艦長日誌、宇宙暦 50203.1。フィーマ星系※1のコロニーでエナラ人※2に出会い、ここから 3日間の距離にある彼らの故郷、エナラ星※3まで送り届けることになった。我々のワープ技術をもってすれば、通常より遥かに短い時間で到達する。その謝礼に、エナラ人は我々にエネルギー保存技術を伝授し、我々を故郷に招待してくれるという。
機関室。初めて帰るのと尋ねるトレスに、エナラへの旅はすごく時間がかかる、一度も行ったことないのというエナラ人女性のジェセン※4。コロニーで生まれ育ったから、フィーマコロニーが故郷だという。でもデレエウス海岸の夜明けを見たらいっぺんで気が変わるわよと話しかける別の女性、ミレル※5。すごく綺麗なんですってねといい、その老婆に席を譲るジェセン。雨の朝はとりわけ美しい、切り立ったがけの上に立ってマグマの海を見つめていると、光る雨のしずくが海に落ちてマグマに溶け合うという。聞いてるだけで素敵ねというトレス。コンピューターが音を発した。EPSシステムが新しいコンポーネントにマッチしてないみたいねというジェセン。どこに問題があるのかチェックしないと、というトレス。ジェセンは遠くに座っているキムの方を見た。キムも微笑みながら、ジェセンを見ている。ジェセンはハリーにも手伝ってもらえないと頼んだ。トレスはあなたが頼めば一発でしょと言った。手空いてるとトレスに聞かれ、キムがやってきた。パワー中継器に問題があるみたいなの、原因を突き止めたいんだけどというジェセン。僕でよければというキム。トレスは明日の朝一で始めましょうという。今日はここまで、それならみんなで何か食べに行かないと誘うキム。ありがとう、でも私は休むわ、あとは若い人だけで楽しんでちょうだいといい、席を外すミレル。それじゃ、3人で食事に行くとしようかというキムに、トレスは私も疲れちゃったからやめておくという。2人で行ってきたらと言った。キムとジェセンは歩いて行った。トレスは私に遠慮しないで、とつぶやいた。
ベッドで寝ているトレス。窓を叩く音がする。喜んで飛び起き、窓を開けるトレス。入ってきた男性※6とキスをし、待ちくたびれたわという。トレスは男性の服を脱がせた。そのままベッドに倒れる 2人。コレナ※7と呼ぶ男性に、静かにするように言う。男性はトレスの服を脱がせた。
ベラナと呼ぶ声に、目を覚ますトレス。ベラナ起きろというチャコティ。何というトレスに、時間だ、20分遅刻だぞという。通信で呼んでも返事がないからというチャコティ。寝過ごしちゃったみたい、ごめんといってベッドを降りるトレス。大丈夫かと尋ねるチャコティ。平気、すぐ行くからといい、トレスは微笑んだ。
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※1: Fima system
※2: イナーレ人 Enarans
※3: イナーレ・プライム Enara Prime
※4: Jessen (Athena Massey)
※5: ジョラ・ミレル Jora Mirell (イヴ・H・ブレナー Eve H. Brenner TNG第112話 "Violations" 「記憶侵入者ユリア星人」のイナド (Inad) 役) "Jora" は肩書き。声:瀬能礼子
※6: (チャールズ・エステン Charles Esten TNG第149話 "Rightful Heir" 「クリンゴン神カーレスの復活」のデイヴォク (Divok) 役)
※7: Korenna
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