エピソード紹介 過去エピソード/第3シーズン (4)
ご注意
以下の内容には、本国での「エンタープライズ」エピソードに関するネタバレ・噂・未確認情報を含んでいます。全て放送前の情報を基にしたものなので、内容は必ずしも保証できません。各エピソードの解説情報は、下に行くほど古いものになります。
先の放送内容を知りたくない場合は絶対にご覧にならないことをおすすめします。
第62話 "Similitude" 直訳題「類似」 | ||
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放送日 2003年11月19日 監督 レヴァー・バートン [TNG ラフォージ] 脚本 Manny Coto ゲスト シム・トリップ (17歳) (Shane Sweet) シム・トリップ (8歳) (Adam Taylor Gordon ENT "The Xindi" の幼いトリップ役) シム・トリップ (4歳) (Maximillian Kesmodel) [11/13] 機関室での事故の後、タッカーは致命的な傷を負う。ドクター・フロックスは、この主任機関士を救おうとし「模倣シムビオット」を創る。つまり彼のクローンであり、神経組織を移植するためだ。非常に短い一生のため、シムビオットは急速に赤ん坊から大人まで成長する。本物のタッカーの人生について詳しい記憶をもっていることに、クルーは驚く。一方、事故によってエンタープライズは動けなくなり、危険な宇宙雲の中で漂流していた。そのためクルーは永遠に取り残される前に、船を自由にしようとする。 [10/30] 機関室の事故により、タッカーは致命的な傷を負う。さらにエンタープライズは有害な宇宙雲の中で機能停止となり、漂流する。そのため主任機関士と船を救うという必死の努力の中で、ドクター・フロックスはタッカーのクローンを創る。 [10/12] タッカーは恐ろしい病にかかり、生き残る唯一の希望は「模倣シムビオット」からの移植だ。つまりクローンであり、フロックスの奇妙な生物によって生まれる。だがこれは非常に難しい解決法だ。 [10/12] ・クローニングはサイエンスフィクションでよく取り扱われる題材だったが、今や科学的事実として広く知られるようになった。従来の古い概念に新たな影響を与える、実用化にまつわる論議が起こっている。この新たな時事問題を取り入れたクローニングの倫理について、このエピソードで探求される。主要撮影は 10月9日に完結した。 ・このストーリーでは、タッカーは船のエンジンを試験中に恐ろしい病にかかり、ひどい脳の損傷を負って昏睡状態に陥る。ドクター・フロックスはアーチャーに、医療室で飼っている奇妙な生物の一匹が、「模倣シムビオット」を創るのに利用できると話す。いわばクローンであり、タッカーの命を救うため神経組織を移植できる。だがこのシムビオットは自我をもって生きる存在とはなるものの、一生はたった 15日間しかない。倫理問題は別にして、アーチャーはフロックスに進めるよう命じる。エンタープライズが船のパワーを奪う粒子雲内で漂流している事実があるため、状況は差し迫っている。 ・脚本は Manny Coto によって書かれ、エンタープライズのスタッフに今年、共同製作総指揮として加わった。以前 Coto は Showtime のオリジナル SFシリーズ Odyssey 5 を創作し、他の様々な同ジャンルで脚本、監督、製作を担当した。最近の STARTREK.COM チャットで、スコット・バクラは Coto の作品を「3年間で私達が扱う、最高の脚本の一本」と呼んでいる。 ・何週間も手の込んだセットやロケ撮影を行った後で、製作班はこの一連の作業で多少余裕ができた。完全に建設済み船内セットで行われており、伝統的に「ボトルショー」と呼ばれている。この製作で最も変わっている面は、タッカーのクローンを表す様々な年齢の俳優が、何人も登場することだ。ストーリーでは「シム」というニックネームがつけられ、製作的には「シム・トリップ」と言及されている。 ・子供の頃のタッカーが登場した、"The Xindi" での悪夢を覚えているだろうか? 幼い俳優がコナー・トリニアーの息子のように、驚くほど似ていることを覚えているだろうか? それは Adam Taylor Gordon であり、8歳の「シム」役として戻ってきた。また、4歳は Maximillian Kesmodel が、17歳は Shane Sweet が演じた。(トリニアーは大人の「シム」自身を演じた。) Gordon はこのゲスト俳優の中で最も長く担当し、製作の 7日中 4日を過ごした。