ディープスペースナイン エピソードガイド
第105話「享楽の星・ライサ」
Let He Who Is Without Sin...
イントロダクション
※11階に降りてきたモーンは、持っていた花を女性に渡した。キスをし、ありがとうとお礼を言う女性。2人は一緒に歩いていった。その様子を見ながら、オドーとコーヒーを飲んでいるシスコ。オドーはオブライエン夫妻は赤ちゃんの名前をショーンに決めたみたいですと話す。いい名前だ、響きもきれいだしというシスコ。しかしベイジョー語では、泥沼※2という意味なんですというオドー。2人は知ってるのか、教えてやらないとというシスコ。オドーは大佐から言ってくださいという。おはようといってダックスがやってきた。首を押さえている様子を見て、また痛いんですかと聞くオドー。筋を違えただけというダックスに、今月でもう8回じゃないのかというシスコ。オドーは今月に入って治療を受けたのは、首の筋違えで7回、打撲で2回、肋骨のひびで3回、ここ何週間でダックス少佐より医務室のお世話になっているのは、ウォーフ少佐だけですという。ほかにやりようはないのか、2人でその…わかるだろと、口を濁らせるシスコ。愛し合うのにとダックスにいわれ、怪我をしないようにできないのかというシスコ。種族の違う相手との恋愛に危険はつきものよ、それが楽しいんじゃないというダックス。また首を押さえ、でもライサ※3で工夫してみるという。休暇はウォーフと地球で過ごすんじゃなかったのかと聞くシスコ。ウォーフはそう言ってたけど、気を変えさせたというダックス。聞いたところでは、ライサは男女の関係に非常に開放的なところだそうですねというオドー。いい病院があるといいなというシスコに、笑うオドーとダックス。あのウォーフが喜んでライサ行きを承知するとは思えん、きっと性格が変わったんだろうなというシスコ。そうは見えませんというオドーに、私にもだという。ウォーフはどこも変わってないというダックス。そこへ当のウォーフがやってきて、レプリケーターにプルーンジュースのラージを注文した。変わってないでしょというダックス。ダックスはウォーフを呼んだ。みんなに挨拶をして※4、席につくウォーフ。ライサへ行くんだってというシスコに、少佐からとダックスを見るウォーフ。隠すこともないでしょというダックス。ウォーフはそれはそうだがという。今から楽しみでしょうねというオドー。ウォーフはダックスと2人で過ごす時間をもちたいと考えているという。優しいでしょうというダックス。うなずくオドー。ウォーフはプライベートなことを話し合う必要があるという。ウォーフはダックスがボディ大佐※5と食事をしたから怒っているという。ガラマイト人で、頭蓋骨が透明な人だ。脳が見えたらいけないわけと聞くダックスに、今は僕がいるのに昔の恋人と食事をするのは良くないというウォーフ。話をしただけよ、もっと信用してくれたっていいでしょうというダックス。ウォーフは君は信用できるが、ボディ大佐は信用できないという。楽しんできてください、いいご旅行をといい立ち上がるオドー。帰ってきたら話を聞かせてくれというシスコ。ウォーフは彼女が喜んで話すでしょうと言った。歩いていくシスコとオドー。 何で君はベラベラと僕たちのことを他人に話さなくてはならないんだと聞くウォーフ。あなたこそなぜ私の行動にいちいち口を挟むの、他人じゃなくベンジャミンもオドーも大事な友達よという。しかしなというウォーフ。そこへベシアとリータ※6がやってきた。君たちを探してた、例のライサへの休暇旅行のことだけどというベシア。ウォーフがダックスを見る。ダックスは彼もお友達よという。ジュリアンと相談したんだけど、一緒に行っちゃだめかしら、無理ならいいけどというリータ。今回は2人だけで過ごしたいと考えていたんだけどというダックスに、邪魔はしないというベシア。ライサへ着いたらすぐ消えるわというリータ。一緒のシャトルで行くだけならというダックスに見られ、ウォーフは構わないだろうと言った。喜び、ありがとうございますといってウォーフに抱き付くリータ。荷造りをしに行った。すいませんというベシアに抱きつかんでくれというウォーフ。誓って2人の邪魔はしないというベシアも歩いていった。ウォーフはダックスに、話し合うことがたくさんあるからなといった。ため息をつくダックス。 シスコと一緒に通路を歩いているダックスとウォーフ。私も行きたかった、ダックスとは昔ライサで大騒ぎしたことがあるというシスコ。笑うダックス。シスコはクルゾン・ダックスだと付け加え、もちろんわかってますというウォーフ。ターボリフトに乗る2人。楽しんでこいと見送るシスコ。 ターボリフトから降りると、そこにはクワークがいた。2人とも遅いじゃないですか、もう1時間も前からずっと待っていたと文句を言う。ベシアとリータもいる。お前ここで何してるんだと聞くウォーフに、一度ライサに行きたかったんだ、便乗させてくださいというクワーク。リータは一緒に連れて行ってくれないなら、休みをやらないと脅すという。何も問題が起きないといいんだがというベシア。頭を抱えるウォーフ。問題なんか起きっこないでしょう、みんなで一緒に楽しめますって、急ぎましょう、ライサが待ってますよといいシャトルに乗り込むクワーク。すみませんと謝るリータとベシアも乗る。ジャッジアというウォーフ。わかってる、話し合うことがたくさん出てきそうねというダックス。 |
