ジャングルの中にシャトルが墜落している。トゥヴォックはヴォイジャーに連絡を取るが、応答はない。ベネット少尉※1が倒れており、動くなというトゥヴォック。足の感覚がないと声を震わせるベネット。トゥヴォックがトリコーダーで調べると、椎骨が数本折れていた。応急処置はシャトルの医療用キットでは不十分で、ヴォイジャーを待つしかない。もちません、体中痺れてるというベネット。深呼吸するんだ、体の力を抜いてと肩を抑えるトゥヴォック。動かない方がいいという。今までついてると思ってた、家族がいないから気楽だと、でも悲しんでくれる人がいないのは寂しいもんですねとベネットは言う。恐らくマコーミック少尉※2が悲しむと思うがねというトゥヴォック。そう思いますか、彼女の気持ちを確かめたかったというベネット。ゆっくりと目を閉じていった。トゥヴォックは血行停止ユニット※3を設置し、フィールドを張った。後ろに何者かがいる。フェイザーを向けるトゥヴォック、それは一人の異星人の少女だった。逃げようとする少女をつかみ、大丈夫、何もしないというトゥヴォック。少女は逃げようとするのをやめ、トゥヴォックは手を放した。トレッサ※4と少女は名乗り、変な格好だねという。君とは違う種族で、ヴァルカン人だと教えるトゥヴォック。この衛星は無人だと思っていたが、住んでいるのと尋ねる。トレッサは首を振り、船で来たが壊れてしまったという。親は死んだというトレッサ。ベネットを見て、あの人も死んだの、さっき何してたのと尋ねる。船に戻るまで遺体を保存しておくために、血行停止フィールドを張ったと答えるトゥヴォック。ミスター・ベネットの文化のならわしで、遺体を埋葬することで敬意を示すという。ほかにも誰かいるんだろと聞かれ、トレッサが呼ぶと少年と少女が一人ずつ姿を現した。保護者はいないのかと聞くトゥヴォックに、みんな事故で死んだ、3人だけよという。心配することはない、私が無事に君たちをうちに送り届けようというトゥヴォック。3人の子供たちは駆け寄り、トゥヴォックに抱き付いた。
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※1: Ensign Bennet (Richard Garon)
※2: Ensign Macormak
※3: ステーシス・ユニット stasis unit 連邦宇宙艦で使われる緊急医療機具。TNG第141話 "Tapestry" 「運命の分かれ道」でも
※4: Tressa (Tiffany Taubman) 声: こおろぎさとみ
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