アーチャーとポートスが絡む、とても感動的なシーンもある。 ・乳児のシムビオットが登場するシーンもあり、一般的なハリウッドの慣習により、一組の双子が 8ヶ月の赤ん坊として撮影された。8週間の三つ子たちは新生シムビオット役だった (そう、「トリップ・トリプレット (三つ子)」)。会社は子供がセットにいる時間量を制限する、非常に厳しいガイドラインを守らなければならず、年齢に応じて決められている。他の脇役でも同様で、仕事に出る前に学校に出席しなければならなかった。 ・医療室は今回最もよく使われたセットだが、最も強烈なアクションは機関部で行われた。そこでは派手な花火や飛び散る破片が、タッカーの事故につながるシーン用に使用された。いつものトリニアーのスタント代役である Shawn Crowder は、実際に落下した。その他の撮影は兵器室、発着ベイ、ブリッジ、タッカーの部屋、トゥポルの部屋、シャトルポッドなど、残りの建設済みセット全てで行われたと言ってもいい。10月7日には、全員がカリフォルニアのリコール選挙で投票を行うよう強く勧められた。その晩カメラ撮影を終える前に、アーノルド・シュワルツェネッガーが知事に選ばれたという一報が入った。主要撮影は 10月9日に完了し、その日はバクラの誕生日だった。いろいろ一般的な祝福だけでなく、その日彼に対して数個のギャグも行った。このことは彼が今後のチャットで話せるように残しておこう。 ・"Similitude" はバートンの今シーズン 2回目の演出担当で、"Extinction" 以来。エンタープライズのエピソード全体では 6話目となる。 [09/25] ・エンタープライズは船体に集まった粒子状物質に捕らえられ、タッカーは未知の原因で病気に陥る。 ・タッカーの健康を取り戻す一つの希望は、この機関士の分身 (simulacrum) だ。彼は小さな男の子として現れ、エピソードを通して成長し、だんだんと自分の権利をもったクルーの一員になっていく。彼はシム・トリップと呼ばれるようになり、オリジナルの記憶をいくつか残していた。飼い犬の名前のベッドフォードや、ゼフラム・コクレインがワープドライブを開発したことだ。 ・8歳となったシム・トリップは自分の正体を疑問に思い始め、アーチャーはバイオベッドで寝ている本物のタッカーに会わせるため、医療室に連れて行く。アーチャーは少年がタッカーの治療法を見つけるためにいるということを話すが、彼は理解できる年齢には達していない。 ・彼が 17歳に達する頃には、シム・トリップは完全にクルーに溶け込み、機関部でエンタープライズを解放するためトゥポルと協力する。若者のタッカーはこのヴァルカン人に、一緒に今夜ディナーを食べたり、映画を観たりしたいか、ぎこちなく尋ねさえする。だがトゥポルは受け付けず、エンジンの修理とエンタープライズの解放に集中すべきだと話す。シム・トリップはこの状況が打開されれば、もう自分は必要ないと悲しく応える。 [09/25] ・エンタープライズは一週間にわたって苦しんでおり、タッカーが病気に陥り医療室で寝たきりとなる。 ・このエピソードではストーリーに登場する 4歳、8歳、17歳のタッカーの分身が求められており、この機関士が生き残る鍵となる。8歳の彼はアーチャー船長と友達になり、部屋を訪れる。船長は古い思い出の品が詰まった箱を見せ、その中には "Broken Bow" 「夢への旅立ち」で子供の頃に飛ばした模型の宇宙船もある。 ・「シム・トリップ」はこのおもちゃを気に入り、アーチャーは貨物室で遊ばせる。シム・トリップはおもちゃのモーターを修理し、成長した時にもつ技術能力の片鱗を見せる。少年はゆっくりと、記憶の全てが実際には自分のものではないと気づき始める。アーチャーは医療室で眠っているタッカーに会わせるため、連れて行く。 ・シム・トリップは不思議なことに病気で寝ている男が自分だとわかり、アーチャーは友人の命が彼に懸かっていることを話す。 |
視聴率 視聴率 3.0%/占拠率 5% レビュー SECTION31.COM [A] The Trek Nation Ain't It Cool News Xenoclone The Great Link Television Without Pity [B] Holodeck 3 TrekWeb TrekPulse [4.75/5] The New Age [9.5/10] About.com Starfleetcom.net Monkee |
第63話 "Carpenter Street" 直訳題「カーペンター通り」 | ||
