ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第24話「ボーサ人の攻撃」
Persistence of Vision
イントロダクション
廊下を早足で歩いているジェインウェイに通信が入る。パリスがボーサ※1を通るルートを割り出しましたと報告する。お時間がある時にチェックしてくださいというパリスに、機関室の仕事が終わったらすぐ行くわと伝えるジェインウェイ。近くのドアが開き、ニーリックスが出て来た。コンピューターに聞いたら11デッキのセクション4B、右舷側にいると応えたからという。何の用と聞くジェインウェイに、ボーサのことですよという。前にもいったけどあいつらの星に向かうなら気をつけないとと忠告する。ボーサの話なら後にして、今急いでるのというジェインウェイ。そんな時間は取らせません、もうボーサに着いちゃうでしょというニーリックスに、わかってる、できるだけ急ぐからといった。置いていかれるニーリックス。 ジェインウェイは機関室に入った。遅くなったわというジェインウェイに、丁度今から最初のテストを始めるところですというトレス。成功すればドクターが艦内を自由に動けるようになるものだ。とはいっても投影装置を設けるのは主なポイント、ブリッジや機関室などに限られますというキム。少なくともそこには転送できるのねと聞くジェインウェイに、但し有効範囲外に出ると姿は消えますというトレス。投影装置オンライン、準備完了。時間がないのですぐに始めるように言うジェインウェイ。トレスから医療室のドクターに準備の合図を送り、転送開始される。ドクターが現れた、が同時に小さく縮んでしまった。高い声で、機関室始まって以来の快挙だなと皮肉を言うドクター。どうしたのとあきれるジェインウェイに、多分映像インターフェイスの不調だと思われますというトレス。ミスです、わざとじゃありませんと笑うキム。わざとじゃ困るというドクター。ミスを直すのにどれくらいかかるのと尋ねるジェインウェイに、2時間もあればと答えるキム。私は異星人との遭遇に備えて山ほど仕事を抱えてる、無駄な時間をとらせないでちょうだいと怒るジェインウェイ。トゥヴォックから通信が入り、ボーサに対応するためのセキュリティプロトコルをみて頂きたいのですがという。何とか30分くらい時間をひねり出すわと答えるジェインウェイ。ドクターはジェインウェイに、こちらに来て頂けませんかという。かがみ込み、小さなドクターに近づくジェインウェイ。最近いつ休暇を取りましたと尋ねられ、2ヶ月くらい前よと答える。日頃のレクリエーションはやってますかと聞くドクター。心配しないで、ちょっとイライラしてるけどというジェインウェイに、やってますかともう一度尋ねる。ため息をつき、最近やってないわ、いつもはホロデッキで劇を楽しむんだけど、ここ数週間やってないという。では今行ってらっしゃいとドクターはいった。忙しいのというジェインウェイに、健康問題に関しては艦長であってもドクターの命令に従う義務があるという。ホログラムが艦長に命令するのは前例のないことでしょうが、今すぐホロデッキに出頭してくださいとドクターは命じた。了解と答えるジェインウェイ。立ち上がり、機関室を出て行った。そこの2人、にやにやしてないでさっさとこのミスを修正したまえというドクター。取りかかるトレスとキム。 ダヴェンポート夫人の衣装を着たジェインウェイ。写真立てを手に取って見つめ、再び置いた。愛犬とジェインウェイ、そしてマーク※2が写っている写真だ。 バーレー卿※3が1人でいる部屋に入り、挨拶するジェインウェイ。子供たちとお茶をいかがと誘う。そうだな、といってバーレーはジェインウェイを見つめた。どうかなさいましたと聞かれ、バーレーはどうかしてるといい、ジェインウェイに近づくと口付けをした。長い口付けの後、ルーシー、君を愛してしまったバーレーはいった。 |
※1: Botha
※2: Mark
※3: Lord Burleigh |
あらすじ
