ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第30話「平和協定」
Alliances
イントロダクション
ヴォイジャーはケイゾン船の攻撃を受けていた。1隻は破壊したが、ブリッジの損傷もひどい。あちこちでコンソールが爆発し、ジェインウェイは倒れた。チャコティが起こす。ケイゾンの船は退却を始めたようだが、こちらはエンジンが全停止している。シールドと武器システムも全てダウンだ。ケイゾンが戻ってきたら一たまりもない。機関部に被害報告を求めるジェインウェイ。爆発を避けるためワープエンジンを停止しましたと伝えるトレス。推進エンジンもダウン、スラスターだけなら何とか使える。その前に負傷者の手当てをしないと、というトレス。カート・バンデラ※1がひどい怪我ですとトレスに報告するジョナス※2。コンソールの爆発をまともに食らったようだ。医療室に連絡をとるトレス。てんてこ舞いの状態で、急患しか受け付けないというドクター。患者を 1人緊急転送する、重傷を負ったのと伝えるトレス。わかった、すぐによこせといいながら治療を続けるドクター。 新たに被害報告、第4デッキの船体破損と告げるキム。フォースフィールドでもたせている。負傷者多数、死者は出ていない模様。パリスが機関部のトレスを手伝いに行っていいか、許可を求める。推進エンジンを復旧させるためだ。認めるジェインウェイ。トゥヴォックはナビゲーションディフレクターが大きなダメージを受けていることを報告した。エンジンが復旧してもこのままでは飛べない。修理班を向かわせ、全艦の被害状況を把握するようにキムに命じるジェインウェイ。 反応がないなとトレスにいうドクター。インペドラジン※375ミリを投与、心臓に刺激を与えてみるが外傷がひどいため手後れかもしれないと言う。反応なしと言うケス。皮質刺激装置を使う。しかし、残念だが外傷が大きすぎたとドクターは言った。トレスは茫然としたまま、彼にカーデシアの国境近くで命を助けられたことがあるの、とつぶやいた。 艦長室にチャコティがやってきた。バンデラ乗組員が死にました、ドクターの治療の甲斐もなくと報告する。辛いでしょうね、友人だったんでしょうというジェインウェイ。葬儀の手配を頼んだ。チャコティは直ちにと答えたが、まだ何か言うことがあるようだ。我々は今までのルールが通用しない環境にいます、となると生き抜いていくためには我々も変わるべきでは、と言った。この旅を始めた時、ヴォイジャーは宇宙艦隊の船であり艦隊のルールにのっとって行動すると艦長はおっしゃいましたというチャコティ。その通りよと言うジェインウェイ。アルファ宇宙域でならそれでよろしいでしょうが、ここではマキの考え方を採り入れてはとチャコティは言った。マキは自力で生き延びるしかなかった、絶体絶命の状況でも自分の力でチャンスを切り開くしかなかった、誰にも頼れなかったからですと言う。今の我々も同じだと言うチャコティだが、ジェインウェイは首を振った。連邦の助けが期待できないから、宇宙艦隊のルールを捨てろと言うのと尋ねる。2週間で 4度も攻撃を受け、3人のクルーが命を落とし、負傷者の数はもっと多いと話すチャコティ。船もダメージを受け、当面ワープ航行も不可能だ。だがケイゾンはまた間違いなく襲ってくるといって立ち上がり、これは非常事態です、手段を選んではいられないとチャコティはいった。部屋を出ていくチャコティ。 |
※1: Kurt Bendera (K. Gruz) ここでは「カート」は訳出されていません
※2: マイケル・ジョナス Michael Jonas ※3: impedrezene |
あらすじ
バンデラの葬儀が終わった後、ジェインウェイはケイゾンに要求通りテクノロジーをくれてやったらいいんだというマキ出身のクルーの訴えを聞いた。もちろんジェインウェイはそんな気はないが、チャコティはケイゾンと同盟を結んではどうかと提案する。艦隊の理念には反するが、熟慮の結果 1つのセクトと同盟し他のセクトから守ってもらうことになった。ニーリックスには知り会いのケイゾンに橋渡しになってもらい、ケイゾン・ニストリムのセスカ、カラとコンタクトを取る。 ニーリックスは単身ケイゾンの部下と交渉していたが、捕まってしまう。また、クルーの交換を申し入れてきたカラ達とは、交渉決裂してしまった。ニーリックスが入れられた牢には、トレイブ人という種族が捕まっていた。 彼らのリーダーはメイバスと名乗り、捕まる前に仲間の船に救援を呼んでおいたことを話す。トレイブたちと共に逃げ出すニーリックス。ヴォイジャーには、艦隊を組んだケイゾン船が近づいてきた。 だが実は、それらはトレイブの船だった。もともとケイゾンの船はトレイブのものだったのだ。帰って来たニーリックスとメイバスから話を聞く。トレイブはケイゾンを長い間虐げ、仲間同士で戦わせていた。そして 30年前反乱が起こったのだ。一方ジョナスは密かにケイゾンと連絡を取り、セスカと話をしようとしていた。ジェインウェイはトレイブと同盟を結ぶことにする。メイバスはケイゾンの代表も集め、こちらの力を誇示して平和協定を結ばせようともちかけ、ケイゾンの各マージに招集がかけられた。さらにニーリックスによれば、会議の破壊工作をもくろんでいる者がいるらしいこともわかった。 ジェインウェイとメイバス、そして各セクトのマージが集まり会議が始まった。全く平和協定を結ぶつもりのないカラたちケイゾン。突然メイバスが会議の席を立とうとし、ジェインウェイを呼んだ。伏せてと叫ぶジェインウェイ。窓の外には、トレイブの船がいた。緊急転送されるジェインウェイたち。部屋に武器を発射してくる船。ヴォイジャーは軌道上から船を攻撃し、退散した。ケイゾンたちは何とか助かった。全てマージを一挙に殺そうとした、メイバスの計画だったのだ。状況は悪化したが、クルーたちはルールのないところでこそ、今まで以上に「連邦の理念」が大事だと悟ったのだった。 |
用語解説など
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感想
"Maneuvers" に直結する本流エピソード。早い展開、ケイゾンとトレイブの関係など見所は多いですね。水も持っていないのに船は強力という、ケイゾンの謎が (やっとで) 明かされました。セスカが出ていながら中心人物ではなかったのも特徴です。 |
第29話 "Prototype" 「ユニット3947」 | 第31話 "Threshold" 「限界速度ワープ10」 |