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放送日 2003年11月26日 監督 Mike Vejar 脚本 Rick Berman, Brannon Braga ゲスト ダニエルス (Matt Winston) "Shockwave, Part II" 以来の登場 ルーミス (リーランド・オーサー DS9 "Sanctuary" 「さまよえるスクリーア星人」のゲイ、"The Die Is Cast" 「姿なき連合艦隊(後編)」のロヴォック大佐、VOY "Revulsion" 「生命なき反乱」の Dejaren 役) ストロード (Michael Childers) Xindi 爬虫類その1 (ジェフリー・ディーン・モーガン) Xindi 爬虫類その2 (トム・モーガ TNG "Chain of Command, Part I" 「戦闘種族カーデシア星人(前編)」のグリン・コラック、"Tapestry" 「運命の分かれ道」のノーシカンその3、DS9 "The Search, Part II" 「ドミニオンの野望(後編)」のジェムハダー兵士、"The Sword of Kahless" 「カーレスの剣」の Soto、映画 TMP "The Motion Picture" 「スター・トレック」のクリンゴン人クルー、ST6 "The Undiscovered Country" 「未知の世界」の凶暴な男役。VOY、映画 ST2 "The Wrath of Khan" 「カーンの逆襲」、ST3 "The Search for Spock" 「ミスター・スポックを探せ」、ST5 "The Final Frontier" 「新たなる未知へ」、"Star Trek Nemesis" 「ネメシス/S.T.X」のスタント) 売春婦その1 (Erin Cummings) 売春婦その2 (Donna DuPlantier) 警官その1 (Billy Mayo) 警官その2 (Dan Warner) [11/21] 未来から来た時間エージェント、元クルーのダニエルスがエンタープライズに現れる。彼はアーチャーとトゥポルに時をさかのぼらせ、2004年の地球へ送る。3人の Xindi 爬虫類が、現れるはずのないタイムラインで探知された理由を突き止めるためだ。22世紀の技術を使い、アーチャーとトゥポルはミシガン州デトロイトを調査する。見捨てられた工場の位置を突き止め、そこでは Xindi が生物兵器を開発していた。彼らは地元の医療労働者の助けを借りていた。 [10/30] 謎のタイムトラベラー、ダニエルス乗組員の訪問を受け、アーチャーとトゥポルは現代の地球へと時をさかのぼる。既に 21世紀初期にエージェントを送っている、Xindi を止めるためだ。彼らは地球人類を滅ぼすため、新たな生物兵器を造ろうとしていた。 [10/26] 時間エージェントのダニエルスは、アーチャーとトゥポルに時を越えさせる。3人の Xindi 爬虫類がしていることを突き止めるためだ。そこはミシガン州デトロイト、2004年だった。 [10/26] ・スタートレックの主人公たちに時をさかのぼらせ、現代の世界に対処するという良き伝統が再び描かれる。一連の時間冷戦ストーリーの続編であり、アーチャーとトゥポルは 2004年デトロイトの都市ジャングルへ来ることになる。 ・このストーリーでは、時間エージェントのダニエルス (最後に登場したのは一年以上前の "Shockwave, Part II") がアーチャーの前に現れる。3人の Xindi 爬虫類が、いるべきではない地球のタイムラインで探知されたことを話す。彼はアーチャーに、理由を突き止めるように求める。船長はこの任務にトゥポルを選び、2人は突然 150年前の自動車の都にいることを知る。 ・比較的簡素な "Similitude" での「ボトルショー」の後、俳優とスタッフは再び珍しいロケ撮影を、"North Star" のたった 2週間後に行った。ほぼ丸一週間のあいだ、文字通り夕暮れから夜明けまで働いた。だがほとんどの主要キャストは、この悪夢のスケジュールを過ごさずに済んだ。ロケでのシーンは、番組の主演の中ではスコット・バクラとジョリーン・ブラロックしか必要としなかったためだ。このエピソードで最も重要なゲスト俳優、リーランド・オーサーが演じるのは「ルーミス」である。哀れなデトロイト人であり、Xindi の非道な活動に巻き込まれたらしい。 ・恐らく VOY "Revulsion" 「生命なき反乱」での強烈な被害妄想のホログラム、"Dejaren" 役としてオーサーの印象的な演技を覚えているだろう。