「ジャズの即興」※1の楽譜を見ながら、パリスの前でクラリネットを演奏するキム。軽快に吹いていたが、いきなり壁がドンドンと鳴った。大きな声で悪いと謝るキム。ベイタート※2少尉にとっちゃ迷惑らしいというパリス。キムは壁の中に流体コンジットなんか入れるから響くんだよ、設計者は何だって余計なことをという。この船は戦闘用でコンサート用じゃないんだから仕方がない、長旅になるなんて思ってなかったしというパリス。キムにどこで練習すればいいんだよと聞かれ、貨物室はどうかなという。音響が悪いというキム。じゃあベイタートを夜のシフトに変えるかというパリスに、そんな無茶な、できるのと尋ねる。パリスは笑い、練習できなかったっていえばおふくろさんだって納得してくれるだろうという。実は大事なパフォーマンスを控えてるんだというキムに、ひょっとしてデルタ宇宙域シンフォニーオーケストラと共演予定とかと尋ねるパリス。違う、スーザン・ニコレッティ※3とホロデッキにオーケストラプログラムを作ろうとしてるんだというキム。ニコレッティ中尉か、落とそうとして半年も粘ったのに全然釣れなかったとパリスはいう。彼女がオーボエをやってるときじゃなかったというキム。チャコティから全上級士官へ通信が入り、ブリッジへ出頭するように命じた。実を言うと、前からドラムを習いたかったんだよとパリスはいった。部屋を出て行く 2人。
ブリッジ。作戦室から出てきたジェインウェイに、軌道上に通信衛星を捉えました、機能はしていませんと報告するトゥヴォック。接近し、地表をスキャンする。ここは昔貿易が盛んだったところですというニーリックスに、いつ頃と尋ねるジェインウェイ。正確にはわからないですけど、あれは多分と考えるニーリックス。電磁サインによれば、この星では 19年前に大規模なフレアに遭っていますというキム。19年前くらいですかね、大体とニーリックスはいった。氷結状態で、フレアの影響で気象パターンが激変したのだろう。それだけでなく、磁気嵐と高レベルの放射線の影響も受けている。現在は氷河は溶けかけ、生物圏も回復しかけている。生存者はいるのかと聞くパリス。居住区をスキャンすると、技術は進んでおりワープ原子炉や亜空間通信装置もあるが、生命反応はない。来るのを知って避難したんじゃないですかというパリス。データを見る限り、たとえ避難しようとしても大気の変動に阻まれたものと思われますというトゥヴォック。推定人口は 40万人。キムは地表からの何かの反応を捉えた。通信が入っている。
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※1: "Jazz Impromptu"
※2: パブロ・ベイタート Pablo Baytart VOY第36話 "Investigations" 「パリスの裏切り」など
※3: Susan Nicoletti VOY第22話 "Twisted" 「空間変動波」で言及
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