ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第8話「殺された者の記憶」
Ex Post Facto
イントロダクション
※1何が見えるかね、パリス君という男の声。泥だらけの靴が見えるというパリス。扉を開けると、犬がいた。よろしい、ちゃんと見えているようだなという男。その灰色の映像の中を歩いて行く。さらに庭に行くと、パリスと女性※2が抱き合ってキスをしている。こんな馬鹿なというパリス。他人の目を通して自分を見るのは不思議な感じだろうという男に、違うというパリス。女性がこちらに気づき、トーレン※3と呼んだ。そういうわけだったのかというトーレン。僕は失礼するというパリスに、行くことない、口出す権利はないとトーレンにいう女性。人の家に上がり込んで、人の妻に手を出して、口を出すなだとと怒るトーレン。誤解だ、そんなんじゃないというパリス。違う、こうじゃなかったというパリス。裁判は終わりだ、パリス君。これ以上反論しても無駄だという男。君がどんな奴かは知っている、刑務所にいたそうだなというトーレン。それとこれとは関係ないというパリスに、お前を艦長に直訴してやるという。二度とそのユニフォームを着られないようにしてやるから覚えておけといい、家の出口に向かう。そんなことさせるかというパリス。やめて、パリスといい止める女性。振り返るとパリスが襲いかかってきた。僕はやってないというパリス。パリスはトーレンをナイフで刺した。叫び声を上げるトーレン。見ると自分の腹にナイフが刺さっている。そして倒れた。刑は速やかに執行されたと記録しておけ、被告トーマス・ユージン・パリスは今後寿命が尽きるまで、14時間毎に自分が殺人を犯した瞬間を目の当たりにするのだと男※4はいった。神の慈悲のあらんことをという。ベッドから起こされ、連れて行かれるパリス。 |
※1: TNG ジョーディ・ラフォージ役のレヴァー・バートン監督です ※2: (ロビン・マッキー Robin McKee) 声: 榎本智恵子、DS9のリータ (Leeta) 役など ※3: Tolan ※4: (アーロン・ラスティグ Aaron Lustig) |
あらすじ
シャトルで負傷したキムがヴォイジャーに帰ってくる。パリスとキムの2人は船の修理を助けてもらうために惑星ベニーンへ向かったが、パリスは殺人で捕まったという。 その前に2人は物理学者のトーレン・レンに招かれて家にいき、トーレンの妻、リデルと出会った。キムはトーレンと研究の話をしていたが、パリスはリデルと2人だけで会い、そして家に帰ってきたトーレンを殺した疑いがかけられたのだ。トーレンの研究を奪うために、ベニーンと対立しているニューミリのスパイだとされてしまった。 ヴォイジャーはベニーン星へ向かう途中、ニューミリの船に遭遇するが監視するということだけで通してくれる。これはニーリックスによると珍しいことだった。 ベニーンに着いたジェインウェイたちは、被害者の脳から死の直前の記憶を取り出し、それを証拠として使い既に刑が執行されていたことを知る。パリスから話を聞くが、もちろん殺してはいないが、リデルと会っていたことは正しかった。リデルがトーレンに離婚話を持ちかけた日に、事件が起きたのだ。再び記憶が蘇り、パリスは倒れる。異星人の記憶を埋め込んだため神経に負担がかかったようだ。ベニーンのドクターの勧めで、パリスは特別にヴォイジャーに戻った。 映像を見るたびにパリスのダメージは大きくなっていく。調査に当たったトゥヴォックは、リデルもパリスの殺人を目撃したと証言しているため、誰かが嘘をついているとしか考えられないという。またトゥヴォックはトーレンの家に行き、リデルと直接話す。2人は雨の中研究所から戻り、2人でお茶を飲んだ後中庭へ行き、事件が起きたというリデル。 リデルの言っていることは本当だが、中庭以降のことは覚えていないというパリス。睡眠薬を飲まされた可能性もあるが、証拠がない。そこへニューミリの船が突然襲ってきた。チャコティによるマキの戦法で難を逃れる。トゥヴォックはパリスに埋め込まれた記憶の中にヒントがあるかも知れないため、危険だったが精神融合を行った。精神融合を終えたトゥヴォックは、キムにトーレンの研究について聞きたいという。 パリスをベニーンに戻すため、シャトルで行かせた。その途中ニューミリの船が現れ、ニューミリの目的はパリスだということが判明した。 関係者を全員集めたトゥヴォックは、殺したのはパリスではなく、パリスの記憶は作られたものであることを明らかにする。トーレンの記憶の中のパリスは実際より身長が低く、また正確にベニーンの心臓を狙って刺していた。さらに何か記号のようなものが刷り込まれていた。それはトーレンが開発していた軍事開発の方程式だった。つまりパリスの脳を媒介にし、ニューミリのスパイが情報を渡そうとしていたのだ。そのスパイは記憶の移植手術をし、パリスにヴォイジャーへ戻るように勧めた人物、つまりドクターだというトゥヴォック。背の高さは正しいが、これまでこの家に来たことはないと否定するドクター。トゥヴォックはリデルのペットのイヌをそこへ通させる。ドクターには人見知りするはずのイヌがなついていた。逃げようとするリデルも捕まり、ドクターにだまされていたといった。 無事元に戻ったパリスは、トゥヴォックに友人として感謝するのだった。 |
用語解説
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感想
ミステリー仕立てで進むエピソード、記憶の映像の中に伏線があるところが、さすがバートンといったところですね。冷静に、論理的に事件を解明していくのは、ヴァルカン人であり保安主任のトゥヴォックにはまさにぴったりです。 |
第7話 "Eye of the Needle" 「ワームホールの崩壊」 | 第9話 "Emanations" 「来世への旅」 |