※1: 監督はオドー役のレネ・オーバージョノーです。DS9第96話 "The Quickening" 「星に死の満つる時」以来、全部で5回目になります ※2: sean = swamp 恐らくオブライエンの先祖のショーン・アロイシャス・オブライエンからだと思われます。DS9第88話 "Bar Association" 「ロムの反乱」より ※3: ライザ Risa 休暇でよく使われる惑星。TNG第67話 "Captain's Holiday" 「大いなるホリディ」で登場したのをはじめ、何度もセリフで言及されています ※4: またもや captain を司令官と訳しています^^; ※5: Captain Boday DS9第40話 "The Maquis, Part I" 「戦争回避(前)」より ※6: Leeta (チェイス・マスタースン Chase Masterson) DS9 "Bar Association" 以来の登場 |
本編
ワープで進むシャトル。リータがお待たせといって飲み物を持ってきた。ベシアにはターカリアンティー、ダックスにはラクタジーノ、そしてウォーフにはプルーンジュースのラージだ。休暇中なのにこんなことしなくてもというダックスに、気にしないで、宇宙旅行って暇なんだものというリータ。星ってみんな同じに見えるという。そこへリータ遅いぞといってクワークがやってきた。注文した手で絞ったカタツムリジュースはというが、自分でやって、休暇中よというリータ。クワークはライサまで後何時間と聞き、6時間はかかると答えるダックス。ベシアの膝の上に座るリータ。クワークに部屋に戻るように言えというウォーフ。あれが部屋か、ゴミ処理室だというクワーク。いくら俺でも狭すぎるよ、猫背になってきちまったという。クワークに自分の部屋に帰るように言うんだともう一度いうウォーフ。クワークというダックスに、どうするんです、みんなの休暇がかかってるのにステーションに引き返せとでもというクワーク。わかった、DS9へ針路変更といい操作するウォーフ。クワークはわかりましたすぐに戻りますといい、その前にプレゼントがあるとバッグから木でできた人形を取り出した。ベシア、リータ、ダックスには渡すが、ウォーフにはやらないよという。これ何と聞くリータに、これはホルガン※7でライサの豊穣のシンボルだと教えるベシア。これをライサの人に見せれば、私はジャマハロン※8が欲しいというサインになるというクワーク。微笑むダックス、あきれるウォーフ。ジャマハロンってと聞くリータに、後で教えてやるというベシア。リータはああ、お互い好きみたいといってホルガンをベシアのホルガンとくっつけた。全くへどが出そうだというクワーク。ウォーフににらまれ、クワークは部屋に戻った。ダックスは私もという。どこへと聞くウォーフに、もっと楽な服に着替えてくる、こんな艦隊の制服で華やかなリゾートに降り立ちたくないというダックス。ウォーフにホルガンを渡す。リータも着替えてくるといい出て行った。ベシアもウォーフに、「郷にいれば」といい、部屋に戻った。 ライサに到着した※9。転送降下する5人だが、ウォーフだけ制服のままだ。リータはとうとうライサに来たのねと喜び、ベシアと抱き合う。キスをし、休暇を楽しもうというベシア。2人で歩いて行った。クワークはホルガンを2つもち、早速試してみなきゃという。通りかかったライサ人の女性2人※10を呼び止め、ホルガンを振る。ジャマハロンがお望みと聞く女性に、君たちのもつ全てが欲しいというクワーク。どんなことでもどうぞというもう1人の女性。クワークは2人の女性の間に入り肩を組むと、では参ろうといい歩いて行った。制服で暑くないのと聞くダックスに、艦隊の制服はどんな環境でも快適なように作られているというウォーフ。だけど場違いだわ、見てご覧なさい、きれいねというダックス。人工的に作られた楽園だ、精密無比な気候コントロールシステム※11によって管理されているとウォーフは言う。自然の状態では雨が非常に多いジャングルだらけの惑星に過ぎないという。でも雨雲はどこにも見えない、あなただけというダックス。景色を眺めるためにここに来たんじゃないというウォーフに、それならもう帰りましょうかと言い羽織っていた布を取るダックス。ウォーフはその水着姿を見て、だが急ぐこともないと言った。急に景色を見るつもりになったのと聞くダックス。ウォーフは2、3ヶ月前ディファイアントでガンマ宇宙域の偵察任務に出た時、原始星※12が集まった星団を見たと話す。めくるめくような色だった、光り輝く雲と燃え上がる空を背景に、それは美しい光景だったが君には負けると言った。ウォーフに抱き付き、これからはもっと休暇に来ましょうねというダックス。口付けをする。 そこへダックス、あなたなのと言って女性がやってきた。アランディス※13、まだライサにいたのねとダックスはいう。昇進したの、今はテンティビ珊瑚礁※14の施設管理チーフだというアランディス。紹介され、クルゾンの友人だねというウォーフ。クルゾンは最後にライサにいた時ずっとアランディスと過ごしたというダックス。