ、ちょっと調べたから知ってるというニーリックス。なぜ調べると聞かれ、ムードメーカーの仕事の参考にと言った。ムードを上げてもらう必要はないというトゥヴォック。盛り上げてやらなきゃってクルーの中であんたが一番心配なんだ、笑顔を見るまで寝られないというニーリックス。寝なければいいというトゥヴォック。ニーリックスはヴァルカンのルーメリ※7の話を聞いたことがあるか尋ねた。ルーメリは大昔の異教徒の祭りだというトゥヴォック。肌をあらわにしたヴァルカンの男女が、体中にリラン油※8を塗って追いかけっこするんだってと笑うニーリックス。1,000年も前に廃れた風習だというトゥヴォックに、また復活させたらという。そこへトレスからトゥヴォックに、機関室にすぐ来てという通信が入った。向かうトゥヴォックに、来週の料理はルーメリをテーマにしようと思うんだというニーリックス。脂っこい料理で、みんなで裸で食べるってのはどう、クルーの士気も上がると思うんだけどといった。 問題でもと聞くトゥヴォック。トレスが無言で見たコンジットの中には、血にまみれた死体があった。 |
※1: Chez Sandrine VOY第22話 "Twisted" 「空間変動波」以来
※2: Ricky
※3: Hogan
※4: EPS
※5: シューダー Suder ※6: Kal Rekk
※7: Rumarie
※8: Rillan grease |
あらすじ
死んでいたダーウィンはプラズマの火傷を全身に負っていたが、実際は殴られて殺されていた。彼が任務についていた時に機関室にいたのは、マキ出身のロン・スーダーだけだ。スーダーは普段は典型的なベタゾイドだが、カーデシア人との戦闘になると豹変し、素性は誰も知らないと話すチャコティ。トゥヴォックによってスーダーの尋問が行われたが、殺していないという。ドクターはダーウィンの頭部から検出されたDNAのデータをトゥヴォックに渡した。それをスーダーに見せると、ダーウィンを殺したことを認め、淡々と殺した時の状況を語った。動機を尋ねるトゥヴォックに、スーダーは目つきが気に入らなかったとしか言わなかった。 医療記録ではスーダーには多少暴力的な傾向があるが、トゥヴォックは納得できる動機を求めた。理由を探るため、そしてスーダーの暴力性を抑えるため、トゥヴォックはスーダーを精神融合を行う。 精神融合によってスーダーは落ち着いたが、スーダーの残留思念はトゥヴォックから抜けきっていなかった。ニーリックスを絞め殺すトゥヴォック、感情を発散させるホロデッキのプログラムだ。 もう一度精神融合してくれないかと頼むスーダーに断るトゥヴォック。ある意味精神融合は暴力だというスーダー。部屋に戻ったトゥヴォックは部屋にセキュリティ封鎖をかけ、自分のアクセスコードを使えないように削除した。そしてジェインウェイに任務につける状態にないとコンピュータに報告させた。 ジェインウェイがトゥヴォックの部屋に向かうと、中は壊れた家具であふれていた。近づかないで下さいと警告するトゥヴォック。医療室に転送され、検査が行われる。スーダーとの精神融合で拒絶反応を起こし、ヴァルカンの感情抑制中枢に異常が起きたようだ。ドクターは一度感情抑制機能を無くし、感情を爆発させる刺激で本来の抑制を取り戻そうと試みた。抑制を失ったトゥヴォックは感情的になり、ジェインウェイに暴言を吐く。感情抑制が戻されたが、トゥヴォックはそのまま気を失った。目の覚めたトゥヴォックはフォースフィールドを解除し、スーダーのいる拘留室へ向かった。スーダーを殺したいという欲求を抑え、再び精神融合を行うトゥヴォック。そしてトゥヴォックは正常に戻り、スーダーはそのまま拘留されることになった。もう無断で精神融合はしないでと頼むジェインウェイに、トゥヴォックはうなずいた。 |
用語解説など
|
感想
狂気に陥ったトゥヴォックを観るのはあまりないことなので、衝撃的でした。スーダーには不気味な怖さがあります。 このエピソードでLDのセカンド・シーズン Vol.1 の範囲が終わりました。まとめということで、おすすめの話を 3本ほど挙げるとすると…
|
第31話 "Threshold" 「限界速度ワープ10」 | 第33話 "Dreadnought" 「惑星破壊ミサイル」 |