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ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第16話「バイオ神経回路」
Learning Curve

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・イントロダクション
ホロデッキ。女性家庭教師ダヴェンポート※1夫人を演じるジェインウェイは窓を開け、子供たちにどのように挨拶するかを考えている。「ヘンリー、ベアトリス、嬉しいわ会えて。」堅すぎてもなれなれし過ぎてもいけない。いつのまにか2人が来ていた。お父様は一言も言ってなかったというヘンリー。ジェインウェイは挨拶し、握手を求めるがヘンリーはお辞儀をし、ヘンリー・バーレー※2、ティミンズ子爵ですと名乗った。姉のレディ・ベアトリス・バーレー※3・フローラと紹介する。お友達になりたいとジェインウェイが話すと、ヘンリーはいきなりラテン語をしゃべった。ジェインウェイはわからない。そんなことでものを教えようというのですかと怒るヘンリー。教育者としての自信を持っています、ラテン語は錆付いているが数学や科学なら引けを取らないというジェインウェイ。レッスンは簡単ではありませんというと、ヘンリーは黙った。ベアトリスに好きな勉強を聞くが、「何も」との答え。絵を描くことや刺繍はと聞くジェインウェイに、初めて昨日刺繍が出来上がったというベアトリス。見せて欲しいというが、母にあげたという。ヘンリーは姉は混乱している、あげたのは母が死ぬ前ですという。昨日あげたというベアトリスと口論し、姉は母の死を受け入れられないから、夢のようなことを言っているというヘンリー。気持ちはわかるわというジェインウェイに、お母様は死んでいないというベアトリス。それと同時にキャラクターが消えた。姉に何をしたんだというヘンリーも、同じように消えてしまう。ジェインウェイはコンピュータに、ジェインウェイ・ラムダ-1※4のキャラクターを復元するように命じるが、パワーエネルギーグリッド・ベータ4に異常があり復元できないという。ブリッジに聞くと、チャコティが第6デッキにパワーの変動があったと答える。トゥヴォックが調査中だ。
トゥヴォックが向かうと、壁のパネルが開けられていた。トレスを呼び出し、第6デッキでの修理を許可したかを尋ねる。トレスは許可していない。トゥヴォックが中に入ろうとすると、ダルビー※5乗組員が出て来た。何をしていると聞くと、バイオ神経回路のジェルパック※6を取り替えていたという。これから機関部に寄ってトレスに報告するというダルビー。修理を行う場合には手続きを踏んでもらわないといけないというトゥヴォックに、故障を見付けたから修理してただけですと反論する。通告もなく修理を行ったため、弊害が出ていると話すトゥヴォック。ここのやり方に慣れてないもんで、マキではすぐに修理していたというダルビー。ここはマキの船じゃないというトゥヴォックに、そんなことはわかってます、こなきゃ良かったと後悔していると怒る。修理をしただけだ、それが宇宙艦隊のルールに反するなら逮捕しろ、しないなら放っておいてくれと言って歩いて行った。

※1: ルシル・ダヴェンポート Luville Davenport
VOY第13話 "Cathexis" 「幽体離脱」より

※2: Henry Burleigh
(トーマス・デッカー Thomas Dekker 映画 "Generations" 「ジェネレーションズ」のピカードの息子の一人役) VOY "Cathexis" より。後にも登場

※3: Beatrice Burleigh
(Lindsey Haun VOY第64話 "Real Life" 「ドクターの家庭」に別役で登場) 同じく VOY "Cathexis" より。後にも登場

※4: Janeway Lambda-1
プログラム名

※5: ケネス・ダルビー Kenneth Dalby
(Armand Schultz) 少尉より下の乗組員 (crewman) で、階級章は黒い線が1本です。声: 荒川太郎