アランディスは素晴らしい時間だった、殺しちゃったけどという。殺したと聞き返すウォーフに、ジャマハロンで死んだ、なかなかしゃれた死に方だったというアランディス※15。その通りクルゾンは幸せだったというダックス。素敵なおじいちゃまだったというアランディスに、その言葉を信じたいねというウォーフ。アランディスはダックスにまた会えて嬉しい、新しい本体素敵ねという。ありがとう、実は自信があるのというダックス。あなたは変わらないわねというダックスに、ライサの気候が体に合うの、ビーチを案内するというアランディス。ウォーフはまた後でと言った。わかったわ、ご希望があるならどうぞというアランディス。ありがとう、でも特に欲しいものはないというウォーフ。アランディスはうなずき、歩いて行った。何てひどいことをいうのと怒るダックス。欲しいものでもあったかと聞くウォーフに、彼女はクルゾンの恋人よという。それを忘れないでくれというウォーフ。ダックスはボディ大佐のことまだ怒ってるのというが、ウォーフは怒っているとすればそれは君が僕たちの関係をまじめに考えないからだという。せっかくライサに来たのにまた議論を始めるつもりというダックス。ウォーフは君がクリンゴン人ならとっくに結婚しているという。クリンゴンの女じゃないというダックスに、それが言い訳になるか、僕は君一人だけだ、君も僕一人だけであって欲しいというウォーフ。一人だけよ、でも私の人生に口を出さないでというダックス。口を出しているつもりはないというウォーフに、それならアイコベリジュース※16を飲んでくるというダックス。ウォーフはやめておいた方がいい、君はアイコベリアレルギーだろう、あれを飲むと点々がかゆくなるという。でもあの味が好きなのというダックス。なら気が済むまでアイコベリージュースを飲め、でもどうなっても知らんぞというウォーフ。何が起こっても私の責任、それよりも部屋で水着に着替えてきてよ、海で泳ぎましょうというダックス。ウォーフはわかったと言った。 金色の水着を手に持ったまま、ためらうウォーフ。そこへ一人の男が入ってきた。いきなり押しかけてすみません少佐といい、パスカル・フラートン※17と名乗った。新本質主義運動※18の代表だという。聞いたことのない団体ですなというウォーフに、惑星連邦の伝統的な文化と倫理を残したいんですという。パッドを渡し、主張ですのでお読みください、興味が湧いたら夕方の集会へどうぞというフラートン。このライサでと聞くウォーフに、このライサに見られるような退廃が、やがて惑星連邦の基盤を揺るがすことになるという。それを止めねばなりませんとフラートンは言った。 |
※7: ホーガン Horga'hn TNG "Captain's Holiday" より。同エピソード以降、エンタープライズDのライカーの私室などでも見られました ※8: jamaharon 同じく TNG "Captain's Holiday" より ※9: みんな水着のような格好をしています。青い肌のボリア人もいます ※10: (Blair Valk) と、(Zora DeHorter) ライサ人は額の印に特徴があります ※11: weather control system (matrix) TNG第161話 "Force of Nature" 「危険なワープ・エネルギー」など ※12: protostar TNG第176話 "Preemptive Strike" 「惑星連邦“ゲリラ部隊”」にも ※13: Arandis (ヴァネッサ・ウィリアムス Vanessa Williams) 声:喜田あゆみ ※14: Temtibi Lagoon ※15: 6年前の2367年のこと。DS9第1話 "Emissary, Part I" 「聖なる神殿の謎(前)」より。クルゾンが死んだ時のシーンではもちろんアランディスはいなかったので、彼女の前で深刻な心臓発作を起こした直後に病院で死んだものと思われます ※16: icoberry torte シスコの好物。DS9第21話 "The Homecoming" 「帰ってきた英雄 パート1」など ※17: Pascal Fullerton (モンテ・マーカム Monte Markham) 声:石波義人 ※18: New Essentialists Movement |
ホルガンがテーブルの上にたくさん置かれた部屋に、ウォーフとダックスが入ってきた。ダックスはウォーフにパッドを読むのをやめるように言うが、ウォーフはフラートンの主張はなかなかいいと話す。最近の連邦の状況についての分析は的確で、気になるところだという。それより気になるのはあなたの制服よというダックス。君も読んでみろと言いパッドを渡すウォーフ。 リータはダボガールの仕事の話をしながら、ベッドに横たわりマッサージを受けている。誰でもダボガールになれるわけじゃない、第一にあのコスチュームを着られないとだめ、これが結構難しいという。それから掛け率を頭の中でぱっと計算できないとだめと話すリータ。だが相手の男性はベシアではなく、ライサ人の男性だった。それから手首が柔らかいってことねといい、手を合わせる2人。