ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第18話「ケイゾン戦士誕生」
Initiations
イントロダクション
副長日誌私的記録、宇宙暦49005.3。艦長の許可を得てシャトルを借り、しばし母艦を離れる。父の命日ごとに行う儀式、パクラ※1のためだ。 チャコティはシャトルの後部に座り、まじないの道具を広げた。川の石を手に取る。「ア・クー・チ・モヤ、父の魂を呼び寄せたまえ、言葉を交わしたい。我父の名は、コロパック※2。故郷は果てしなく遠い。名もなき宇宙の精霊よ、どうかわが願いを聞き届け、父と引きあわせたまえ。ア・クー・チ・モヤ。」 その頃、ケイゾン艦ではシャトルをスクリーンに捉えていた。縄張りを荒らすとどうなるか思い知らせてやらねばという、リーダーのラジーク※3。俺に任せろという部下のハリーズ※4に、今度はカー※5に行かせるという。まだ無理だろうというハリーズ。行かせてやれ、何週間も前からチャンスをくれと急っついているというラジーク。あいつにやれると思うかと聞かれ、お前だって最初から自信があったわけではないだろうという。カーについにお前が真のオーグラ※6になる日が来たといえと命じるラジーク。 チャコティは瞑想していた。急に船が揺れた。コンピュータがフェイザーによる攻撃だと報告する。船尾シールドに軽度の損傷。相手はケイゾンのシャトルだ。連続して攻撃してくるケイゾン船。通信チャンネルを開き、なぜ攻撃したかを尋ねるチャコティ。お前はケイゾン・オーグラの領内に侵入しているというカー※7。まだ子供だ。そうとは知らなかった、敵意はないから攻撃を止めれば出ていくというチャコティ。領域を侵してただで済むと思っているのかというカーに、いいか坊や、母艦はすぐそこにいるんだという。それに対しカーは、馴れ馴れしく呼ぶな、お前なんか殺してやると言い再び攻撃してきた。 |
※1: Pakra
※2: Kolopak
※3: ジャー・ラジーク、ジャル・ラジック Jal Razik
※4: ジャー・ハリーズ Jal Haliz ※5: Kar
※6: ケイゾン・オーグラ Kazon-Ogla ※7: (エイロン・アイゼンバーグ Aron Eisenberg DS9のノーグ役) 声: 岡野浩介 |
あらすじ
攻撃をやめないケイゾン船にやむなく応戦するチャコティ。このままでは敵船は爆発するが相手が脱出する気配もないため、シャトルに転送収容する。気を失ったまま転送されるカー。ケイゾン船は爆発するが、こちらの長距離通信もやられていたためヴォイジャーに連絡できない。ヴォイジャーの方もチャコティの捜索を開始する。ケイゾン艦に出会ったチャコティはカーを返そうとするが、トラクタービームで引き込まれてしまう。カーは戻って恥をさらすくらいなら殺してくれというのだった。 チャコティとともに捕まるカー。名誉ある行動をしたケイゾンだけが新しい名前と称号をもらえるのだ。ヴォイジャーはデュラニウムなどの破片と、そこから伸びる連邦以外の船のイオン痕跡を発見した。カーはリーダーのラジークによって許されたが、チャコティは今夜処刑されることになった。 ヴォイジャーでも、回収した破片がケイゾンの船のものだとわかった。ラジークは名誉を得られなかったカーを殺せば、チャコティを逃がしてやるといい銃を渡す。もちろんチャコティは応じず、逆にラジークを人質に取りシャトルを用意するようにいった。そしてカーと共にシャトルで逃げ出す。カーのおかげで一時的に攻撃システムは解除されたが、すぐに攻撃してきた。オーグラが訓練に使う近くの衛星に長距離転送させる。ヴォイジャーはチャコティのシャトルの破片を見付けた。 衛星への転送は成功していた。訓練基地のため至るところに攻撃システムが隠されている地表を、カーの先導で歩き始めるチャコティ。ヴォイジャーからも衛星に上陸班を送る。暑さを避けるため洞窟に入ったチャコティとカー。チャコティは場所がわかるようにトリコーダーで誘導信号を送る。カーは眠っているチャコティを殺そうとする。しかし銃を撃つことはできなかった。 軌道上のヴォイジャーにケイゾン艦が近づく。攻撃すると脅すケイゾンだが、そうすればほかのケイゾンのセクトに秘密の訓練基地の場所がばれてしまうというニーリックス。ケイゾン艦は地表へ降りていった。上陸班のジェインウェイは協力するというラジークたちと出会い、共にチャコティを捜索する。捜索隊が近づいていることを知ったチャコティは、カーの汚名をそそぐために自分を殺せという。やっとで通信の通じたヴォイジャーに、蘇生の準備をするように伝えるチャコティ。2分以内であれば脳死から蘇生できる。ケイゾンが洞窟にやってきた。カーがチャコティに銃を向けている。敵を倒せば名誉を得られる、しかし俺の敵はこいつじゃないとカーは言い、ラジークを撃ち殺した。そしてジャー・カーデーンと名乗り、ケイゾン・オーグラの戦士として認められた。ヴォイジャーに戻ったチャコティは再びパクラの儀式を行い、カーデーンの無事を祈るのだった。 |
用語解説など
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感想
多少クリンゴンに設定が似ているケイゾンにスポットが当てられます。大きく違うのは、同じ種族同士が部族に別れて戦っていることですね。この話はノーグ役でおなじみの、アイゼンバーグの演技が観られて懐かしいといったところでしょうか。 |
第17話 "The 37's" 「ミッシング1937」 | 第19話 "Projections" 「ホログラム」 |