並んだ 2個のイモ。
ジェインウェイ:「お芋のクローン?」
テーブルの前には、エザン※1とレビ※2が立っている。
セブン:「ナオミのクローンを作ろうとしていたので、ほかの物で実験するよう勧めた。」
次のテーブル。箱の中に、アリの巣ができている。中の通路をたくさんの光る虫が歩いている。
トレス:「工学技術の応用ね。」
説明するメゾッティ※3。「タイレニアのアリ※4の巣です。土に青いイオン染料を染み込ませて、観察しやすいようにしました。」
ジェインウェイ:「発光性なのね。」
「働きアリがもつ発光性の酵素を、女王アリ (が活性化させるんです。」
「ドローンにクイーン? ボーグのことは忘れさせたいんじゃなかった?」
セブン:「これはメゾッティのアイディアだ。彼女の個性を尊重してやりたかった。」
メゾッティ:「虫が好きなの。」
ジェインウェイ:「わかったわ。でもハチを集める時は報告して。」
食堂の窓にかけられた垂れ幕には、「第1回ヴォイジャー科学博覧会」と書かれてある。3番目のテーブルへ移るクルー。
チャコティ:「どこの星だい?」
ナオミ※5の前には、惑星の立体模型が置いてある。「カタラス※6です。」
トレス:「お父さんの星ね。」
「いろいろ研究してるんです。」 スイッチを入れると、模型上に風や雲の様子が表示された。
セブン:「ナオミは気象と大気の状態をプログラムした。」
チャコティ:「山には嵐が多そうだな。」
ナオミ:「アルパシアン山脈※7は風とひょうが多いの。」
ジェインウェイ:「コートを忘れないようにしなくちゃ。」
微笑むナオミ。
最後のテーブル。
ジェインウェイ:「随分凝ってるのねえ。」
テーブルの上に置かれた、ピラミッド状の機械。イチェブ※8が説明する。「高性能の、重力測定センサーアレイ※9です。」
トレス:「随分高度ね。」
「ワームホールと、ニュートリノフラックスの関連性を、詳細に分析できます。ヴォイジャーの帰還を早められるかもしれません。」
セブン:「工学技術の原理にもかなっている。」
ジェインウェイ:「興味深い発表を期待してたけど、これは期待以上だわ。」
イチェブ:「ありがとうございます。天体物理学※10に興味があるもので。」
「才能も十分にあるわ、イチェブ。よくできてる。」
トレス:「ニュートリノの分析なんて、よく思いついたわね。」
熱心に話すイチェブ。「艦隊の記録を調査してて、ある統一性を発見したのです…」
その場を離れたジェインウェイはセブンに話しかける。「素晴らしい若者ね。」
「将来は天体測定ラボで働きたいらしい。」
「残念ながらそれは無理よ。」
「彼には素晴らしい才能がある。」
「能力の問題じゃない。…両親とコンタクトが取れたの。今彼らがいる星に向かってる。」
セブンはイチェブの方を見た。チャコティの質問に答えている。「それで、スキャンの方法は?」
「このスキャナーは、ニュートリノの弾道の変化がわかるようにしてあります…」
セブンはジェインウェイに言った。「いい知らせだ。」
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※1: Azan (Kurt Wetherill) 前話 "Ashes to Ashes" 「帰らざる時間」に続いて登場。声:重松朋
※2: Rebi (Cody Wetherill) 同じく前話 "Ashes to Ashes" に続いて登場
※3: Mezoti (Marley S. McClean) 同じく前話 "Ashes to Ashes" に続いて登場。声: こおろぎさとみ
※4: Tairenian ant
※5: ナオミ・ワイルドマン Naomi Wildman (スカーレット・ポマーズ Scarlett Pomers) 前話 "Ashes to Ashes" に続いて登場。声: 永迫舞
※6: Katurus ナオミの父親、グレスクレンドリックの種族であるクタリア人の母星。VOY第9話 "Emanations" 「来世への旅」ではクタリア7号星 (Ktaria VII) とされていたので、その別名かもしれません。つまり「カタラス人」と表現してもいいということですね
※7: Arpasian Range
※8: Icheb (Manu Intiraymi) 前話 "Ashes to Ashes" に続いて登場
※9: high-resolution gravimetric sensor array
※10: astrophysics
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