ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第22話「空間変動波」
Twisted
イントロダクション
ケスはホロデッキのシェ・サンドリーヌ※1に入った。中は暗く、誰もいない。ニーリックスを呼ぶが、返事がない。その時いきなり明かりがつき、隠れていたジェインウェイやニーリックスたちが現れた。みんな「おめでとう」と声をかけ、ケスへのプレゼントを持っている。今日で君も満2歳だな、でもとてもそんな年には見えないというニーリックス。笑う一同。どうして隠れてたのというケスに、内緒にして驚かすのが地球のやり方さと教えるパリス。びっくりさせてごめんなさいというジェインウェイに、ドキドキしたけど面白かったという。ニーリックスは特製のスペシャルバースデーパンチを振る舞うといい、カウンターのギャルソンを呼んだ。オンザロック、それともストレートと聞く、そのバーテンはドクターだった。ドクターまで来てくれたのと喜ぶケス。いい男でしょ、とドクターに抱き付くサンドリーヌ※2。もちろん私は仕事で来ている、急病人が出た時に備えてというドクター。驚くと血圧や脈拍が上がり、ひどい時は心臓発作を起こす、だから念のためにと説明した。 センサーのチェック完了しました、全システム異常ありませんとトゥヴォックに報告するキム。ご苦労というトゥヴォック。加速メーター※3中継器も調整済みです、ほかに何かやることはありませんかと落ち着かないキム。そわそわしているのは、第2ホロデッキで行われている浮かれ騒ぎに参加したいからかと尋ねるトゥヴォック。ええと答えるキムに、任務交代までは後34分残っているという。しかし、手が空いているならホロデッキのパワーコンジットの検査でもしてきたまえと付け加えた。喜んでブリッジを出て行くキム。だがトゥヴォックは全艦停止させ、キムを呼び止めた。スクリーンには緑色のもやのようなものが映し出されている。残念だがホロデッキの検査は後回しだなとトゥヴォックは言った。 ニーリックスがろうそくが2本立ったケーキを持ってきた。ジムバリアンファッジ※4を7段重ねにして、ケスの好物のルモキーナッツ※5のクリームで回りをコーティングしたという。願い事をして火を吹き消してというジェインウェイ、何でも好きなことをお願いするの、可愛い子の言うことなら何でも聞いてくれるというサンドリーヌ。願い事を口に出して言おうとしたケスに、言っちゃだめ、人に聞かれたら実現しないのというトレス。ケスは目をつぶり、一気に吹き消した。みんなが拍手する。和んでるところ悪いが、そろそろ玉突きを始めたいんだけどとパリスに話すゲアリー※6。ちょっと待てといい、パリスはこれも地球の習慣さといってプレゼントをケスに差し出した。開けると、それは綺麗な金のネックレスだった。レプリケーター1週間分は使ったでしょと聞かれ、2週間分、でも平気だよ、気に入ってくれたというパリス。ニーリックスはその場を離れた。ジェインウェイはそれを見せてもらい、ロケットに小さな写真を入れるのとケスに教える。大切な人といつも一緒にいられるようにと。ニーリックスはチャコティのところに来て、見ました今のと尋ねる。あいつめ、点数稼ぎしやがってと怒るニーリックス。そこへブリッジのトゥヴォックから通信が入った。異常現象を発見しましたとジェインウェイに伝えるトゥヴォック。だが通信の最後の部分が何度も繰り返され、ホロデッキ中に反響された。 |
※1: VOY第16話 "Learning Curve" 「バイオ神経回路」以来
※2: サンドリン Sandrine ※3: accelerometer ※4: Jimbalian fudge ※5: l'maki nut
※6: ゴーント・ゲアリー Gaunt Gary |
あらすじ
原因は不明だが、通信システムの異常が発生している。遭遇した現象は一種の空間変動で、リングで回りを取り囲まれてしまいワープで突破することもできない。エンジンは止まり、各システムも異常を起こしている。ジェインウェイたちはターボリフトでブリッジへ向かったが、第4デッキへ出てしまった。ケスやトレスも行こうとした場所とは違うところへ来てしまう。ドクターも医療室に戻れず、何度やってもホロデッキへ戻っていた。違うデッキの部屋が同じデッキにあったりした上、結局ホロデッキにみんな戻って来てしまった。 変動リングの影響で空間が曲がり、船の中心にある第6デッキに追いやられているのかもしれない。機関室に戻れたトレスたちは、転送機を使ってブリッジに戻る方法を進める。船の構造はなお変化し続けている。キムと共にジェフリーチューブからブリッジへ向かっていたジェインウェイは、船の中まで侵入していた空間変動に引き込まれそうになってしまう。 キムが何とか助けるが、ジェインウェイは気を失ってしまった。機関室から直接転送でブリッジに行こうとしたが、やはりホロデッキの中に戻ってきた。みんなが集めたトリコーダーのデータをまとめて、船の変化の様子をコンピューターに出してみる。捻じ曲がった姿が表示された。あと1時間もすれば、第6デッキも変動に飲み込まれてしまうだろう。 危険だがワープコアからパルスを発射し、変動リングを押し返すことになった。パルスは成功したが、空間変動には全く効果がない上に速度を速めてしまった。そしてホロデッキまで迫ってきた。 あと3分で飲み込まれる。トゥヴォックは最後の策を提案した。それは「何もしないこと」だった。ついにクルーの体の中を、変動が通り抜けていく。だがみんな無事で、ジェインウェイも目を覚ました。空間変動はメッセージみたいなもので、何かを伝えようとしていたと話すジェインウェイ。ブリッジに戻り船を調べるが負傷者も船の損害も全くなかった。さらにコンピューターには、新しく2,000万ギガクワドの情報が入っており、こちらの情報は全てダウンロードされた痕跡があった。これがこの生命体なりの挨拶だったのだろう。 |
用語解説など
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感想
しゃべれなくなったジェインウェイが哀れですが、空間変動という現象自体が生命体だったという奇抜なアイデアは良いです。ヴォイジャーには既に様々な形態の生命が登場していますが、これこそデルタ宇宙域という感じですね。 |
第21話 "Non Sequitur" 「現実への脱出」 | 第23話 "Parturition" 「地獄の星」 |