シスコがなかなか立ちあがれずにいると、もう少ししゃんとしろよといってベイジョー人※4が起こした。近くに寝ていたダックスとガラックも起こし、だからカーデシア人に軽蔑されるんだという。オドーにも起きろよという。薬でラリるならプロムナード以外の場所でやれ、とばっちりはお断りだといって歩いて行った。どうなってるのと聞くダックスに、それは後だというシスコ。ガラックもまずここを出ましょうといって、オドーを起こし歩き出す。決められた時刻までに部屋に戻らない者は、規則違反とみなされ罰せられるという放送が流れる。
4人はベッドに寝かせられ、ベシアの診断を受けていた。神経活動のレベルは高く、つまり神経は起きて活動しているということだ。だが外部からの刺激に反応はない。入ってきたウォーフに、シャトルの記録はと聞くベシア。第2級のプラズマ嵐※5に遭遇して船に放射線を浴びたらしい記録は残っていたというウォーフ。ベシアはコンピューターを呼び出し、4人の神経状態はプラズマ嵐に遭遇したのと関連があるかを尋ねた。症状とは何の因果関係も見出せませんという答えだ。ベシアは宇宙プラズマ現象についての記録がいくつあるかを聞く。5,021件というコンピューターの答えに、ということは奇病を引き起こすような珍しい現象じゃないわけだというベシア。シャトルの外壁を調べればもっと詳しいことがわかるというウォーフに、それまで僕もいろいろ調べてみると言った。
4人は居住エリアにやってきた。ここはカーデシア占領時代のテロックノールだというシスコ。過去に来たのというダックスに、ただ来ただけではなく服が変わっているというガラック。ホロスイートじゃないですかというオドー。シスコはコンピューター、プログラム終了というが何も起きない。ダックスは誰も私たちを見ないという。それも変だ、地球人やトリル人や可変種が目立たないはずはないというシスコ。私も目立って当然です、ここはベイジョー人居住区で、カーデシア人は忌み嫌われていると話すガラック。カーデシア人に見えていない、4人とも本来の姿には見えていないんだろうなとシスコは言う。ガラックは服はベイジョーのもので、さっきベイジョー人に話しかけられたという。じゃあベイジョー人に見えているんだろうな、どう思うとシスコに聞かれ、次元を超えての移動かしら、精神だけが時空を超えて動き回り、テロックノールのベイジョー人の体に宿ったというダックス。じゃあなぜ私たちには元のお互いの姿が映り、ベイジョー人には見えないんでしょうというガラック。ダックスは首を振り、さすがにそこまではわからないという。シスコは最後の記憶はシャトルで、座っていたことだという。プラズマ偏差が現れた、それから音がしてというダックス。ガラックは音というより強い振動だったという。オドーに聞くシスコだが、オドーは覚えていません、何が起こったにせよここにいてはまずいという。早くステーションから出ましょうというと、それなら直接当局へ出向いて事情を説明するのが一番だというガラック。機密扱いの保安コードを知っています、それを言えば見た目はベイジョー人でも本当はカーデシア人だと納得させられるという。化けて諜報活動をしているといえばいいというが、オドーはシスコにテロックノール当局は助けるとは思えませんという。尋問を始めるに決まっています、正直言ってカーデシア人には尋問されたくありませんねというオドー。シスコも同意見だといい、未来から来たということがばれればという。その時ダックスがガル・デュカットが上にいるという。シスコが2階を見ると、デュカット※6がいて部下と話していた。場所を移ろうといい、歩き出すシスコたち。オドーは一旦立ち止まり、デュカットの方を見上げた。突然前から来たベイジョー人とぶつかるオドー。驚くオドー。そのベイジョー人はオドーをじっと見る。オドーを呼ぶシスコ。気づくとぶつかったベイジョー人は消えていた。
来たオドーに、あれは誰だと聞くシスコ。知りませんというオドー。君の前任者だぞというガラック。ああそっちか、デュカットの隣の奴、あいつはスラックス※7といって私の前に保安チーフをしていた男ですという。ということは今は9年前ということねというダックス。その時、一緒に来いといってカーデシア兵士※8がダックスを捕まえた。何をしたんですと聞くシスコに、まだ何もという兵士。ガラックは近寄り、勘違いしてるんじゃないですか、失礼ですがベイジョー人の女性を逮捕するよりも、ずっといいお金になる話があるというガラック。ラチナムかと聞く兵士に、板2枚という。どこにあると聞かれ、その前に友人を離して頂きたいというガラック。デュカットやスラックスたちが気づき、こちらを見ている。するとその兵士はいきなりガラックを殴り倒した。首元をつかみ、うまそうな話だ、次は乗ってやるがこの女は選ばれたんでなという兵士。心配しないでといい、ダックスは連れて行かれた。鼻血を流すガラック。
ガラックの横を通ったウォーフは、ベシアを呼んだ。寝ているガラックから、鼻血が流れていた。
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※4: 名前は Belar (ヴィクター・ビヴァイン Victor Bevine VOY第130話 "Pathfinder" 「遥か彼方からの声」の保安部員、映画第8作 "Star Trek: First Contact" 「ファースト・コンタクト」の保安部員、ENT第50話 "First Flight" 「運命の飛行」の管制官役)
※5: plasma storm プラズマ分裂 (plasma disruption) とも呼ばれます。DS9第24話 "Invasive Procedures" 「突然の侵入者」より
※6: Gul Dukat DS9第99話 "Apocalypse Rising" 「可変種の脅威 第二幕(後)」以来の登場
※7: サラックス Thrax (カートウッド・スミス Kurtwood Smith VOY第76・77話 "Year of Hell, Part I and II" 「時空侵略戦争(前)(後)」のアノラックス (Annorax)、映画ST6 "The Undiscovered Country" 「未知の世界」の連邦評議会議長役) 声:仲木隆司
※8: (Brenan Baird)
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