ボーサ人の代表から通信が入った。ニーリックスによれば、彼らの領域に入ったまま出てこない船が多数いるという。顔をはっきり見せないボーサ人は領域侵犯だといい、こちらはただ通りたいだけだと説明すると、審査基準を満たしているかどうか調べるために船を送るという。ジェインウェイは食堂でニーリックスとミーティングを行うことになったが、偶然なのか、ホロデッキでみたキュウリのサンドイッチと、さらに柄の入ったカップがあった。廊下を歩いていたジェインウェイは、バーレー卿の声が聞こえ、ベアトリスの姿まで目撃した。 ドクターは幻覚だというが、先ほどの実験のせいでホロデッキのキャラクターが外に出たのかもしれない。ホロデッキの異常は見つからない。しかも食堂でのサンドイッチやカップについても、それについて話したはずのニーリックスは知らないというのだった。医療室で調べるが、ジェインウェイに異常はない。急にそこにいたケスが寒気を感じた。そして再び、ベアトリスの姿が医療室に現れジェインウェイに語りかけ、そのままベアトリスはジェインウェイの体の中に飛び込んで行った。ドクターには見えなかったが、ケスは一旦自分に向かってきた後、鏡のように反射してジェインウェイに飛び込む姿が見えていた。自室で休んでいたジェインウェイに、今度はマークの声が聞こえてきた。そしてドアを開けるとそこにはテンプルトン夫人がおり、襲いかかってきた。しかし実際にはジェインウェイは医療室にいたままだったのだ。テンプルトンの姿は、ケスにも見えていた。 その女性をじっと見つめたら、自分に反射してジェインウェイの中に消えていったと話すケス。船全体に何かが起こっている。ボーサの船がやってきた。通してもらいたいだけだといっても聞く耳を持たず、隠れていた2隻の船も現れ攻撃してきた。歯が立たず、3隻に取り囲まれて身動きできないヴォイジャー。ジェインウェイもブリッジに駆けつけた。ゆっくりと姿を現すボーサ人。それはマークだったのだ。 パリスには父親のパリス提督、キムには恋人のリビーに見えている。映像を消すこともできない。妻のタペルの姿に見えているトゥヴォックは、そのまま幻覚にとらわれてしまい言葉をきかなくなってしまう。クルーは次々と幻覚に心を奪われていっている。ボーサ船から出ていると思われるテレパシー波をシャットアウトしなければならない。トレスはチャコティの幻覚に誘惑され、パリスも無反応になってしまった。ついにジェインウェイも、マークの幻覚に陥ってしまった。 残ったのはドクターとケスだけだ。テレパシーフィールドを解除するために機関室へ向かうケスの前に、パリスの幻覚が現れる。しかしケスは幻覚だと気づく。ドクターの指示で、トレスが行っていた作業の続きを行う。だがシャトルに乗って一緒に逃げようというニーリックスが現れた。ケスが無視すると、急にケスの体中に腫瘍があらわれ、痛み出した。ドクターは集中して見つめ返すようにいう。痛みに耐えながら、ケスは集中してニーリックスの幻影を見つめ返した。腫瘍はニーリックスに移り、ボーサ人の姿に戻った。テレパシーフィールドは消え、クルーは正気を取り返した。機関室に来たジェインウェイの目の前でボーサ人は消え、同じように3隻の船も消失してしまった。自分のうちに秘めた気持ちと対面させられてショックだったというトレスに、ある意味これで良かったのかもとジェインウェイはいった。 |
用語解説など
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感想
幻覚に悩まされるというのはありがちといえばありがちですが、マークやパリス提督、タペルといったゲストキャラクターの豊富さでそれを補っています。本来なら絶対に出せないキャラを出すにはもってこいですね。ケスの成長、トレスのチャコティに対する気持ちが見所です (トレスって綺麗になったように思えるのは、私だけでしょうか?^^;) |
第23話 "Parturition" 「地獄の星」 | 第25話 "Tattoo" 「天の精霊」 |