ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第38話「怯える子供達」
Innocence
イントロダクション
ジャングルの中にシャトルが墜落している。トゥヴォックはヴォイジャーに連絡を取るが、応答はない。ベネット少尉※1が倒れており、動くなというトゥヴォック。足の感覚がないと声を震わせるベネット。トゥヴォックがトリコーダーで調べると、椎骨が数本折れていた。応急処置はシャトルの医療用キットでは不十分で、ヴォイジャーを待つしかない。もちません、体中痺れてるというベネット。深呼吸するんだ、体の力を抜いてと肩を抑えるトゥヴォック。動かない方がいいという。今までついてると思ってた、家族がいないから気楽だと、でも悲しんでくれる人がいないのは寂しいもんですねとベネットは言う。恐らくマコーミック少尉※2が悲しむと思うがねというトゥヴォック。そう思いますか、彼女の気持ちを確かめたかったというベネット。ゆっくりと目を閉じていった。トゥヴォックは血行停止ユニット※3を設置し、フィールドを張った。後ろに何者かがいる。フェイザーを向けるトゥヴォック、それは一人の異星人の少女だった。逃げようとする少女をつかみ、大丈夫、何もしないというトゥヴォック。少女は逃げようとするのをやめ、トゥヴォックは手を放した。トレッサ※4と少女は名乗り、変な格好だねという。君とは違う種族で、ヴァルカン人だと教えるトゥヴォック。この衛星は無人だと思っていたが、住んでいるのと尋ねる。トレッサは首を振り、船で来たが壊れてしまったという。親は死んだというトレッサ。ベネットを見て、あの人も死んだの、さっき何してたのと尋ねる。船に戻るまで遺体を保存しておくために、血行停止フィールドを張ったと答えるトゥヴォック。ミスター・ベネットの文化のならわしで、遺体を埋葬することで敬意を示すという。ほかにも誰かいるんだろと聞かれ、トレッサが呼ぶと少年と少女が一人ずつ姿を現した。保護者はいないのかと聞くトゥヴォックに、みんな事故で死んだ、3人だけよという。心配することはない、私が無事に君たちをうちに送り届けようというトゥヴォック。3人の子供たちは駆け寄り、トゥヴォックに抱き付いた。 |
※1: Ensign Bennet (Richard Garon) ※2: Ensign Macormak
※3: ステーシス・ユニット stasis unit
※4: Tressa |
あらすじ
トゥヴォックたちは鉱物を調べるためにドレイアン2号星の衛星に派遣されていた。ヴォイジャーではドレイア人の代表である、司教長アルシアとの会合をもつ。閉鎖的な種族だが、敵意はなさそうだ。トレッサら子供たちは、夜になると近くにある洞窟から「モロック」という怪物が出てきて、死の世界へ連れて行かれるといった。トリコーダーで調べても生命反応はないが、既に連れて行かれた子供がいるという。 アルシアとの必要な鉱物を分けてもらう交渉の前に、緊急事態だということでヴォイジャーから帰ってしまった。モロックを怖がり落ち着きのない子供たちに、ヴァルカン式の瞑想法を教えるトゥヴォック。ドレイアの船が近づいてきたが、逃げなきゃというトレッサたち。彼らは敵で、この衛星で子供を死なせるために連れてきたのだと言った。 捜索に来たドレイア人から隠れるトゥヴォックたち。トレッサたちによると衛星で最期の儀式を行い、モロックが連れて行くのだという。ヴォイジャーでもトゥヴォックのシャトルの捜索が始まった。先に衛星に来ていたドレイア船のアレシアによると、その衛星は聖地だという。ただちに乗員を転送するようにいわれたが、気流が乱れてトゥヴォックの位置も分からない。衛星では夜になり、子供たちはモロックが気になって眠れない。トゥヴォックはヴァルカンの歌を子守り歌に、寝かしつけた。しかし朝になると、トレッサ以外の 2人は忽然と姿を消していた。 ヴォイジャーでも 4つの生命反応が 2つになったことを検知していた。トゥヴォックは原因を探るため、洞窟の調査に向かった。中には怪物はいなかったが、まるで抜け殻のように子供の服が何着も置かれていた。失踪は夜にしか起こらないため、それまでにシャトルを修理する必要がある。ヴォイジャーに何とか連絡の取れたトゥヴォックは現状を報告した。協力して遭難者を捜索しようというジェインウェイの提案も聞き入れないアルシア。ヴォイジャーはシャトルを派遣することにしたが、ドレイアンのシャトルが邪魔してきた。 トゥヴォックのシャトルも発進しようとするが、エンジンが不調な上にドレイア人に囲まれてしまった。とりあえず緊急発進はできたが、武器もシールドも使えない。アルシアから通信が入るが、トレッサを帰すつもりのないトゥヴォック。攻撃してきた。このままでは墜落するため、地表に下りる。アルシアとジェインウェイたちもやってきた。アルシアは、トレッサは 96歳で人生の終わりだということを明かした。年を取るほど小さくなり、記憶が入り交じり混乱して、無邪気になる。定められたサイクルなのだ。洞窟は生命の源と考えられており、本能的に最期に行きつく場所だった。トゥヴォックは特別にトレッサの同行者として認められた。あなたを見てると孫息子のことを思い出すというトレッサ。私も君を忘れないと約束し、トゥヴォックはトレッサと共に洞窟へ入って行った。 |
用語解説など
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感想
トゥヴォックの父親ぶりが描かれ、無感情なヴァルカン人でも子供に対する愛情は強いものだということがわかります。それにしても、ドレイア人は産まれた時から大きいのでしょうか? |
第37話 "Deadlock" 「二つのヴォイジャー」 | 第39話 "The Thaw" 「悪夢の世界」 |