ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第61話「謎の小惑星」
Rise
イントロダクション
一つの小惑星が、惑星へ向かっている。それを無言のまま、スクリーンを通して見つめるブリッジのクルーたち。2人の異星人も乗船している。ジェインウェイは発射を命じた。光子魚雷が命中し、バラバラになる小惑星。だが破片のほとんどが地上へ向かっていますと報告するトゥヴォック。破片も全て破壊するように命じるジェインウェイ。小惑星は普通蒸発するはずなのにというチャコティに、確かに変です、センサーがニッケル鉄の成分を検出、直径 1センチメートル以上の破片があると出てますというキム。若い方の異星人、スクラー※1が隣の大使に話しかける。やはりうまくいきませんでしたね、昨日は 2つの小惑星を蒸発させようとしましたが、そのまま地上に衝突したという。トゥヴォックが、破片はほぼ破壊したのですが、ターゲットスキャナーで追跡できないものが 2つあり、既に上部大気圏に突入していますという。2つの隕石は地面に衝突し、大爆発を起こした。 |
※1: Sklar (Kelly Connel) 声:辻親八、TNG・DS9 オブライエン、映画ST6・ジェネレーションズのチェコフなど |
あらすじ
彼らニーズー人のコロニーがある惑星は、連続して小惑星に襲われていた。地上にいるヴェトム博士は、小惑星が人工的に作られたということを伝えるが、通信が途切れてしまう。ヴォイジャーからシャトルで彼の捜索に向かう。乱気流のため、トゥヴォック、ニーリックス、スクラーの乗ったシャトルは不時着する。そこでヴェトム博士らと合流できた。だがヴェトムは、小惑星の情報は大使に直接でないと話せないという。次の小惑星が来る前にシャトルを修理しなければならないが、ニーリックスは空に伸びるステーションケーブルを見つける。軌道上のステーションに通じており、ケーブルに設置されたコンパートメントの中に乗って移動する手段だ。それを使ってある程度の高度まで登ればヴォイジャーに転送してもらえる。ニーリックスはステーションケーブルについての知識があるといい、トゥヴォックも了解した。だが発着場で、ニーリックスはそこにいた女性、リリアスに捕まり、首元にナイフを突き付けられる。 トゥヴォックたちの説得により、リリアスはニーリックスを解放する。ヴォイジャーで小惑星の破片を調べたところ、中には機械が埋め込まれていた。誘導システムかなにかのようだ。ニーリックスたちはコンパートメントの修理を行う。コンパートメントに死んだ姉の「アリクシア」という名を付けるニーリックス。リリアスも小惑星の衝突で離れ離れになった姉を探していた。だが修理の最中、ヴェトムが一人でコンパートメントを起動させようとしていた。もう止めることはできない。全員を乗せたコンパートメントは上昇を始めた。 修理が完了していなかったため、酸素の問題など故障ばかりだ。ニーリックスは実はコンパートメントの「模型」しか扱ったことがないことも判明する。酸素が薄くなってきたため、ヴァルカン人であるトゥヴォック以外の者は苦しみ始める。そんな中、重要な物が屋根にあると言い残し、ヴェトムは死んでしまう。誰かに殺されたのだ。 ヴェトムは飲んでいた水に毒が混ぜられていた。ニーリックスは、悪い予感がするといい、コンパートメントを止めてヴェトムの言っていた屋根を調べようという。認めないトゥヴォック。だがニーリックスはコンパートメントを止め、トゥヴォックに自分を見下しているだけだろうと言う。ニーリックスでなければコンパートメントは操作できない。トゥヴォックは仕方なく、屋根を調べに行った。強風の中、トゥヴォックは異星人の情報が入ったデータ記憶装置を発見する。するとスクラーが屋根へ向かい出した。止めようとしたニーリックスは蹴られて怪我をし、屋根で襲われたトゥヴォックはコンパートメントから落とされてしまう。記憶装置を取り出すスクラー。トゥヴォックはコンパートメントの側面に引っかかっていた。 ニーリックスは気を失っているため、スクラーはリリアスたちを使って操縦を再開させようとする。ヴォイジャーは、エタニアンという異星人が 2,000人以上乗った船と相対していた。惑星を明け渡すように言うエタニアン。意識を取り戻したニーリックスは、窓のところにトゥヴォックがいるのに気づいた。スクラーが操縦に気を取られている隙に立ち上がり、窓を開ける。コンパートメント内部に戻るトゥヴォック。スクラーと格闘になったが、結局彼は窓の外に吸い込まれて落ちて行った。窓を閉じ、ニーリックスに礼を言うトゥヴォック。怪我で動けないというニーリックスにトゥヴォックは言った、「やるんだ、アリクシアのために」と。その言葉でやる気になったニーリックスは、コンパートメントの操作を始めた。ヴォイジャーはエタニアン船と戦闘していた。コンパートメントは必要な高さまで上がることに成功、ヴォイジャーに戻ったトゥヴォックは記憶装置の情報を使い敵を撃退した。エタニアンは自然災害に見せかけて、住民が避難したところで惑星を乗っ取るという手段を使っていたのだ。スクラーはエタニアンのスパイで、ヴェトム博士は密かにエタニアンの情報を集めていたが裏切り者が誰かまでは突き止められなかった。リリアスの姉も発見され、トゥヴォックはニーリックスに、彼のことを報告で高く評価したことを伝えた。 |
用語解説など
|
感想
以前から触れられていた、性格の正反対なトゥヴォックとニーリックスを軸にした話でした。一人で屋根へ登ったトゥヴォックのことを、「頑固だけど大好きなんだ」というニーリックス。ニーリックスを奮い立たせるため、「アリクシアのために」というトゥヴォック。特にこの 2つが印象に残りました。 |
第60話 "Darkling" 「ドクターの内なる闇」 | 第62話 "Favorite Son" 「女たちの星」 |