USS Kyushuトップに戻る

ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第136話「遺棄されたボーグ」
Collective

dot

・イントロダクション
デルタ・フライヤー。
トランプとコイン。床に座り込んでゲームをしている。
ニーリックス:「ハート、ハート、ハート…。やったぞ、またハートが来た。」
パリス:「ニーリックス、それじゃ手札を見せてるようなもんだろ。いかにだますかがこのゲームのポイントなんだから。」
キム:「そう、手の内を知られちゃ負けだ。」
「ああ、そうか。」
パリス:「そう。」
また手札を見て声をあげるニーリックス。「あー。」
あきれた顔をするチャコティ。「10。」
キム:「その 10 に更にレイズして、20。」
驚くチャコティ。
パリス:「ニーリックス。」
ニーリックス:「考え中。……20 に、さらに 20。へ。」
キム:「大きく出たねえ。でも絶対ハッタリだ。」
「ハリー?」
「正直なタラクシア人ぶってもだめだよ。」
笑うパリス。
ニーリックス:「何の話だ。初めてやったんだからな、こんなゲーム。何てんだったけ?」
一斉に答える 3人。「ポーカー。」
パリス:「そうだ、どうせならもっと面白くしよう。チップは関係なし。明日の仕事を賭けることにしないか? 今の持ち手で勝った者は、明日昼まで休み。」
チャコティ:「乗った。」
キム:「乗った。」
ニーリックス:「俺もいいけど?」
チャコティ:「手は何だ?」
キム:「ツーペア。」
ニーリックス:「それ、フラッシュより強い?」
「はあ、おい、とぼけるなよ。」
チャコティ:「俺は負けた。トムは。」
呆然と前を見つめるパリス。つられてチャコティたちが前方の窓を見ると、ボーグ・キューブが近づいてきていた。
チャコティ:「戦闘配置だ!」
全員慌てて席につく。散らばるチップ。
ニーリックス:「ああ…。」
パリス:「俺はフルハウスだったのに。」


・あらすじ
ボーグ艦はセンサーにかからないようにしていた。キムは修理中にジェフリーチューブで倒れる。シャトルは捕まり、キム以外の 3人は同化処置室へ入れられた。ヴォイジャーもキューブを発見したが、通常数千人いるはずのドローンが 5名しかいないことがわかった。ボーグは人質と引き換えに、援軍を呼べるヴォイジャーのディフレクターを要求する。人質を確認するためにセブンだけボーグ・キューブに入ることが許され、中では多数のドローンが死んでいた。生き残っているのは子供のボーグだけだったのだ。
彼らは本来成熟室にいるはずのドローンだが、成熟室の機能が失われたという。セブンはチャコティたちに会うことができ、ボーグが同化に失敗した人物の死体を目にする。セブンがドローンの死体をもちかえり、ドクターは死んだ理由を調べる。その結果、ボーグに効くウィルスによって死滅したことがわかった。成熟室にいた子供達は守られたのだ。目を覚ましたキムは単独行動を開始する。
ジェインウェイもセブンと共にボーグ艦へ行き、ヴォイジャーに来ればインプラントを取り除けることを提案するが、受け入れられない。ジェインウェイは帰され、セブンがキューブを修理する時間として 2時間与えられた。キムはボーグのシールドジェネレーターを破壊する任務を負う。また、セブンが通信記録を調べた結果、ボーグ集合体はこのキューブを見捨てたことがわかった。子供のドローンはそのことに気づいていない。ジェインウェイは彼らをヴォイジャーへ迎える選択肢も考える。
成熟室が更に機能不全を起こし、赤ん坊のボーグが危険な状態になる。セブンが助け、治療のためヴォイジャーへ送られる。キムはボーグ艦内に爆弾を設置していたが、ドローンに見つかってしまった。赤ん坊を抱くジェインウェイ。ボーグはだまされていたことを知り、キムにナノプローブを注入した。このままでは死んでしまう。ディフレクターを要求するボーグ。
ジェインウェイは拒否するが、彼らはトラクタービームで無理矢理ディフレクターを引き剥がそうとする。セブンはボーグ集合体が子供達を無視したことを彼らに明かした。ジェインウェイは最後の手段であるボーグ用ウィルス兵器は使わず、敵のシールドを消す方法を発見した。オーバーロードで爆発が起こるボーグ・キューブ。その結果、最後まで抵抗していたドローンのリーダーは死んでしまった。残った子供はヴォイジャーでインプラントを除去され、本来の名前を知る。彼らイチェブ、メゾッティ、エザン、レビたち 4人は、貨物室のアルコーブで眠りについた。


・用語解説など
(10代のドローン・リーダー)
Teenage Drone Leader
(Ryan Spahn) 死亡したボーグの「ファースト (First)」。声:浜田賢二
イチェブ
Icheb
(Manu Intiraymi) 後にも登場
メゾッティ
Mezoti
(Marley S. McClean) 後にも登場。声: こおろぎさとみ
エザン
Azan
(Kurt Wetherill レビ役の Cody Wetherill と双子) 後にも登場
レビ
Rebi
(Cody Wetherill エザン役の Kurt Wetherill と双子) 後にも登場

ブレナーリ人
Brenari
イチェブの種族。クローズドキャプションでは VOY第104話 "Counterpoint" 「偽りの亡命者」に登場したテレパス種族と同じ綴りですが、顔の隆起が全く違うので別の異星人と考えた方がよいと思われます
(追記・訂正) VOY第139話 "Child's Play" 「苦悩するボーグ・チャイルド」ではブルナリと訳されており、綴りも Brunali と判明しました。やはりブレナーリとは別種族です
ノーケディア人
ノーケディアン Norcadian
メゾッティの種族。前話 "Tsunkatse" 「囚われのファイター」より

・感想
出尽くした感のあるヴォイジャーのボーグ話ですが、次は子供のボーグがクルーになることになりました。既に昔のボーグの強さや怖さがなくなって久しいですが、「ここまできたか」という印象ですね…。
アイデアはセブンの二番煎じといえばそれまでですが、新たなヴォイジャーの家族としての 4人 (赤ん坊も入れれば 5人) を使って、今後のストーリーに幅が出ることを期待したいです。
それにしても "Memorial" 「虐殺の記憶」と同じメンバーの、シャトル任務の男性4人組は何とも情けない…。キムに至っては単なる足手まといですね(笑)


dot

previous第135話 "Tsunkatse" 「囚われのファイター」 第137話 "Spirit Folk" 「フェア・ヘブンの反乱」previous
USS Kyushuトップ | ヴォイジャー エピソードガイド