ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第159話「宿命の殺人星人」
Repentance
イントロダクション
スクリーンに、後方から火を吹き出している船が映っている。 ジェインウェイ:「こちら宇宙艦ヴォイジャーのキャスリン・ジェインウェイ艦長。救難信号を受信しました。」 男の声。『コンジットが破裂し、船中放射能に汚染された。直ちに転送されたし。』 キム:「11名の生命反応を探知。2名は重態。」 ジェインウェイ:「2名は医療室へ転送。残りは第1貨物室へ。保安部員を両セクションへ配置して。」 ターボリフトに乗るトゥヴォック。 貨物室に異星人たちが転送された。 トゥヴォックたち保安部員が入る。 異星人のリーダーは驚く。「武器がない!」 トゥヴォック:「下船する時に返却します。」 「彼らは犯罪者だ。野放しにはできない。」 「こちらで責任をもって拘束します。」 「…囚人は 8人いた。ほかの 2人は。」 医療室のドクター。「君に危害は加えない!」 床にいる異星人、そしてもう一人はセブンの首に鋭利な道具を当てている。「動けばこいつを殺す!」 フェイザーを構える保安部員。 |
あらすじ
セブンを人質に取った囚人のアイコ。だがセブンはアイコの隙を突き、無事拘束できた。イェディックをリーダーとするナイジアンは死刑囚を護送中であり、迎えが来るまでヴォイジャーにいることになる。貨物室に監房が設けられ、ニーリックスが食事を配る。反抗的な態度をとったアイコは、イェディックの部下たちから暴行を受けた。 アイコの脳治療のため、セブンのナノプローブが使われる。ニーリックスは種族が違うというだけで捕まったという、囚人のジョレッグと話す。治療を終えたアイコは急に穏やかになり、殺人の罪悪感に強くさいなまれる。 アイコの脳は、ナノプローブによる影響を受けている。自分で考えた星座のことをセブンに話すアイコ。ニーリックスはジョレッグとゲームを楽しみ、ナイジアンでは被害者の家族が犯人の刑罰を決めることを知る。ジョレッグはニーリックスに、弟へ手紙を送りたいと話した。アイコは先天的に脳に異常があり、そのために良心が欠けていたのだ。だがナノプローブによって偶然治療され、暴力的な傾向も取り除かれた。もはや別人だ。 セブンやジェインウェイたちは、アイコに上訴させるようイェディックに求める。アイコは上訴しないつもりだが、死ぬ必要はないと話すセブン。遺族はアイコの上訴を拒否した。突然、異星人船がヴォイジャーを攻撃してきた。監房のフォースフィールドが消え、ジョレッグたち囚人は逃げ出す。だがアイコは動こうとしなかった。 船は囚人を転送しようとするが、阻止することができた。ジョレッグはイェディックを人質にとり、貨物室に立てこもる。イェディックを殺そうとするジョレッグから、アイコは自分の獲物だといって銃を受け取る。イェディックに銃を向けるアイコ。だが撃たずに、銃をイェディックに渡した。助かったイェディックの進言により、遺族はアイコの上訴を受け入れた。アイコは遺族の前で、罪を悔い自分は変わったと話す。ニーリックスはジョレッグの手紙のせいで攻撃されたことを知り、もはやジョレッグの言葉は信じない。天体測定ラボで星を観るアイコ。だが上訴は棄却されてしまった。アイコは、セブンのことを忘れないと言うのだった。 |
用語解説など
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感想
スタートレックお得意の、現代の問題に焦点を当てた話でした。「死刑」と聞いた瞬間に曇った顔をするジェインウェイたちの反応から、連邦がどのような制度になっているかがわかります。 セブンとアイコが中心で、ニーリックスとジョレッグとの関係も対比的に描かれています。名作とまではいいませんが、及第点のエピソードだと思います。今回もちょっとエピローグ部分が長かったのは残念。 |
第158話 "Lineage" 「母となる者の孤独」 | 第160話 "Prophecy" 「預言の子」 |