心配することはないといいながら、ダックスとウォーフがカーテンの中に入ってきた。こんにちはというリータに、驚いたというダックス。一緒にいかが、牛乳風呂※19に入るところなのというが、また今度ねというダックス。ダックスはリータに見とれていたウォーフを押し、出て行った。 ドクター・ベシアじゃなかったというウォーフ。気にしないことよとダックスはいうが、リータかばってるのかと聞くウォーフ。かばってるわけじゃない、ただ関係のないことって言いたかったというダックス。フローター※20を2つ借りて観光に行きましょうというが、本質主義運動の集会に出てみるつもりだからだめだというウォーフ。冗談でしょうというダックスを放って、ウォーフは歩き出した。本気なわけといい、後を追うダックス。 外に出てきた2人。ほかにやることがありそうなもんだわというダックスに、君はフラートンの主張を過小評価しすぎているというウォーフ。でも休暇中なのよというダックス。ほら、ジュリアンなら心配ないわよという。そこにはライサ人の女性とキスをしているベシアがいた。なぜドクターとリータは一緒じゃないというウォーフ。それはそうだけど早合点しちゃだめ、きっとそれなりの理由があるというダックス。ライサは人に悪い影響を与えるとウォーフは言う。ショーを見に来たのといって、アランディスがやってきた。集会はショーとは違うというウォーフに、フラートンの演説は面白いわよというアランディス。フラートンはライサで遊ぶのが許せないみたいねというダックス。アランディスはでも年に数百万人が訪れ、満足してお帰りになるという。一人の男にそれを変えられるとは思わないけどという。カーレス※21はたった一人で一個師団を退けたと伝えられると話すウォーフ。フラートンはもう1月もいるけど、何度演説をしようと風は甘い香りを運んできてくれるというアランディス。演説して彼が楽しいなら止めないという。 拍手が起こり、新本質主義運動のメンバーがやってきた。フラートンが中央に立ち話し出す。みなさんよく見てください、私を見てどう考えるかは知っていますという。くそまじめな中年男がライサの太陽の下、汗みどろでうるさいことを言いに出てきたと煙たがっているでしょうというフラートン。あなたがたはおむつをし甘やかされた子供です、惑星連邦の市民は何を勘違いしたのか、危機に備えることを忘れていますと話を続ける。ベシアがダックスたちのところへやってきて、今ものすごく侮辱された気がしないかという。何か食べたくなればレプリケーターに出させる、遊びたくなればホロスイートへ出かけるというフラートン。危険が迫れば宇宙艦隊を呼び付ける、だがいずれ自分の身は自分で守らなければならない時が来るという。うなずくウォーフ。私の目にすら子供に映るんですから、ボーグの目にはどう映っているでしょうか、ロミュラン人やクリンゴン人やドミニオンにはとフラートンは言う。連邦はおいしい獲物に見えることでしょう、しかもその獲物は我が身を守ることすらできないという。今に連邦は滅び去るでしょうといった。いうことがいちいち芝居がかってると思いませんと聞くアランディス。本当にあんなこと信じてるのかなというベシア。信じてるんじゃないのというダックス。フラートンは連邦の基礎を築いた勤勉の精神を思い出すべきです、惰眠をむさぼっていては目を覚ました時、ジェムハダーの銃口が向けられているでしょうという。選択を誤れば、後は天に頼るしかなくなるのですと言った。 何を言いたいんだいウォーフ、それはナンセンスだというベシア。連邦の防備が固いと思っていればクリンゴンは攻撃してこなかったということだというウォーフ。可変種がクリンゴン最高評議会で発見されたことで※22、クリンゴン人の多くは戦争を望んでいる、きっと勝てると思っているからだという。しかしそれとライサとは関係ないだろうというベシアに、果たしてそう言いきれるかなというウォーフ。ダックスは何代にも渡って連邦を守ってきた、たまに休暇をもらっても当然でしょという。ジュリアンといってリータがやってきた。ここにいたのね、ライサへ来て本当に良かった、楽しくて夢みたいという。そうだろう、来て良かっただろうといいキスをするベシア。ウォーフは持っていたナフキンを投げた。どうかしたのと聞くベシアに、何でもないというダックス。2人ともよく平気で相手を裏切れるなとウォーフは言った。少佐がなぜ怒っているのかわかると聞くリータ。ベシアはそうか、ライサへ来た訳を言ってなかったねという。別れの儀式※23を行っているといった。リータは古いベイジョーの習わしで、カップルが別れを祝って何日かを過ごすという。幸せだった頃を思い出すのと同時に、新しい出会いを求めるためにという。昔の習慣には暮らしの知恵があるよねというベシア。本当はあなたのこと吹っ切れてないのというリータに、僕も同じ気持ちだというベシア。失礼する、2人だけで相談することがあるとベシアは言い、歩いて行った。ウォーフに微笑むダックス。本気で関係を終わらせるなら、もっと潔くあるべきだというウォーフ。みんなクリンゴンのオペラのように別れるわけじゃないというダックスに、それはそうだ、元々陳腐な関係だからなというウォーフ。その時大きな物音がした。2人が急いで向かうと、そこにはフラートンの側近のボリア人※24がいて、動くんじゃないといいフェイザーライフルを向けた。部屋中を荒らす本質主義運動のメンバーたち。 |
