ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第31話「限界速度ワープ10」
Threshold
イントロダクション
パリスはシャトルに乗っている。ワープ5、ワープ6。ワープ7、限界速度。ここまでは順調よ、新しいエンジンを始動というトレスの声。トランスワープ※1ドライブに変更するというパリス。合図に合わせてボタンを押し、一気に加速された。トランスワープオンライン、ワープ9.2、9.3。方向が定まらない。フィールドバランスを安定させてみてと伝えるキム。ワープ9.6、9.7。しかし異音がし、左舷ナセルのパイロンに亀裂が入ったようだ。フルパワーで強化してというトレス。ワープ9.9、9.95。限界値まで後少し。だがナセルがもたず、補助パワーを使っても役に立たない。機体が壊れる。爆発する。 トレスとキムが残念そうな顔をしている。パリスはホロデッキ※2の中に座っていた。死んだわ、とトレスはいった。 |
※1: transwarp 映画ST3 "The Search for Spock" 「ミスター・スポックを探せ!」 (言葉が同じだけで無関係)、TNG第152・153話 "Descent, Part I and II" 「ボーグ変質の謎(前)(後)」より ※2: ホロデッキプログラム、「トランスワープ飛行 (Transwarp flight)」 |
あらすじ
パリスたちはトランスワープを行い、不可能とされてきたワープ10の限界に挑もうとしていた。ワープ10は無限の速度を意味するため、理論上宇宙のどこにも同時に存在することになる。ニーリックスの話から問題解決のヒントを得、シミュレーションも成功した。いよいよシャトル・コックレインでのテスト飛行が始まった。そしてついに限界速度を超え、ワープ10に達した。だがその直後、シャトルがセンサーから消えてしまう。 すぐにシャトルは戻ってきた。パリスは眠っていたが、怪我をしているわけではない。ワープ10に達した時、故郷や他の銀河まで、文字通り「どこにでもいた」ことを話すパリス。シャトルのデータもそれを実証しており、この星域の地図を作ることもできる。しかしパリスはコーヒーを飲んだ直後倒れてしまい、転送でロックすることもできなかった。 医療室に運ばれるパリス。全身の生化学構造が変化しており、水にアレルギー反応を示していたのだ。さらに酸素を呼吸できなくなっていた。ドクターとケスの必死の治療もむなしく、パリスは死んでしまった。しかししばらくすると、パリスは生き返っていた。髪の毛が抜け落ち、心臓は 2つになっていた。 ジョナスは依然としてスパイ行動を行っており、ケイゾンに情報を漏らしている。パリスのDNAは変化し、何か別のものになろうとしていた。顔もかなり変わり、情緒不安定になったパリス。舌まで取れてしまった。ワープコアから発生する反陽子を使って、パリスの変異したDNAを破壊することになった。だが機関室での治療中にパリスは逃げ出してしまった。 パリスはジェインウェイを誘拐し、シャトルで発進した。ヴォイジャーもワープで追いかけるが、トランスワープで逃げられてしまった。3日後に惑星でシャトルを発見する。ドクターの理論では、パリスは「自然の」進化をしており、無限速度を体験したために本来なら数百万年単位で起こるものが早まったということだった。惑星にいたもの、それは 2匹の大きなトカゲのような生物だった。しかも子供までもうけていた。子供はその惑星に残し、パリスとジェインウェイは無事DNAを元に戻した。 |
用語解説など
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感想
パリスがワープ10に到達 (ワープ10を「超えた」のではないので注意) し、進化してしまうという話題満載なエピソードでした。地球人って、最後はあんなトカゲになってしまうんですね……。 |
第30話 "Alliances" 「平和協定」 | 第32話 "Meld" 「殺人犯スーダー」 |