※6: bio-neural gel pack


・あらすじ
通常ジェルパックが壊れることはないため、調査が行われる。ジェルパックはヴォイジャーの主要システムに使われており、レプリケーターで複製することもできないのだ。またトゥヴォックはアカデミーで教えていた経験を生かし、船になじめないマキ出身のメンバーを訓練することになる。ダルビー、ヘンレー、チェル、ゲロンの4人が集められるが、トゥヴォックが気に食わない4人は訓練を放り出して出ていってしまった。食堂にいたダルビーたちのところへ来たチャコティは、マキのやり方があるというダルビーを殴り飛ばした。これがマキのやり方だ、そして次の日もトゥヴォックの訓練に参加するように命じた。
再びジェルパックの異常が起こった。メカの部分には問題がないため、バイオコンポーネントの方を医療室で調べる。するとジェルパックは菌に感染していることが判明した。人間には移らないようだ。トゥヴォックの実地訓練が始まる。荷物を背負い、ジェフリーチューブを通って艦内を回るランニングだ。へとへとになる4人、それもそのはず走っていたデッキは重力を10%上げられていたのだった。
ブリッジを再現したホロデッキでシミュレーションが行われたが、失敗してしまった。ダルビーたちはますます自暴自棄になる。トゥヴォックはニーリックスから、少し自分が折れてみればとアドバイスされる。また、ニーリックスはチーズを作っていたことがわかる。チーズはバクテリアを必要とするものだ。
調べた結果、チーズからのバクテリアが換気孔を通じて全艦のジェルパックに感染したことがわかった。トゥヴォックはダルビーをホロデッキに誘うが、ダルビーの方は全く友人になるつもりはなかった。医療室ではバクテリアの抗体を探すが見つからない。バクテリアにウィルスが寄生し、そのためにセンサーで見つからなかったと推測するケス。訓練中のトゥヴォックたちは、ジェルパックの影響で貨物室に閉じ込められてしまった。被害は生命維持装置にまで及んでいる。
ドクターはジェルパックを高温で殺菌すれば良いことを発見した。ワーププラズマからの放射を艦内に向け、温度が上がっていく。トゥヴォックらのいる貨物室では有毒なプラズマガスが充満し始めた。1人離れていたゲロンが気を失ってしまうが、助けようとするダルビーを多数の犠牲より少数の犠牲が優先だといってジェフリーチューブから脱出させるトゥヴォック。そして自分がゲロンの救出に向かう。しかしガスで気を失ってしまった。バクテリアはついに根絶された。貨物室に戻ってきたダルビーたちが、トゥヴォックとゲロンを救出する。ルールを破ってまでゲロンを助けようとしたトゥヴォックに、ダルビーはお返しに俺たちはルールを守ってみようかというのだった。


・用語解説など
チェル
Chell
(Derek McGrath) ボリア人。声: 塩屋浩三
ゲロン
Gerron
(Kenny Morrison) ベイジョー人。声: 渋谷茂
マリア・ヘンレー
Mariah Henley
(Catherine MacNeal) ファーストネームはセリフ中にはなく、台本のみ。以上3人はダルビーと同じく階級は乗組員

実地訓練
field training
(カズレティペンダント)
Kazleti pendant
ナピーニ
Napinne
(ヴァミリエイト繊維)
varmeliate fiber
訳出されていません
プテロ
putillo
シュプリクト
schplict
キーラの花
Keela flowers
ブリルチーズ
brill cheese
アッシュモア少尉
Ensign Ashmore
後に登場
チーズマカロニ
macaroni and cheese
ローレリアンプディング
Laurelian pudding
シェ・サンドリーヌ
Chez Sandrine
ホロデッキプログラム。前話に引き続き登場
(サーカシアンイチジク)
Circassian fig
訳出されていません

・感想
マキ出身のメンバーに苦労するトゥヴォックの苦労が描かれます。原題の learning curve とは「学習曲線」という意味です。1人で救出に行くトゥヴォックの、表には出さない優しさが垣間見れます。


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