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ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第138話「帰らざる時間」
Ashes to Ashes

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・イントロダクション
※1異星人の船団。小型の船が大きな艦に攻撃されている。
小型船には一人の女性異星人が乗っており、彼らの言葉で話している。「タムヴィーテ…メイオテ・レル・メスタル!」
応えるコンピューター。『メスタル・テイオテ・センヴァル。』
「シオテ・ヴェンスイル。」 モニターに相手を攻撃し、損傷を与えたことが表示された。「ベクタ!」
同じ場所への攻撃を続ける小型船。大型艦は動きを止める。
ため息をつく女性。「タムヴィーテ…メイオテ・センダヤ・ヴォイジャー。」
画面が切り替わり、ヴォイジャーの図が現れた。
女性は言う。「連邦宇宙艦ヴォイジャー。聞こえていたら応答を願います。」

※1: このエピソードは、2000年度エミー賞 メーキャップ賞にノミネートされました

・あらすじ
セブンは元ボーグの子供たちの指導をしている。ヴォイジャーが女性からの通信を受け取ると、彼女はリンジー・バラード少尉だと名乗った。昔死んだクルーで、キムと親しかった人物だ。ヴォイジャーで調べると、彼女の言うことに間違いはない。任務中に死んでキムによって葬られた後、コバリという異星人に拾われて生き返ったのだという。姿もコバリに変えられ家族となったが、逃げてきたのだ。ドクターが調べると確かに地球人だった痕跡が認められ、ジェインウェイはバラードを受け入れた。彼女と抱き合うキム。
バラードは以前のようにクルーとして働けることになった。セブンは子供たちを正確に管理しようとし、全くまとまらない。キムはバラードに頼まれ、彼女が死んだ時に読んだ弔辞を教える。ドクターによれば DNA を地球人に戻すことはできないが、見かけだけなら可能だという。治療が始まる。
制服を着たバラードは、味覚も変わってしまったことを知る。機関室での任務中に、知らずにコバリ語を話してしまう。ボーグの子供には個性があるというチャコティに、セブンは自分を任務から外すように頼むが、チャコティは却下した。髪の毛も戻り元通りになったバラードは、ジェインウェイとのディナーに向かう。バラードは気づかずうちに攻撃的に話し、あの時なぜ自分を任務に派遣したのかと尋ねる。失態に気づき、逃げるように部屋を後にするバラード。彼女は自分の葬式と、コバリ人男性の夢を見る。驚いて目を覚ましたバラードはキムの部屋に行く。キムは初めて会った時から好きだったことを話し、2人はキスをした。
粘土で幾何学形体を作れと命じたのに、セブンの顔を作ったメゾッティを、セブンは罰しなかった。コバリ船が到着し、バラードの父親だというコバリ人が直接彼女と話す。説得を受けても、バラードは戻る気はなかった。だがバラードはコバリの食べ物を口にし、本当の父親のことは思い出せない。突然苦しむバラード。顔が変質する。
コバリ遺伝子の逆戻り現象を抑えるためには、これから 2日に一回は治療を受ける必要があるという。バラードは自分が変わってしまったことを悟る。コバリ船団の攻撃を受けるヴォイジャー。バラードはキムの反対を押し切り、コバリへ戻ることにした。再びコバリ人の姿になったバラードは、キムの手によって転送されていった。


・用語解説など
バラードはトゥヴォックが昇進したことを知らなかったようですが、死んだ時の宇宙暦は 51563 と言及されています。これは第83話 "Hunters" 「宇宙の闇に棲む狩人」と第84話 "Prey" 「超獣生命体VS狩猟星人」の間に当たり、トゥヴォックが少佐になった第73話 "Revulsion" 「生命なき反乱」からだいぶ後のことです。バラードの記憶が混乱していたのでしょうか。そもそも、死んだのは 3年前と何度も言及されていますが、後に言及される現在の宇宙暦 (53679.4) からすると、2年前と言った方が良いように思えますが…

エザンとレビが作っていた粘土の立方体は、実際のボーグ艦の 1,000分の1 だそうです。一辺がせいぜい約15cm ほどと思われるので、ということは約150m…あまりにも小さいですね。通常遭遇するキューブとは別種類ということでしょうか。ちなみに "Dark Frontier, Part I" 「ボーグ暗黒フロンティア計画(前編)」で言及された事実からすると、ボーグ・キューブのサイズは 3,000m 以上です (粘土は 2万分の1 ほど)

リンジー・バラード
Lyndsay Ballard
(Kim Rhodes) 声:魏涼子
メゾッティ
Mezoti
(Marley S. McClean) VOY第136話 "Collective" 「遺棄されたボーグ」以来の登場。声: こおろぎさとみ
ナオミ・ワイルドマン
Naomi Wildman
(スカーレット・ポマーズ Scarlett Pomers) VOY第134話 "Memorial" 「虐殺の記憶」以来の登場。声: 永迫舞
クレット
Q'ret
(Kevin Lowe) コバリ人。声:中村秀利
イチェブ
Icheb
(Manu Intiraymi) VOY "Collective" 以来の登場
エザン
Azan
(Kurt Wetherill) 同じく VOY "Collective" 以来の登場。声:重松朋
レビ
Rebi
(Cody Wetherill) 同じく VOY "Collective" 以来の登場

生命体689
(Species 689)
メゾッティの種族、ノーケディア人
ヴィンタディ宙域
Vyntadi Expanse
(神経ディスラプター)
neural disrupter
訳出されていません
コバリ
Kobali
キンステイヤ
kyn'steya
コバリ語で「前世」
「時を制する」
"Own the day"
イナプロヴァリン
inaprovaline
心臓刺激剤。TNG第73話 "Transfigulations" 「輝きの中へ…」など
ジバリア風ベリーサラダ
Jiballian berry salad
ヴィクティオテ
vyk'tiote
コバリ語で「グシャグシャダンス」
比較異星人生理学
comparative alien physiology
ポットロースト
ロースト肉 pot roast
煮た肉から作られる、伝統的な地球の料理。VOY第54話 "Macrocosm" 「巨大ウィルス」でも
ピーナツバターとジャムのサンドイッチ
peanut butter and jelly sandwich
ジェトライヤ
Jhet'leya
バラードのコバリ名
タインシア
Tynsia
トゥパニット神殿
The Temple of T'panit
ホロデッキプログラム名
バラード先生
Professor Ballard

・感想
死んだと思われていたクルーが異星人となって帰ってきたという、またもキムが可哀想な話です。コバリ語を話してしまうバラードを見るクルーの冷ややかな視線が、妙にリアルですね。これまでは (当然) 言及されたことはありませんでしたが、キムと同期でヴォイジャーに配属された士官がいたんですね。姿形を超えた愛というのは ST普遍のテーマで、同時にありがちともいえますが、駄作というわけではありません。
サブストーリーではボーグの子供たちが再登場。サブレギュラーが増えたことは良いことですが、セブンの出番も増えるわけで…。


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