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ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第7話「ワームホールの崩壊」
Eye of the Needle

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・イントロダクション
艦長日誌、宇宙暦48579.4。故郷へ帰る道を探すべく、常にスキャンをしながら航行を続ける中、キム少尉が大きな発見をした。ワームホールと思しきトンネルが見つかったのだ。
ブリッジに入り、見せてちょうだいというジェインウェイ。これです、亜空間バンドに反応があるだけで、まだスキャナーでは捉えられませんというキム。コンピューターのパネルを見て、これはヴァーテロン※1放射ね、トンネル状に渦を巻いてるというジェインウェイ。確かにワームホールみたいだわという。しかしワームホールの先がどこにつながっているかも不明ですというチャコティ。アルファ宇宙域につながっていない可能性は4分の3、75%ですというトゥヴォック。その通り、でもつながってる可能性も25%あるというジェインウェイ。悪い率じゃないでしょといわれ、うなずくトゥヴォック。詳細な分析は距離1,000キロまで近づかなくては無理だが、それにはコースを変更する必要がある。変更しましょう、ワームホールだという可能性があるなら回り道くらいなんでもないというジェインウェイ。パリスに座標をインプットし、コース変更するように命じる。もし本物だったら、帰ったらすぐ連邦天文委員会※2に報告しましょうというパリス。命名してもらうんです、「ハリー・キム・ワームホール」ってと言った。

※1: verteron
亜空間現象に関連する亜原子粒子。DS9第20話 "In the Hands of Prophets" 「預言者の導き」など

※2: Federation Astronomical Committee


・あらすじ
しかしワームホールは非常に小さく、入り口は直径30センチしかないことが判明する。もちろん船は無理だが、通信なら送れる。探査装置を送った。ワームホールは崩壊が進んで、消滅寸前であることがわかる。だが重力波の渦に飲み込まれ、探査装置は停止してしまった。だがワームホールの向こうからスキャンされていた。
ケスはドクターの指導のもと、治療を行う。ドクターが人間扱いされていないことに気づくケス。ドクターはホログラムだから仕方がないとあきらめている。
探査装置はこのままでは壊れてしまう。装置を中継して通信を送った。しばらく待つと応答があった。それはアルファ宇宙域からだった。
ケスはドクターが不当な扱いを受けているとジェインウェイに訴える。
次は音声の同時通信を試みる。通信は雑音が多く、聞き取ることができない。フィルターをかけることにより、何とか相手の貨物船と交信できた。だがデルタ宇宙域に連邦船がいるということを信じてもらえず、通信が切られてしまう。相手の信号はロミュランの船で、恐らく科学調査船だとみられた。
ジェインウェイはドクターと話し、何か希望はないか尋ねる。消し忘れたり勝手に消されたりしないよう、プログラム起動のコントロールをドクター自身に与えることを約束した。
引き続きコンタクトを行い、もう一度ロミュランと連絡が取れた。相手はまだスパイだと疑っている。ジェインウェイはクルーのメッセージを連邦に届けてくれるように頼む。すると相手の艦長は映像通信を求めてきた。映像がつながったが、メッセージを送ってくれるかどうかはロミュランの上院議会の答えを待たなくてはならない。ジェインウェイは自分たちも、1年以上調査の旅に出ているというそのロミュランと同じ境遇であることを伝える。
トレスは転送ビームを送れるかもしれないことを発見する。実験としてテストシリンダーが送ることに成功した。次は人間のテストだが、ロミュランの船に連邦のクルーを載せることはできないため、ロミュランの船長をこちらへテスト転送させる。フェイズの変調が起きるが、見事転送は成功した。
だがトゥヴォックにより、船長を20年の過去から転送してしまったことがわかる。ヴォイジャーのクルーが過去へ戻ることはできない。船長はメッセージの入ったチップを受け取り、再び転送されていった。その後、トゥヴォックは4年前にテレクが亡くなっていることを明らかにする。亡くなる前に誰かにメッセージを委ねたことを祈るしかないが、確かめることはできない。
ドクターは医療部長としての自覚を持つことができるようになった。そしてケスにこういった、「私も名前が欲しい」と。


・用語解説など
トゥヴォックがルモールに年を聞くシーンがありますが、「宇宙暦2351年だ」と吹き替えされています。これは「西暦2351年だ」の誤りで、原語に忠実に言えば「君たちの暦で言えば2351年だ」となります

テレク・ルモール
テレク・ルモー Telek R'Mor
(ヴォーン・アームストロング Vaughn Armstrong TNG第20話 "Heart of Glory" 「さまよえるクリンゴン戦士」のコリス司令官 (Commander Korris)、DS9第3話 "Past Prologue" 「スペース・テロリスト ターナ・ロス」のガル・ダナー (Gul Danar)、第171話 "When It Rains..." 「嵐の予兆」などのカーデシア人セスカル (Seskal)、VOY第122話 "Survival Instinct" 「ボーグの絆を求めて」のトゥー・オブ・ナイン (Two of Nine)=ランサー (Lansor)、第143話 "Fury" 「帰ってきたケス」のヴィディア人船長 (Vidiian Captain)、第155話 "Flesh and Blood, Part I" 「裏切られたホログラム革命(前編)」のアルファ・ヒロージェン (Alpha Hirogen)、第171話 "Endgame, Part I" 「道は星雲の彼方へ(前編)」のコラス (Korath)、ENT第1話 "Broken Bow, Part I" 「夢への旅立ち(前編)」などのアーチャーの上司フォレスト提督 (Admiral Forrest)、第14話 "Sleeping Dogs" 「名誉に生きる者」のクリンゴン船長 (Klingon Captain)、第22話 "Vox Sola" 「漂流生命体の叫び」などのクリタサン船長 (Kreetassan Captain) 役。ゲーム "Armada II"、"Bridge Commander"、"Starfleet Command III"、"Elite Force II" でも声の出演) 声: 田中正彦
バクスター大尉
Lieutenant Baxter
(Tom Virtue) 後にも登場。声: 坪井智浩


(アレーシア熱)
Arethian flu
訳出されていません
キョート少尉
Ensign Kyoto
「京都」からでしょうか?
コンソメスープ
野菜ブイヨン vegetable bouillon
重力波の渦
gravitational eddy
セクター1385
sector 1385
タルヴァス
Talvath
探査装置
マイクロプローブ microprobe
(直感的記憶)
eidetic memory
「記憶力がいいようだな」と訳されています
(ハルグローヴ大尉)
Lieutenant Hargrove
訳出されていません
ホウレンソウのジュース
spinach juice
(マイクロ・ワームホール)
micro-wormhole
ロミュラン上院議会
Romulan Senate
ロミュラン天文アカデミー
Romulan Astrophysical Academy

・感想
個人的にはこの話が、今回の8話までのうちで最も気に入りました。設定的に登場させることが難しいロミュランの初登場 (クリンゴン人やカーデシア人でなく、ロミュランというのが上手いですね) はもちろんですが、サブストーリーになっているドクターとケスの話が印象的です。

ところで…。テンプルトンなるホログラムのキャラクターが出てくるのは、別の話です^^;


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