彼はこのジャンル系ではとても馴染みのある顔であり、「インデペンデンス・デイ」、「エイリアン4」、「セブン」、「デアデビル」、Xファイルなどに出演した。現在 "Runaway Jury" でも見ることができる。 ・"Carpenter Street" のスケジュールは 10月10日金曜に始まった。エンタープライズのサウンドステージでの、調理室やトゥポルの部屋といった建設済みセットでのシーン、さらにルーミスの借りアパートという新規セットで行われた。このアパートシーンは 13日午前中まで続き、午後は "Twilight" や "Similitude" の追加撮影に使われた。そして皆 14日にはゆっくりと睡眠を取った。ロサンゼルスのダウンタウンで暗くなる直前に勤務に出られるようにだ。この日の夜は全て、さまざまな乗り物の内外でシーンが撮影された。多くの時間は、(デトロイトを表す) ダウンタウン中で移動撮影に費やされた。2台の主要な乗り物にカメラ装置が取り付けられていた。一台は小型トラック、もう一台は旧式のシェビー・ステーションワゴンである。バクラが運転し、ブラロックが助手席に乗り、いくつかのシーンではオーサーも一緒だった。 ・15日の夜から週末まで、撮影は Lacy Street Production Center へ移った。ドジャー・スタジアムからさほど離れていない、ダウンタウン北西のスタジオである。この施設には他の都会での設定のほとんどが提供され、主に名目上のカーペンター通り (なお実際にデトロイト首都圏に存在する) にある、見捨てられた工場の外観である。ほかには暗い裏通り、屋上、街路、さらにルーミスの借家内の廊下だ。3人の爬虫類、2人の売春婦、何人かの警官といったゲスト俳優のほとんどは、ここで演技を行った。 ・週が開けると、パラマウントに戻って引き続き通常の予定が消化された。カーペンター通りの工場内部を表す新規セットで行われ、更に日没後には全員が再び外へ移動した。パラマウントの歴史的なニューヨーク・ストリート区画が、残りのデトロイト・ストリートのシーンを提供した。その中にはマローン・ブランドのキャラクターが、「ゴッドファーザー」で撮影されたのと同じ角にある、ATM 機も関わってくる。あるエンタープライズのサウンドステージのすぐ後ろに、ファーストフードの小さなドライブイン・セットが建てられた。バクラが再びブラロックとオーサーを乗せてシェビーを運転し、「動物性食品」にまつわる面白いシーンを撮るためだ。 ・エンタープライズ美術部門は空想的ではなく、現実的に見えるようなセットの詳細を作るという、ユニークな挑戦をした。例えば、指令コンソール用の未来的な透明板ではなく、バックライトの「バーガーランド」メニューを作った。さらに街路セットを落書きや都会的なポスターで覆った。画面を細かく見ても発見するのは難しいだろうが、そのポスターは内輪向けジョークであふれている。ボクサーやラップアーティストを示すのに、スタッフメンバーの名前や顔写真が使われた。 ・このエピソードの撮影は今週の 22日まで続き、21日には第2班が次のエピソード (ロクサン・ドースン監督の "Chosen Realm") の開始と被るまでになっている。通常通り、いくつか追加で製作後撮影があるだろうが、このエピソードは特に映像効果に時間が割かれるだろう (何回かのフェイズ銃の爆発など)。 ・その他のゲスト俳優としては、もちろん Matt Winston が 4度目のダニエルスを演じるために戻ってきた。また Xindi 爬虫類の一人はトム・モーガが演じ、スタートレックでは映画とテレビ番組の両方で、幅広く長年に渡って働いてきた。主にスタントマンだが、厚いメーキャップをして俳優のクレジットを何度も受けている。 ・Mike Vejar が、この変わった ST エピソードを統率した。Vejar は TNG、DS9、VOY からのベテラン監督であり、最近の "Rajiin" を含め以前に 6回エンタープライズでクレジットされている。"Carpenter Street" は製作総指揮のリック・バーマンとブラノン・ブラガによる脚本。 [10/02] ・トゥポルとアーチャーが北アメリカの都市、デトロイトで「秘密活動」を行う。だがこれは通常のタイムトラベルとは全く異なっており、これまでの Xindi ストーリーとつながっている。 ・Xindi のスパイが地球におり、ルーミスという男である。彼らは大きな計画のため、強制的に手伝わせている。Xindi の支配下にあるルーミスは、誘拐した地球人をこの異星人に届けるため、血液バンクを口実として利用しているらしい。