ヴォイジャー 簡易エピソードガイド
第62話「女たちの星」
Favorite Son
イントロダクション
ブリッジ。あそこの 3重星の座標を記録しておけ、このセクターの位置確認に役立つというチャコティ。前にも似たような 3重星を通りませんでしたかと尋ねるキム。俺の記憶にはないがというチャコティに、前にも見たような気がしてという。周りの状況から連想して既視感を体験したのだろうというトゥヴォック。何のことかわからないキムに、ジェインウェイがデジャヴよと教える。たぶんそうでしょうねというキム。トゥヴォックは接近中の船を発見した。スクリーンに出す。相手はシールドも武器システムも起動していない。通信が入る。映し出された異星人はアルベン※1と名乗り、宇宙艦ネラダ※2の艦長だという。ジェインウェイも連邦宇宙艦ヴォイジャーのキャスリン・ジェインウェイですと自己紹介する。キムはアルベンを凝視している。このセクターの船には詳しいつもりだったが、こんな宇宙艦は初めて見るなというアルベン。よそから来たのでというジェインウェイに、なるほど、ナサリ※3の領域へようこそ歓迎しようという。キムは突然、攻撃してくる気だと言った。何と聞き返すチャコティ。防衛手段をとらないと、とジェインウェイにいうキム。トゥヴォックは攻撃の気配はないという。キムはコンソールを操作し始めた。トゥヴォックが、戦術コントロールはオペレーションステーションに回路変更されました、武器システムが充填中と報じる。キムは防御シールドを張り、フェイザーを発射した。ネラダに命中するフェイザー。反撃してくる。ジェインウェイは非常警報を発令した。 |
※1: アルベン艦長 Captain Alben (Christopher Carroll DS9第51話 "Second Skin" 「恐るべき過去」のガル・ベニール (Gul Benil) 役)
※2: Nerada ※3: ナサリ人 Nasari |
あらすじ
ネラダを退却させることはできたが、機関室ではトレスが重傷を負ってしまう。キムは直感で相手が武器を起動させたことに気づいたのだという。センサーの記録を調べる間、キムは任務から解かれた。夜、キムは夢の中で、どこかの惑星の姿や、幼い頃はしかにかかった時に母親が介抱してくれた時の様子を見る。そしてキムの顔には、斑点状の模様ができていた。 伝染性の病気でもなく、はしかの再発でもない。調査の結果、やはりネラダは武器を起動していたことが明らかになった。さらにナサリの船が 3隻迫ってくる。キムは再び直感を働かせ、近くにある惑星へ逃げるように提案する。夢で見た惑星を実際に見て、キムは「タレージア」という名前も知っていた。タレージア船はナサリ船を追い払ってくれた。その船に乗っていたタレージア人の女性リーダーは、キムの顔を見るなり、待っていたという。そしてキムがタレージア人であるというのだった。 キムの DNA には、確かにタレージア人の物が入っていた。受精卵が冷凍保存された状態で地球に運ばれ、そこで母親の胎内に入れられたのだという。受精卵は代理母の DNA を取り込んで成長するため、見た目には地球人とは変わらず、最終的には再びタレージアに戻ってくるように DNA に組み込まれているのだという説明を受けた。タレージアの人口の 9割は女性なので、キムは女性たちに熱烈な歓迎を受ける。また、ナサリはタレージアと敵対しており、タレージアに帰ろうとする者を狙うのだという。一旦キムだけを残し、敵対する意志はないことを伝えにジェインウェイたちはナサリたちの元へ向かう。キムが知り合った男性は、今夜結婚に相当する儀式を行うのだという。ヴォイジャーはナサリと交渉をもつが、タレージア人が乗っていれば攻撃するという。タレージアへ戻るヴォイジャー。だが惑星にはグリッドが張り巡らされ、通信もできない。締め出されたのだ。 男性の儀式が終わり、キムはヴォイジャーに連絡できないことに気づく。ヴォイジャーではドクターが、以前のキムにはタレージア人の DNA が全くないことを突き止める。どうやら、以前の上陸任務の時にキムだけが DNA を変化させるウィルスに感染したらしい。あまりに執拗に迫る女性たち。キムは部屋から逃げ出し、助けを求め男性の部屋に向かう。だが彼は、ミイラのようになって死亡していた。 女性は妊娠するために男性の細胞を大量に取り込まなくてはいけないため、その結果として男性は死亡してしまうのだ。だから男性が少なく、別の種族の男をタレージア人に造り替えて利用していた。グリッドを通り抜けられるようにシールドを調整したヴォイジャーは、内部へ突入する。タレージアの船が迫ってくる。キムは女性たちに囲まれ、無理矢理儀式が進められようとする。だが、その前にヴォイジャーが転送収容した。ヴォイジャーはナサリとタレージアが戦っている隙に逃げ出した。キムは元通りの姿に戻った。 |
用語解説など
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感想
キムが実は異星人だった! という衝撃的な内容……も、どうせ実際は違うのだろうという先読みは当然できました。タレージア人はいつ頃からこのような繁栄の仕方を取ってきたのか、疑問に感じる点も多いですが……。キムの母親の姿が見られたのはポイントが高いですね。 |
第61話 "Rise" 「謎の小惑星」 | 第63話 "Before and After" 「9歳のケス」 |