※19: reyamilk soak ※20: floater 空中を浮いて進む乗り物のようです ※21: Kahless the Unforgettable クリンゴンの初代皇帝。TOS第77話 "The Savage Curtain" 「未確認惑星の岩石人間」など。正確には「3つの回転橋 (Three Turn Bridge) で一個師団を退けた」 ※22: DS9第99話 "Apocalypse Rising" 「可変種の脅威 第二幕(後)」より ※23: Rite of Separation ※24: (Frank Kopyc) |
メンバーたちは人々にフェイザーを向け、追い出している。3でいくわよとウォーフにささやき、1、2と数えるダックス。だがウォーフは止め、そこへフラートンがやってきた。もういい、我々のいった通りというフラートン。ダックスは隙をみてボリア人からライフルを奪った。しかしそれにはパワーが充填されていなかったのだ。実力を行使する気はなかったというフラートン。ダックスはフェイザーを投げ捨て、一体どういうことなのと聞く。皆さんはこの楽園は安全だと思っているがそれは違う、もし我々がジェムハダーだったら、クリンゴンやロミュランだったらというフラートン。殺されています、あなた方艦隊士官でさえ油断していて不意をつかれたという。プロですらそれなら一般の方はなおさら、現実は厳しいものだ、宇宙は危険にあふれていますと話す。それを一瞬でも忘れることは、全てを失うリスクを犯すことですと続けるフラートン。デザートが出てくるまでの間ぜひ考えてくださいといった。デモンストレーションはおしまいだ、と追い払うボリア人。ダックスは宇宙艦隊士官として、逮捕する権限がありますといってフラートンに詰め寄った。ライサ人は逮捕しても無駄だ、私を起訴したりしない、そんな勇気はないんですというフラートン。それがあればいいんですが、ウォーフ少佐、デモンストレーションはどうでしたと聞く。君たちのしたことは犯罪だというウォーフ。かもしれない、でもご理解はいただけるでしょうというフラートン。何も答えないウォーフ。フラートンは歩いて行った。 ホルガンを見つめているウォーフ。ダックスが来て、そろそろ私は寝る時間なんだけどという。話があるんだというウォーフ。フラートンたちのことと聞くダックスに、僕たちのことだというウォーフ。また何かいけないことをしたって責めるのというダックス。ウォーフは悪いことをしたって言ってるわけじゃない、ただ君の行動は時に無責任すぎるという。考えないで行動して、自分をコントロールできないという。だからあなたがコントロールするっていうわけというダックス。ウォーフは君は僕のパルマカイ※25だ、君のすることは全て僕にかかってくるという。恥をかかせてごめんなさいというダックスに、ただ2人の関係を真剣に考えて欲しいだけだという。ため息をつき、あなたこそ肩の力を抜いて、2人でいることを楽しんで欲しいとダックスは言う。ウォーフは何も言わない。ダックスは私に変われって言っても無理というが、僕も変わらないというウォーフ。ほら一つ共通点があったわというダックス。もう寝ましょうというが、ウォーフは寝ててくれ、もう少し起きてるという。一人で戻るダックス。 部屋を片づけているアランディスたち。ダックスが来て、この部屋昨日より素敵になったという。フラートンたちはライサ人は無気力だといってるけど、全然そんなことないという。あの人たちは思い込みが激しい、プラートンにはもう少しジャマハロンが必要ねといいホルガンを持つアランディス。いいえ、山ほど必要だわというアランディスと一緒に笑うダックス。もし受け取ってくれるなら、ホルガンを買ってあげたいくらいという。元気が出るもとが必要なのは、フラートンだけじゃないみたいねというアランディス。休暇を楽しみたかったのにというダックス。ライサで楽しめないと聞かれ、人生の楽しみからあんなに背を向けるクリンゴン人は初めてというダックス。ならあなただけでも楽しみなさい、ライサでは楽しみ方はいろいろあるというアランディス。ダックスはそうは楽しめないというが、アランディスはクルゾンは楽しんだという。あなたの中にはそのクルゾンの心が残っているはずという。ここが好きだったというダックスに、粋な人だったというアランディス。片づけるのを手伝わせてと頼むダックス。アランディスはそれがご希望ならどうぞといい、ダックスはうなずいた。 私たちの道は分かれたといい、杯に口をつけるリータ。次はベシアが受け取り、一つだったのが今や二つにという。共に歩む時期は、もう過ぎ去ったというリータ。そして杯を割った。預言者たちのお導きで、幸せになられますようにという。預言者たちのご加護がありますようにというベシア。2人は手をつなぎ、顔を近づけ互いにそっぽを向いた。立ち上がる2人。見ていたクワークは、それで終わりと聞く。そうよというリータ、何を期待してたんだと聞くベシア。そりゃドンパチを期待するのが普通でしょう、罵り合いは、責任の擦り合いは、怒鳴りあいの殴り合いはと聞く。こんなに円満なものだと知っていたら立ち会いませんでしたよと怒るクワーク。