パリスはシャトルの修理を行っている。コンピューターにスタビライザーの点検を再度行うように命じる。スタビライザーの加速センサー部分にダメージが発見された。加速センサーはさっき直したばかりだと怒るパリス。警告が出され、インターセプトコースに船が接近している。ケイゾンのパトロール船だ。操縦席に座り、相手してる暇はないというパリス。
シャトルに攻撃を行うケイゾン船。パリスはエンジンを停止させ、一旦敵船をやり過ごした。そして推進エンジンを起動し、後方からフェイザーで攻撃する。ケイゾン船は爆発した。忙しいのに邪魔するからだとパリスは言った。
残っていたのはホーガンの制服だけで、遺体は見つかりませんでしたとジェインウェイに服を見せるチャコティ。俺のせいだ、骨を集めろなんて言わなきゃと後悔するニーリックス。自分を責めないでというケス。ジェインウェイはそんな事を言ってる時じゃない、ホーガンという大事な仲間を失って、これ以上犠牲を出さないようにすることが先決だという。こんな星で野垂れ死にするわけにはいかない、あの洞窟には立ち入り禁止を徹底してとケスに言う。安全基準を見直して、武器が必要だわとトゥヴォックにいうジェインウェイ。初歩的な武器ですが、既に設計済みですと答えるトゥヴォック。水と食料はと聞かれ、ホーガンには悪いがこの制服で蒸留器を作れば明日には飲料水が手に入りますというチャコティ。ニーリックスは食料源になりそうな植物は見当たりませんでしたと報告する。岩をひっくり返して探しなさいといい、自ら近くの岩をどかすジェインウェイ。岩の下にはイモムシのような虫がいた。それを手に取り、食べるのを嫌がるクルーがいたら艦長命令だと言いなさい、死ぬか生きるかの時よと言った。その虫をクルーの一人に渡し、歩いていくジェインウェイ。
ワープ航行を続けるヴォイジャー。赤ん坊を抱いたセスカが医療室に入ってくる。緊急用医療ホログラムを起動させる。隠れていたドクターが現れ、緊急事態の概要を述べたまえという。私を覚えてるとセスカに聞かれ、医学的に興味深い対象だからなというドクター。カーデシア人の体をもったベイジョー人といい、赤ん坊を見て新しいクルーかという。ヴォイジャーの指揮官が変わったので知らせに来た、驚くかしらというセスカ。ケイゾン・ニストリムがヴォイジャーを指揮しているという。面白いというドクターに、プログラム上問題があるかと尋ねるセスカ。ホログラムの観点からすれば、どのヒューマノイドも同じだというドクター。相手が誰であれ治療するだけさと言いながら、赤ん坊の検査を行う。セスカは嘘をつけるのか、そのようにプログラムされてるのかを聞く。患者と接する時にズケズケと言わず、真実を遠まわしに言うことは最近覚えたというドクター。はなから計算上で嘘をつくというのはまだやったことがないという。学習能力はあるから、嘘を覚えろというのであれば努力してみるといった。そうはいってない、ドクターはそのままでいいというセスカ。赤ん坊は健康体だというドクターに、良かった、ケイゾンの医者はあてにならないからという。息子が健康でチャコティも安心したでしょうというセスカ。だがドクターは、チャコティの息子ではないと言った。チャコティのDNAで受精したというセスカに、君はそのつもりでも結果が違ったようだという。コンピューター画面を見せ、赤ん坊はカーデシアのDNA配列とケイゾンのDNA配列をもっていると説明するドクター。地球人のDNAは全く違う。顔を見てよというセスカに、カーデシアとケイゾンの子は前例がない、産まれたばかりの顔で判断するのは難しいというドクター。成長すればケイゾンの特徴が出てくるだろうというと、マージ・カラがさぞ喜ぶでしょうというセスカ。緊急用医療ホログラム停止を命じ、医療室を出ていった。ドクターは一旦消えたが、すぐに現れた。
「医療日誌、宇宙暦 50032.7。セスカの赤ん坊の父親がチャコティ副長ではないことが判明した。」と記録する。彼に伝えたいが、どうしたらいい、サンドリーヌの店のギャングを集めて反乱を起こすかというドクター。ホログラムでネイサン・ヘイルとチェ・ゲヴァラ※5を呼び出すか、私は医者だ、革命家じゃない※6という。よく考えろ、私はただのホログラムではない、艦隊のホログラムだというドクター。戦術データベースからゲリラ戦術を学習することを思い付くが、それでは時間がかかってしまう。コンピューターにクルーの数を尋ねる。ケイゾンが 89名、そしてベタゾイドが 1名という答えが返ってきた。ベタゾイドと聞いて驚くドクター。どこに、誰だと尋ねて質問を一つに絞るように言われる。それは誰だと尋ねるドクター。ロン・スーダー乗組員という返答。場所は第8と第9デッキの間にいる。コミュニケーターで連絡を取ると、ジェフリーチューブにいるスーダーが答えた。この船はケイゾン・ニストリムに占領されているというドクターに、わかってる、だから隠れていたというスーダー。医療室まで来られるかというドクター。やってみるとスーダーは答えた。ドクターは緊急医療事態 1-1-4※7 を指示、スーダーのコミュニケーターシグナルを削除するようにコンピューターに命じた。船にいる痕跡を消すためだ。
夜になり、洞窟の気温は下がっていた。寒さに震えるクルー達に、体を寄せ合った方が暖かい、体温を逃がさないでというジェインウェイ。キムたちが手の平ほどもある卵を持ってきた。2キロメートル先に巣があったんですというトレス。キュウリのようなものも、2時間くらい行ったところで手に入ったというキム。ニーリックスにカブトムシのシチューは後回しにしろって伝えてというジェインウェイ。トゥヴォックは武器を作っている。
ジェインウェイに赤ちゃんはどうと聞かれ、多分疲れたんだと思いますと答えるワイルドマン。すぐに元気になる、宇宙で生まれた子ですものと微笑むジェインウェイ。火で暖めてあげて、もうすぐ付くと思うけどという。チャコティが木を使って火を起こそうとしているが、できずに諦めてしまう。情けないですよ、私の部族なら火を起こすくらい朝飯前だってのに※8というチャコティ。子供の頃から下手くそだったという。やけにならないで、誰がやっても駄目なんだからというジェインウェイ。木が悪いのよというジェインウェイに、何か焚き付けがあればというチャコティ。チャコティの目が止まったのは、ジェインウェイの頭だった。昔父に教わったことがあるというチャコティ。
ジェインウェイを含めた女性クルーの髪の毛が、石で切り取られる。それを焚き付けにして火を起こすチャコティ。ついに火が付いた。その様子を隠れて見つめる原住民のハノン人。
たき火の周りにいるケス達に、火を大きな石で囲んでやれば熱が逃げなくていいよと教えるニーリックス。探しにいった。ケスも追いかける。洞窟の外に出たケスは、ニーリックスを呼び、あまり遠くへいかない方がいいわよという。返事はない。洞窟へ戻ろうとしたその時、ケスはハノン人に捕まってしまった。
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※5: ヘイルの名は訳出されていません
※6: "I'm a doctor, not a counterinsurgent."
※7: "Emergency Medical Priority 1-1-4" 保安アクセスコード (security access code) の一つ
※8: 原語では "Trapped on a barren planet, and you're stuck with the only Indian in the universe... who can't start a fire by rubbing two sticks together."
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