ヴォイジャーを 2隻の船が取り囲んだ。報告するチャコティ。「デヴォア※1船は攻撃編隊を組んでいます。」
ジェインウェイ:「ブリッジより転送室へ。現状は?」
転送室のキム。「準備OK。パターン結合力は安定。」
貨物室のセブンにも通信が入る。
ジェインウェイ:『第1貨物室は?』
セブン:「準備OKだ。」
チャコティ:「デヴォア船、武器を装填。」
パリス:「こっちが抵抗しないのはわかってるのに。」
ジェインウェイ:「それが規則なのよ。」
チャコティ:「呼びかけてます。」
年老いたデヴォア人がスクリーンに映し出される。『ガハレー※2船は、立ち入り検査に備えよ。クルーは全員、各々の作業を停止せよ。』
ジェインウェイ:「わかってます。」
『武器とスキャン装置は携帯しないこと。検査規則を一つでも逸脱することは、決して許されない。』
「艦長より全クルーへ。デヴォアの検査班を迎える準備をしなさい。全面的に協力すること。早く終わらせましょう。」
チャコティ:「彼らが乗船しました。第15デッキ、11、4 に…第1デッキ。」
突然、艦内にクラシック音楽が流れ始めた。マーラーの交響曲第1番。男の通信が入る。『ジェインウェイ艦長。作戦室へ来たまえ。』
いつもはジェインウェイがいる椅子に、その男※3が座っていた。「おはよう、艦長。艦内に勝手に音楽を流させてもらったよ。君のクルーも少しリラックスできるだろう。検査を受けるのも、ストレスになるだろうからね。」
ジェインウェイ:「お優しいこと。」
「レプリケーターでコーヒーも入れた。いつも通り、ブラックか?」
先ほどの老人が、レプリケーターから取り出したカップをジェインウェイに渡した。
ジェインウェイ:「ブラックで。」
椅子の男は言う。「このプラックス※4は、どうしても飲もうとしなくてね。楽しみの…少ない男なんだよ。」
男の合図を受け、作戦室を出ていくプラックスたち。男は言った。「艦長、君ももっとくつろいだらどうだ?」
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※1: Devore
※2: gaharay
※3: (Mark Harelik) 声:山路和弘
※4: Prax (J. Patrick McCormack DS9第114話 "Doctor Bashir, I Presume" 「ジュリアンの秘密」のベネット提督 (Admiral Bennett) 役) 声:糸博
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