全然つまんなかったという。僕は素晴らしいと思った、穏やかで恨みも残らないしというベシア。女性と気持ちよく別れられたのはこれが始めてだといい、リータも同感だという。これで自分の気持ちに素直になれると言った。それはどういう意味だいといい、リータを見るベシア。リータはここ何ヶ月かの間、ほかの男の人を考えていたという。ということはジュリアンとデートしてる時も、そのほかの野郎が気になってたということかと聞くクワーク。その話はやめときましょうというリータに、君が言い出したんだ、誰か教えて欲しいというベシア。そうだ教えろよというクワーク。リータはそれは、といいクワークを見つめた。俺かと聞くクワーク。リータは弟さんのロムだといった。弟のロム、ロムってあのロムと聞くクワークとベシア。だってロムはかわいいし、すごくセクシーでしょうといってリータは歩いて行った。かわいい、セクシー、ロムがと口を合わせて驚く2人。クワークはホルガンをあげるよといい、手渡した。 ウォーフはカーテンを開け、ダックスを探している。アランディスの声が聞こえてきた。ウォーフが見ると、ダックスと一緒に粘土をなでているところだった。土の感触はどうと聞くアランディスに、素晴らしいと答えるダックス。土に感情を注ぎ込むのよ、感触を楽しんでというアランディス。ダックスは楽しい、ものすごくいい気持ちだといって笑った。言った通りでしょうというアランディス。ウォーフはダックスに声をかけた。ウォーフというダックス。だがウォーフは何も言わず、離れた。アランディスと顔を見合わせるダックス。 部屋に戻ってきたウォーフは、テーブルに置かれていたホルガンを手に取ると、重いきり壁に投げつけて壊した。 演説はもううんざりだ、演説より行動だというフラートン。ボリア人は夕べ食堂を襲撃したでしょうというが、もう忘れられているというフラートン。そこへウォーフがやってきた。ミスター・ウォーフというフラートン。ウォーフはライサから人々を追い出したいか、それならいい方法があると言った。 |
※25: par'machkai クリンゴン語。DS9第101話 "Looking for Par'Mach in All the Wrong Places" 「クワークの再婚」で言及されたパーマック (par'Mach) に似ています |
僕だってウォーフと同じことをしただろうな、頭ではアランディスはクルゾンの恋人だとわかっていても実際にそんなところを見たらというベシア。それでなくてもダックスはつかみどころがないという。でもそこが好きなんだというクワーク。僕もだよ、だからずっと追いかけてたんだというベシア。ダックスは隣にいるのに私の批評をするのはやめてよといい、立ちあがった。でもだから追いかけるのをやめた、手のかかる女だからというベシア。ダックスは手のかかるのはウォーフの方だという。付き合うなら、フェレンギがいいよというクワーク。ダックスはかもね、でもウォーフが好きなのと言った。なんでと聞くベシア。彼はバーサーカーキャット※26のような勇敢さと同時に、詩人のような心をもってるというダックス。クワークはおつむの方はいまいちだといい、時々はねというダックス。アランディスがやってきた。見つかったと聞くダックスに、どこにもいない、きっと帰ってくると思うという。クワークはただ待っているのもなんだから、フローターを借りて山へ行って、熱い温泉にどっぷりつかるってのはどうだいと言う。不本意だが今回はクワークに賛成だというベシア。その時、雷鳴が鳴り響いた。今のは何というダックス。全くこれからって時にというクワーク。この地域は雨が降らないはずじゃなかったと聞くダックスに、そうだけどどうやら天気グリッドが故障したようねというアランディス。 空は雲に覆われ、豪雨が降り注いできた。観光客たちは突然の事態に驚いている。みなさん心配はいりません、天気グリッドの調子が少々おかしくなってしまったようですと話すアランディス。すぐに元に戻せると思いますというが、無理だねといってフラートンが来た。あなたがしたことなのねというダックスに、やったのは私だが考えたのは違うという。続いてやってきたウォーフが、私の案だといい小さな機械を見せた。冗談でしょうというベシア。ダックスは冗談じゃない、何をしたの、アップリンクを使って天気グリッドをいじったのねとウォーフに聞く。グリッドを停止させた、システムを正常に回復するには3日4日かかるだろうというウォーフ。ライサの住民、滞在してる皆さんには、ライサの元々の気候を体験して頂くという。雨が降るということね、しかも大雨というアランディス。なんでそんなことしたんだと怒るクワーク。フラートンはライサは幻影に過ぎない、天候コントロールシステムやレプリケーターによって作り出された見せかけに過ぎないという。連邦が生き延びるためには我々は機械に頼った暮らしを改めて、本質に戻る必要があると言った。部屋を出て行くメンバーたち。本当に救い用のない奴だわ、それはあなたも同じよとウォーフに言い、歩いて行くアランディス。ダックスたちはウォーフに近づいた。こうは言いたくありませんが、正気じゃないですよというベシア。