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ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第23話「地獄の星」
Parturition

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・イントロダクション
※1慣性制動機停止というパリス。フィールドコイルが反応しなくなってるというケス。2人はシャトルに乗っている。コントロール入力が受付しないため、プラズマインジェクターを排出させようとするケス。それともフェイズを調整した方がいいのかしらとと惑う。パリスはプラズマインジェクターだと教えた。フィールドコイル作動、慣性制動機も正常に戻った。罠にはめたでしょと笑うケスに、どんな状況でも対処できるようにするのがインストラクターの仕事だからねというパリス。プラズマインジェクターに細工するなんて汚いというケス。汚いので有名なんだとパリスはいった。その時シャトルが大きく揺れ、よろめいたケスはパリスに身を任せた。今の何と尋ねるケス。シミュレーションが終わったとは言ってないというパリス。ケスは席に座り直し、回避行動をコンピューターに命じた。敵船※2が攻撃してくる。パリスはケスを見つめていた。
笑いながらホロデッキを出てくるパリスとケス。もう何が来ても平気よというケスに、もっと意地悪しようというパリス。その様子を、ホロデッキの横からニーリックスが見ている。
艦長室にチャコティが入ってくる。悪い話ならたくさんよ、このリストによると食料が必要量の30%に落ち込んでるというジェインウェイ。朗報といえるかどうか、アミノ酸とタンパク質の数値の高いMクラスの星を見付けたんですがというチャコティ。植物があるということだ。問題は行くのに1日かかることだが、行くしかない、最後に食料を補給してから何週間も経ってるというジェインウェイ。チャコティは長距離センサーによれば地表に植物はなく、奇妙な星だという。コンソールに情報を呼び出す。厚いガスに覆われており、大気中のEM干渉波が強い。数値からすると初期の地球のように、生まれたばかりらしい。天体観測室では既に「地獄の星」※3と呼ばれていると話すチャコティ。上陸には覚悟がいりそうねというチャコティに、何が待ち構えているか予想もつきませんという。でもいつ食料が補給できるかわからないし、その地獄の星に行ってみましょうとジェインウェイは言った。ヴォイジャーはワープに入った。

※1: VOY第19話 "Projections" 「ホログラム」に続き、TNGライカー役のジョナサン・フレイクス監督です

※2: ジェムハダーの突撃船

※3: Planet Hell
これはスタートレック製作者たちが冗談でいうパラマウント・ピクチャーズ第16スタジオのニックネーム。TNGやVOYの多くの惑星のセットが建てられました


・あらすじ
パリスはホロデッキでの出来事が原因で、ケスを好きになってしまっていた。地獄の星の大気中のガスは薬があれば多少は防げるが、長時間いると皮膚に炎症を起こしてしまう。干渉波の影響で転送や通信もできないだろう。食堂にいたケスを妙に意識してしまったパリスは、ケスが出て行った後に怒ったニーリックスと喧嘩をしてしまう。ジェインウェイはその2人に、シャトルで惑星に降りるように命じた。
惑星の大気は約30時間に1回の頻度で、転送可能な穴が開くことがわかった。その開く時間までに野菜や果物を集めておくようにパリスたちに言うジェインウェイ。だが2人の乗ったシャトルは干渉波の影響で、コントロールを失って急降下しはじめた。
シャトルは大破したが、2人は無事だ。地表には食べられそうなものはなく、ガスの影響を避けるため洞窟に入る。ガスが入ってこないように入口をふさいだが、奥から何か声のようなものが聞こえた。ヴォイジャーは謎の船の攻撃を受けていた。惑星か、もしくは生物を守ろうとしているのかもしれない。パリスとニーリックスは弱い生命反応をキャッチし、足跡も見付けた。そして奥には3つの卵らしきものがあった。そのうちの1つが割れ、生命体が生まれた。
その爬虫類型の生命体はヒューマノイドの赤ん坊と見られ、かなり高い知性を持っているようだ。パリスは置いていこうとしたが、ニーリックスは見守る責任があると言い張り、抱いて持っていくことになった。大気の隙間が開くため、ヴォイジャーは相手の船の武器システムを不能にし、大気圏へ突入していく。この星のガス自体がアミノ酸とタンパク質の固まりであることがわかったパリスたちは、赤ん坊にガスを吸わせるために外に連れ出す。相手の船は先に隙間の中へ入っていき、それに続いてヴォイジャーも降下していく。
赤ん坊は死にかけていたが、ガスを直接ハイポスプレーで吸わせ、元気になった。ヴォイジャーからはパリスたちの捜索が続けられる。パリスは本当にケスにひかれていたこと、しかし友達で居続けることを話し、ニーリックスと和解できた。ヴォイジャーは2人を見つけたが、赤ん坊が親に引き取られるまでは帰れないというニーリックス。やってきた爬虫類のヒューマノイドが赤ん坊を抱くのを見た後、2人はヴォイジャーに転送された。待っていたケスと、そしてパリスにニーリックスはこういう日のために取っておいたワインを振る舞おうというのだった。


・用語解説など
"I am a doctor, not a voyeur."
「私は医者だ、秘密は守る。」

(クラリネット)
clarinet
キムがクラリネット奏者であることは VOY第1話 "Caretaker, Part I" 「遥かなる地球へ(前)」、第21話 "Non Sequitur" 「現実への脱出」などより
パリアンティン豆
Palliantyne peas
トライジェンガス
trigemic vapors
ガード用スプレー
正確には皮膚浸透圧封止剤 (dermal osmotic sealant)
(モリエール)
Moliere
地球の俳優、劇作家 (1622-1673)。ホロデッキプログラム「モリエールの劇 (Moliere plays)」。訳出されていません
アルファリアのヘアーパスタ
Alfarian hair pasta
ベイタート
パブロ・ベイタート Pablo Baytart
タンジア風邪
Tanzian flu
(テクノバブル)
technobabble
スタートレック製作者やファンが番組の混乱させられるような技術会話を言及する時にたまに使われるギャグ用語でもあります。訳出されていません ("You don't have to impress me with your technobabble." → 「もっと普通に言えばいいじゃないか、かっこつけやがってよ。」)
ドライバーコイルアセンブリ
driver coil assembly
ガーネサイト
garnesite
(パリス提督)
Admiral Paris
VOY "Caretaker, Part I" より
(フェラランバラ)
Felaran rose
訳出されていません ("My life before Voyager was no bed of Felaran rose petals." → 「俺だってヴォイジャーに乗る前はいつも敵に囲まれてたんだから。」) "no bed of roses" で「(バラを敷き詰めたベッドが置いてあるような) 優雅な生活環境ではない、生活が楽ではない」という意味があります
(爬虫ヒューマノイド幼生)
reptohumanoid hatchling
コードラジン
コルドラジン cordrazine
連邦の医療部員によって使われる強力な興奮薬剤。TNG第116話 "Ethics" 「神経医療エキスパート ドクター・ラッセル」など
ポタックのコールドチキン
Potak cold fowl
ポタック3号星
Potak III

・感想
いささかしつこい感もあったニーリックスのパリスへの嫉妬ですが、無事解決を見て良かったといったところでしょうか。今回登場した「かわいい異星人」は珍しいような気がします。


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