そこでアーチャーとトゥポルが、21世紀地球への Xindi の関与を止めなければならない。 [10/02] ・NX-01 のクルーは、21世紀で地球を Xindi から守る任務に就く。 ・デトロイトにいる Xindi のスパイが血液バンクを口実として利用し、死へ向かっていると気づかない人々を集めているのを、止めねばならない。アーチャーとトゥポルは時間をさかのぼって、この Xindi に対する新たな前線で警官やコックと会い、賄賂を送らなければならない。 [09/17] 何人かのキャラクターが 21世紀、つまり現代へ向かうエピソードがある。Xindi たちも来ることになり、11月に放送予定。 |
レビュー The Great Link [4/5] The Trek Nation Ain't It Cool News [2.5/5] The Great Link [4/5] Lower Decks TrekWeb TrekPulse Television Without Pity Monkee Starfleetcom.net |
第64話 "Chosen Realm" 直訳題「選ばれた領域」 | ||
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放送日 2004年1月14日 監督 ロクサン・ドースン [VOY トレス] 脚本 Manny Coto ゲスト Yarrick (ヴィンス・グラント) Jareb (Tayler Sheridan) Indava (Lindsey Stoddart) Nalbis (David Youse) Ceris (グレッグ・ワグロウスキー DS9 "Take Me Out to the Holosuite" 「がんばれ、ナイナーズ!」のソロック艦長役) Triannon (Matt Huhn) 乗組員 (Kim Fitzgerald) D'Jamat (コノー・オファレル DS9 "Little Green Men" 「フェレンギ人囚わる」のジェフリー・カールソン教授、ENT "Rogue Planet" 「幻を狩る惑星」のブーザン役) [01/08] エンタープライズが動けなくなった船から救出した Triannon のクルーは、宗教的な狂信者グループだと判明する。彼らは NX-01 をハイジャックし、母星の「異教徒」を全滅させようとする。さらにグループのリーダー D'Jamat は、アーチャーのクルーが広域の謎めいた球体群を冒涜してしまったことを知る。Triannon たちは球体を「選ばれた領域」の聖堂と考えていた。D'Jamat は処刑されるクルーを選ぶようアーチャーに求める。 [11/03] 宗教的な狂信者のグループがエンタープライズをハイジャックし、彼らの信仰の敵に対して利用しようとする。 [11/03] ・シリーズ中でも、最も物議をかもしそうなエピソード。 ・共同製作総指揮 Manny Coto 脚本の "Chosen Realm" では、エンタープライズのクルーはデルフィック広域に点在する、謎の球体の一つを調査していた。Triannons という種族のクルーから、救難信号を受信する。彼らは宗教的な狂信者のグループであることが判明する。エンタープライズをハイジャックし、母星にいる「異教徒たち」に対する戦争で利用しようとする。この Triannon たちは球体を崇拝しており、神々によって創られたと信じていた。そしてデルフィック広域を「Chosen Realm=選ばれた領域」と考えている。このストーリーは宗教的な過激主義の奇異さを扱っており、今日の国際的風潮と多くの面で共通点がある。 ・ロクサン・ドースンがディレクターズ・チェアに帰ってくるのは、"Exile" の後、今シーズン 2回目となった。やや不安な雰囲気の中で統括することになった。アメリカ史上最悪の自然災害が街の郊外を破壊し、ハリウッド上空でさえ、煙が太陽を文字通り隠したためだ。5、6人のスタッフが、圧倒的な山火事を心配する必要があった。実際ドースン自身も自分の家が安全かを確かめるため、早く帰った日があった。次の日には仕事に復帰した。(その午後は撮影監督 Marvin Rush が職務を引き継いだため、スケジュールに遅れはなかった) ・"Carpenter Street" 用の骨の折れるロケ撮影を終えた直後、一同はほとんどが建設済み船内セットだけで行われる番組という、至って普通の決まった仕事に落ち着いた。"