正気だし極めて冷静だというウォーフに、しょせんクリンゴン人の冷静さだよというクワーク。ダックスはこんなことは間違ってるという。ウォーフは連邦市民がこんな悪天候ぐらいで音を上げていたら、ドミニオンの侵攻にはどう抵抗するんだといい、その場を離れた。ため息をつくダックス。 びしょびしょになりながら慌てて外から戻ってくる人々。豪雨に雷も鳴り響いている。濡れて戻ってきたクワークは、雨のひどいフェレンギナー※27でもこれほどの雨は降らないという。フェレンギ語には雨を表す178の言い方があるが、この降りはまさにドカ降り※28としか言いようがないという。そんなに落ち込んでないで、ホルガンを持ってお相手を探してきたらというダックス。少佐はライサ人の顔を見てないんですか、観光客より落ち込んでますよというクワーク。アランディスが来て、これからホヴァーボール※29の試合をするんだけどご一緒にいかがという。雨の中でと聞くクワークに、いいえ、室内コートを使ってという。室内でホヴァーボール、面白くも何ともないというクワーク。ダックスは私やるという。良かった、これで1人目というアランディス。雨続きで大変でしょうというダックスに、お客様から苦情が続出だという。雨で閉じ込められちゃ文句も出るというクワーク。雨だけじゃなくて何もかも気に入らないみたいなの、部屋も娯楽施設も料理もというアランディス。ダックスが料理がどうかしたのと聞くと、どこも悪くないのに味が落ちたと文句を言うという。この湿気のせいだよ、湿度が高いと味がねばっこくなる、フェレンギにはパリパリっていう表現はないからなというクワーク。フラートンの言う通りかもしれない、楽な暮らしに慣れきっていたのかもというアランディス。また大きく雷光が走った。 3日間でライサに滞在していた観光客数は30%も減りましたというボリア人。残っている客も、君たちの主張を真剣に考え始めていると思うというウォーフ。フラートンはこれからですという。順番に積み上げればいいといい、でて行こうとするウォーフ。おかえりですかと聞くフラートンに、ライサにいるのも飽きたしねという。ご協力ありがとうございましたといい握手するフラートン。がんばってくれと言い残し、ウォーフは出て行った。フラートンは天気グリッドへのアップリンクはまだあるのかと聞く。ありますというボリア人から受け取り、明日天気グリッドが元に戻れば、みんなすぐに今回のことを忘れてしまうというフラートン。永遠に忘れられないようにしてやろうといい、アップリンクを操作し始めた。 |
※26: berserker cat 「獰猛な獣」としか訳されていません ※27: Ferenginar フェレンギの母星。単に「フェレンギ」としか訳されていません。DS9第69話 "Family Business" 「クワークの母」に登場した時も雨が降っていました ※28: glebbening フェレンギ語なので、そのまま「グレベニング」と訳した方がいいと思いますが… ※29: hoverball これも TNG "Captain's Holiday" より |
外を見ているウォーフのところにダックスがやってきた。さぞかしご満悦でしょうね、ひどいお天気だわという。観光客はがっかりして次々とライサを後にしているという。僕の意見の正しさが立証されたなというウォーフ。何いってるの、何十万人もの休暇を台無しにすることが、連邦市民の倫理を向上させるとでも思うのと聞くダックス。ウォーフは君がわかってくれるとは思ってなかったという。ダックスはわかってる、あなたよりずっとよくと言った。行動の原因はライサとは何の関係もない、本質主義運動とも惑星連邦とも、私のことが原因なのよというダックス。ウォーフは振り返り、自分を高く値踏みしすぎているという。そうかしら、あなたは私を無責任で適当で、義務や責任より快楽ばかりを追い求めていると思っているというダックス。私とアランディスをどういう仲だと思ったのよと聞く。聞かなくてもわかっているだろうというウォーフ。ダックスは見当はつく、それは誤解なのよという。何で聞かないで早合点するの、もう少し私を信じてよというダックス。クリンゴンの女なら初めから疑われるようなことはしないというウォーフ。なぜそう言いきれるの、クルゾンはあなたよりクリンゴン人と過ごした時間は長いというダックス。ウォーフはたとえクリンゴン人と暮らした時間が長くても、君はクリンゴン人じゃない、僕はそうだという。かも知れない、でもあなたはどんなクリンゴン人とも違うというダックス。なんでそうなの、クリンゴンの名誉だの規律ばかりだのばかりにこだわって、クリンゴン人はもっと情熱的な種族だという。人生を謳歌し生きてることを楽しむ、なのにあなたはいつも自分を抑えつけてる、なぜよと聞くダックス。それとこれとは関係ないだろうというウォーフ。関係あるわというダックス。しばらくの無言の後、ウォーフは君を失いたくないんだ、ジャッジアと言った。ならお願い、話してちょうだいというダックス。ウォーフは7歳の頃から農業惑星ゴールト※30で人間に育てられたことと話し出す。人口の少ない惑星で、住民は2万人ほどだった。狭い社会だったからみんな互いのことを知っており、中でもウォーフのことは誰もが知っていたという。クリンゴンの子だから、乱暴で有名だったという。