ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第25話「天の精霊」
Tattoo
イントロダクション
チャコティたちの上陸班。ここのポリフェラニド※1は純度が低くて使えないと話すトレス。トゥヴォックがチャコティを呼んだ。別の場所を探そうというチャコティに、早く見つけないとワープコイルが壊れた時に修理できないというトレス。トゥヴォックに呼ばれた方に向かうチャコティ。我々が来る前に何者かがこの衛星を通ったようですというトゥヴォック。ニーリックスも何かの文字かな、と地面を見ている。チャコティはかがみ込み、その模様をなぞりはじめた。 倒木に同じ模様が書かれている。若いチャコティ※2がそれを見つめていた。ボーッとしてるんじゃないぞというコロパック※3に、ただ見つめてただけというチャコティ。アントニオ※4、と呼びコロパックはネイティブアメリカンの言葉でチャコティがこれを見つけたと話した。彼らが近くにいる証拠だ、よく見つけたなと喜ぶアントニオ。よく見つけたと誉めてる、とチャコティにいうコロパック。トカゲを見てたら偶然目に入ったんだというチャコティ。ほかの者の目ではなくお前の目がとらえた、それが重要なんだとコロパックは言う。大地の恵みに感謝し、再生を祈る印でチャ・ムジ※5というと説明する。これは焚き木用に木を切ったお礼だろうというコロパック。ゴムの木族※6と尋ねるチャコティ。祖先のゴムの木族はどこにもいない、この木を切ったのは我々と同じ子孫だとコロパックは言う。だが彼らは森を出ずに、ほかの種族とも交わらない。それでマグネサイト※7燃料も使わず、いまだに焚き木を燃やしてるのというチャコティ。それが彼らの選んだ生き方なんだ、我々が転送装置を使わないのと同じでとコロパックはいった。ここは天の精霊※8が我らに与えたもうた楽園だという。ここが楽園、天の精霊はどっかで道を間違えたんじゃないといい、一人で先に歩き出すチャコティ。 回想していたチャコティは、大地再生の祈りだ、キャンプファイヤーで焼いた跡だろうと言った。なぜそんなことをご存知なんですかと尋ねるトゥヴォック。ちょっと昔人に聞いたんで、とチャコティは言った。 |
※1: polyferranide ※2: (Douglas Spain) 声: 川中子雅人
※3: Kolopak
※4: Antonio ※5: CHAH-mooz-ee ※6: Rubber Tree People
※7: magnesite ※8: スカイスピリッツ Sky Spirits |
あらすじ
妊娠しているワイルドマンに同情しないドクターを見て、ケスはドクターも一度病気になってみたらという。チャコティは若い頃に父親に先祖であるゴムの木族の子孫を探しに中央アメリカに旅に出たことをジェインウェイに話す。言い伝えでは、「天の精霊」がゴムの木族を作ったことになっていた。その衛星から出ていた船のワープ航跡を追うことにする。航跡が途絶えていた惑星を見つけ、地表に何らかのエネルギー源があり、また大量のポリフェラニドが地層に含まれていることがわかる。転送しようとすると降下地点に磁気嵐が起きてしまうため、シャトルで降りることにする。なぜかシャトルで降りていくと、また嵐が起こった。その最中に、チャコティは窓の外に人の顔を見たような気がした。 ドクターはケスの言った通り、風邪を体験してみることにした。惑星のチャコティたち上陸班は、地球にしかないはずのランの一種や、タカが飛んでいるのを目撃する。若い頃の旅で見た時と同じだ。ニーリックスはタカに襲われ怪我をし、転送収容される。そして再び旅の時と同じように、異星人が使っていると思われる人口建造物を見つけた。 チャコティはトリコーダーではわからないが、近くに住人がいることを確信し脅威を与えないように武器を置くように命じた。昔コロパックは同じようにして、若いチャコティたちはゴムの木族の子孫に出会っていた。彼らは地球人とは多少違った顔をしていた。上陸班はいきなり嵐に巻き込まれ、チャコティは惑星の住人を目撃したが倒木の下敷きになり意識を失った。緊急転送収容したが、チャコティのコミュニケーターは倒れた時に外れていた。 予定になっても治らない風邪に苦しむドクター。実はケスが不安を味わわせるために、時間を延長していたのだった。地表のシャトルはなくなっており、チャコティ救出のため再びジェインウェイたちが向かう。目の覚めたチャコティは、旅の時にゴムの木族の子孫がしたように服を脱ぎはじめる。認められたコロパックは、その時に顔に刺青をしてもらったのだ。いつのまにか置いてあった住人の服を着るチャコティ。転送収容はできたのに、やはり降下はできないためヴォイジャーで大気圏に入る。磁気嵐が起こり、モンスーンが発生した。チャコティは見つけた洞窟に入る。相手は船の規模に合わせて嵐を大きくしたらしく、ヴォイジャーはサイクロンに巻き込まれてしまった。 このままではヴォイジャーは墜落してしまう。洞窟の中でチャコティは、ゴムの木族の子孫と同じ言葉を話す異星人の住人に取り囲まれた。チャコティには話せないが、「チャ・ムジ」と繰り返す。自分たちと同じ刺青をしたチャコティを見て驚く異星人。翻訳機で言葉が通じるようになったその異星人は、チャコティを「後継者」の末裔なのかといった。45,000年前、彼らの種族は地球を訪れ、ある狩猟民族に自分たちの遺伝子を分け与えた。その種族は世界各地に分散していったが、別の文明に滅ぼされていたと思っていたと話す異星人。彼らこそ、チャコティの部族の言い伝えにある「天の精霊」だったのだ。なぜ姿を見せなかったんだと聞くチャコティに、危険となる存在だと思ったからだという。長い時を経て地球人も変わったと信じてくれと頼むチャコティ。ヴォイジャーは墜落まで10秒のところで、嵐が収まり助かった。今日ここに来るまでは、父の魂に語りかけても答えてくれなかったと異星人に話すチャコティ。再び空でタカが鳴いている。「鳥が何といっているか聞こえるか」というコロパックの声。チャコティはいった、「わかるよ父さん、今ならわかる」と。 |
用語解説など
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感想
15歳のチャコティの過去の回想を織り交ぜており、チャコティファンにとっては必須エピソードでしょう。最後のチャコティの言葉が好きですね。「先祖の言葉」が使われるシーンは全て日本語字幕表示なんですが、不思議なのが英語字幕 (CCとは別) のあるところとないところがある点。本国放送の時はどうだったんでしょうね。 |
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