Triannons" 役に多数のゲストがいたが、必要とされたのは比較的単純な異星人メーキャップと衣装だ。「異常による傷跡」を付け加えられた者もいた。 ・コノー・オファレルは "D'Jamat" を演じ、Triannon 教派のリーダーである。絶対主義的な信念によって、信奉者たちをまとめる権力を維持している。オファレルは 2シーズン前のエンタープライズ "Rogue Planet" 「幻を狩る惑星」で、ハンターの「ブーザン」役だった。DS9 の "Little Green Men" 「フェレンギ人囚わる」に登場した 20世紀の地球人、「ジェフ・カールソン教授」役としても記憶にあるかもしれない。ゲスト俳優にいるもう一人の ST ベテランは "Ceris" 役グレッグ・ワグロウスキーで、ライバル関係にある Triannon 派閥のリーダーだ。ワグロウスキーは DS9 の "Take Me Out to the Holosuite" 「がんばれ、ナイナーズ!」で、ヴァルカン人野球選手の「ソロック艦長」だった。新人が残りのセリフがある多数の配役を担当し、さらにかなりの人数に及ぶスタント俳優と、少なくとも 20人以上のエキストラもいた。NX-01 クルー、MACO、背景の Triannons 役である。 ・製作スケジュールは 10月21日火曜に開始され、"Carpenter Street" の最終撮影と 2日間重なっていた。Triannon 船を表現する 2つのシーンで、一つの簡素なセットと、一枚壁の背景が使用された。短い惑星側のシーンのため、新規セットもあった。その他は全て通常セットで行われ、機関部、兵器室、医療室、司令センター、作戦室、ブリッジ、拘束室、船長用食堂、クルー私室、アクセスチューブ、廊下などが使われた。 ・俳優やスタッフが 10月27日月曜のために 24日金曜に受け取ったコール・シート (予定表) では、次のような声明が含まれていた。「時空異常警報! 時間の歪みが検出された! 日曜には全ての時計を一時間、必ず戻せ!」 どうやらこの時期に毎年発生するらしい。 ・主要撮影は 10月29日水曜に完了した。製作後には映像効果班が、球体、Triannon 船、NX-01 での独特な爆発といった場面を作成する。 ・これは Coto の 2本目に当たるエンタープライズの脚本であり、最初はたった 2エピソード前の "Similitude" だった。それも積極的に現代の問題を扱ったストーリーだった。ドースン自身も議論となる話が初めてではない。"Bounty" も監督し、さざ波を立てるエピソードだった。今回でエンタープライズのエピソードを担当するのは、合わせて 7本目となる。 [10/16] ・"Anomaly" や "Exile" で登場した、広域内にある謎の球体に関係したストーリーらしい。大量のゲスト俳優が登場する。エンタープライズは被害を受けた Triannon 船に対し、治療と修理に力を貸す。クルーの親切な行いは、船を乗っ取られるという形で返されることになる。 ・リーダーの 'D'Jamat' はエンタープライズを勝手な針路に変え、アーチャー船長は船を妨害してワープから出させる。タッカーは D'Jamat に EPS マニフォルドに問題があると話し、彼は部下の機関士 'Nablis' と、もう一人の男 'Yarrick' を派遣する。アーチャーは待ちかまえて Nablis を麻痺させる。そしてエンタープライズの支配を取り戻すため、Yarrick の善の心に訴えかけようとする。 ・Triannon は宗教的な人々であり、早い時点で技術進展の長所を船長やトゥポルとのディナーで論じる。ワープ5 の能力はまだ達成しておらず、船はタッカーの修理後、何とかワープ2 を出せると思われる。その他のゲスト役には 'Indava' という女性 Triannon と、'Jareb' という仲間がいる。 |
視聴率 視聴率 2.7%/占拠率 4% レビュー Ain't It Cool New [2.5] FilmForce The New Age [7/10] SECTION31.COM [D] The Great Link [4/5] The Trek Nation Xenoclone Monkee [8.5/10] Television Without Pity [B] About.com TrekWeb [6.5] TrekPulse [3.5/5] Lower Decks [B-] Starfleetcom.net [A-] |
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