ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第49話「聖霊の怒り」
Sacred Ground
イントロダクション
※1艦長日誌、宇宙暦 50063.2。ネカーニ※2星から招待を受け、ここで数日間の上陸休暇をとることにした。彼らの文化に触れる絶好の機会となるだろう。 このサンクチュアリには祖先の聖霊※3が祭られていますと洞窟の中を進みながら説明する、ネカーニ行政長官※4。我々にとっては大きな影響をもっているという。2人の僧が来て、祭壇のようなものにお辞儀をして歩いて行った。あれはネカーニ修道会※5の僧たちです、彼らは聖霊に生涯使えるという長官の話を聞く、トレスとキム。面白いものをお目にかけましょうという長官に続いて、歩いて行く。ニーリックスとケスも、少し遅れてやってきた。祭壇の前で立ち止まり、何て書いてあるのと尋ねるケス。何だろうね、豊作祈願かなんかかなというニーリックス。何かのシンボルかしら、幸運とかというケスに、幸せとか愛とかのという。ケスはふいに振り返った。何か聞こえたらしい。来た道を戻り始める 2人。 途中で僧とすれ違い、ケスたちは光り輝く門がある部屋へ来た。すごく綺麗というケスに、たぶん神殿※6だろうというニーリックス。それはまばゆいばかりの青白い光を放っていた。早く行かないと置いていかれちゃうというニーリックス。ケスは中を見て来るから待っててといい、神殿に近づく。入口に歩み寄るケス。その時突然エネルギーフィールドが発生し、ケスは吹き飛ばされた。気を失い、ニーリックスの声にも反応がない。助けを呼ぶニーリックス。 |
※1: パリス役のロバート・ダンカン・マクニール初監督作品です ※2: ネチャニ Nechani ※3: Ancestral Spirits
※4: The Nechani magistrate
※5: Nechisti Order
※6: Nechisti shrine |
あらすじ
エネルギーフィールドを調べようとしても、聖地だという理由で断られてしまう。ケスは昏睡状態に似ており、全ての脳活動が停止している。長官の話によると、儀式を行った修道僧なら神殿に入ることができるが、彼らは秘密を守っている。ケスは聖霊の怒りに触れたとされ、修道会に協力してもらうことはできなかった。だがネカーニの大昔の逸話で、ケスと同じように聖霊の怒りに触れた王子を救うため、儀式を行って息子の命を助けてもらうように聖霊に頼んだ王の物語があることが判明。ジェインウェイは自らその儀式を行うことに決める。 儀式によって修道僧に生化学的な何らかの変化が起こり、それでフィールドを通り抜けられるようになると推測するジェインウェイ。常にジェインウェイの体の状態をヴォイジャーから把握できるようにして、聖地へ転送される。儀式を手伝ってくれるネカーニ人のガイドに従い、扉の中へ入ると 3人の老人がいた。彼らは覚えていないくらい昔から、そこで「待っている」のだと言った。 彼らに儀式について尋ねても要領を得ない。次にある扉は無理に開けようとしても開かなかったが、叩くとあっけなく開き、ガイドが待っていた。儀式自体は無意味で、大事なのはいかにして聖霊に近づくかだと話す。ジェインウェイに石が渡され、それを掲げて何が見えるかと問われる。疲れるまで見続けても、石にしか見えない。ジェインウェイは絵を描き、次にがけを登っていた。持っていた石が光っている。だが何が見えたかは答えられない。ヴォイジャーではドクターがジェインウェイの状態から、ケスの治療法に役立つものを見つけようとしている。ジェインウェイはガイドに動物の入ったかごを差し出され、中に手を入れるように言われる。恐る恐る入れるが、腕をかまれてしまう。意識が遠のくジェインウェイ。そして狭く暗い部屋の中に入れられた。 ジェインウェイが儀式を始めて、もう 3日になろうとしていた。先ほどの動物の毒素が体に生化学的な変化を起こしており、ケスを救う手がかりになるかもしれないと推測するドクター。ジェインウェイの意識は海岸の岩場へと飛んだ。聖霊の意思を伝えるというガイドに従い、聖霊に伝えたいこと、即ちケスを助けてくれるように願うジェインウェイ。だがガイドは言った、「彼女を救う力は、あなた自身の中にある」と。ジェインウェイは再び元いた部屋に戻った。儀式は終わったのだ。ジェインウェイはヴォイジャーに帰り、ドクターは毒素を利用したケスの治療法を編み出した。治療が行われるが、意識が戻るはずなのに回復しない。ケスは危険な状態になり、治療は中止された。儀式は無意味でしたというドクター。ジェインウェイは聖地へ戻り、ガイドにどうしていいかわからないと訴える。ガイドは始める準備はできてるといい、ジェインウェイは再び、あの老人たちのいる部屋へ通された。 老人に助けを求めるジェインウェイ。彼らはケスを殺せという。つまり再び神殿のフィールドへ連れて行けば、聖霊は魂を返してくれるというのだ。ジェインウェイは危険なことはできないというが、聖霊を信じてさえいれば死ぬことはないという老人たち。反対するチャコティとニーリックス。しかしジェインウェイの決意は固く、ケスを抱いて神殿へ近づく。エネルギーフィールドが発生した。しかしジェインウェイは倒れることはなく、腕の中のケスも目を開いた。ドクターはなぜ 2人は助かったのかを説明する。ジェインウェイは「完璧な説明だわ、非常に科学的で。」と言った、 しかし浮かぬ顔をしている。そしてゆっくりと医療室を出て行った。 |
用語解説など
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感想
これまで科学だけを信じてきたジェインウェイが、宗教の世界に対してどう振る舞うかという筋です。最終的には、科学だけではわからないこともあるというのが結論のようです。しかしながら、全体的にみると意味不明な個所が多く、キャストの監督作品にしてはあまり面白いとは感じませんでした。 |
第48話 "Remember" 「偽善者の楽園」 | 第50話 "Future's End, Part I" 「29世紀からの警告(前)」 |