体も大きく力も強く、恐れを知らない子でけんかをする時も自分を抑えたりしなかったというウォーフ。なのに何でと聞くダックス。13の時、学校のサッカー※31チームのキャプテンになったことを話すウォーフ。決勝に進み、絶対勝ってやると思っていたという。同点で迎えた後半終了直前、コーナーキックのチャンスが来た。ボールは空高く上がり、ウォーフと、ウォーフをマークしていたミケル※32という選手が飛び上がり、ボールを競った。位置は不利だったが、ウォーフは必ず点を取ると決めていた。自信満々でミケルに向かって体を投げ出したというウォーフ。それからというダックス。次に見たものはゴールに決まったボールだった、僕は勝利の雄たけびを上げ勝ち誇ってミケルを振り向いてみたという。だがミケルは血を流し、芝生の上に倒れていた。2人でボールを競った時、頭がぶつかったのだ。ウォーフは何も感じなかったが、ミケルの首は折れていて翌日亡くなったという。でもそれは事故よというダックス。ウォーフはだからこそ思い知った、クリンゴン人に比べれば地球人はか弱い種族だ、もし地球人の中で生きて行くなら自分を抑える術を身につけなければならないという。ダックスはそれは随分辛かったでしょうと聞く。最初はね、でもそのうち自分を抑えることが癖になったというウォーフ。もし自分のコントロールを失えばというダックスに、傷つけてしまうからね、愛する人をというウォーフ。ダックスはウォーフの手を握り、それで納得したといった。でもあなたは間違ってるわ、人生にはコントロールできないこともあるという。私もその一つ、でも信じてくれれば大丈夫よというダックス。あなたを愛してる、あなたを傷つけることは絶対しないと言った。僕も君を傷つけないよというウォーフ。安心して、私はあなたが思っているより自制心が強いんだからというダックス。その時ふいに部屋が揺れた。地震が起こったのだ。きっとフラートンだといい、立ち上がるウォーフ。 みんな大慌てだ、お遊びは終わりだってことが良くわかったろう、地殻変動圧力調整機の設定を上げろと命じるフラートン。ボリア人はそんなことをしたらこの辺りの建物は全て到壊します、そろそろ宇宙空港へ急いだ方がいいという。続く地震におびえ、とりあえずこの部屋から出ましょうという。いいだろう、ライサでの仕事は終わったというフラートン。そこへアップリンクを渡せといい、ウォーフが入ってきた。ダックスもだ。悪いがなるべく早くライサを出た方がいい、あなた方に危害が及ぶのは避けたいというフラートン。すぐに渡さないと、危害が及ぶのはそっちよというダックス。ウォーフは手を伸ばし、その上にアップリンクを置くフラートン。味方だと思っていたという。確かに一時はそうだった、しかし連邦はドミニオンにボーグにも負けない、君のような人にもというウォーフ。アップリンクを操作する。出て行こうとするウォーフに、今ここを出て行けば連邦を裏切ることになるというフラートン。自制心の欠如と怠惰はいずれこの世界を滅亡へと導くんだ、それでいいんですかという。昔の道徳的な価値観を取り戻そうとするのは賛成だ、しかしその一つは信頼だといい、ダックスを見るウォーフ。信頼こそ人間関係の本質だろうという。フラートンはウォーフをつかむと、裏切りは許さないと言い拳で顔を殴った。ウォーフはフラートンの首元をつかみ、体を持ち上げた。私は私の好きにするといって、投げ飛ばした。倒れるフラートンに近づくボリア人たち。ウォーフはダックスに、休暇を楽しもうと言った。腕を組み出て行く2人。起こされ、そのあとを悔しそうに見るフラートン。 やっぱりね、帰る日になったら晴れやがったというクワーク。海岸を歩いている。早くうちに帰りたい、もちろん休暇は楽しかったけどといい歩いて行くリータ。ドクターを探してこなきゃ、朝食の時ホルガンを持ってたけどどっかに消えちまったというクワーク。2人とも楽しめたと聞き、ぜひまたライサにいらしてというアランディス。私は歓迎されないでしょうというウォーフ。アランディスは今度来る時はもっと楽しんでね、私はクルゾンに一度もさよならをいったことはないという。ダックスは私にもいう必要はない、また来るからといい、アランディスと抱き合った。楽しみに待ってるわといい離れるアランディス。ダックスにこれから何をすると聞かれ、ウォーフは日が沈むのを見ようかという。もっといいことがある、泳ぎに行きましょうというダックス。ウォーフはしかし水着を着てこなかったという。ダックスはちらりと周りを見てから、見るのは私だけだものといった。制服を脱ぎ始めるウォーフ。 |
※30: Gault TNG第20話 "Heart of Glory" 「クリンゴン戦士として」など ※31: soccer ※32: Mikel |
感想
ダックスたちにとっても、見ている方にとっても(?)、まさに「休暇」でした。なぜウォーフが自分を抑えてきたのかをダックスに明かし、さらに2人の仲は深まったというところですね。反対にリータはベシアと別れ、ロムとどうなっていくかが注目です。 |
第104話 "Trials and Tribble-ations" 「伝説の時空へ」 | 第106話 "Things Past" 「秘められた過去」 |