エピソード紹介 過去エピソード/第4シーズン (1)
ご注意
以下の内容には、本国での「エンタープライズ」エピソードに関するネタバレ・噂・未確認情報を含んでいます。全て放送前の情報を基にしたものなので、内容は必ずしも保証できません。各エピソードの解説情報は、下に行くほど古いものになります。
先の放送内容を知りたくない場合は絶対にご覧にならないことをおすすめします。
第77話 "Storm Front, Part I" 直訳題「暴風雨前線(前編)」 | ||
画像 撮影風景 [SFX] 画像 [STARTREK.com] 予告編 [The Daily Trekker] |
放送日 2004年10月8日 第4シーズン・プレミア 監督 Allan Kroeker 脚本 Manny Coto ゲスト アリシア (Golden Brooks) サル (Joe Maruzzo) Vosk (Jack Gwaltney) Ghrath (トム・ライト VOY "Tuvix" 「トゥーヴィックス」のトゥーヴィックス役) Joe Prazki (John Harnagel) カーマイン (Steven R. Schirripa) シリック (ジョン・フレック) "The Expanse" 「帰還なき旅」以来の登場 ダニエルス (マット・ウィンストン) 前話 "Zero Hour" に引き続き登場 SS 係員 (J・ポール・ボエマー) 前話 "Zero Hour" に引き続き登場 ドイツ人将軍 (クリストファー・ニーム VOY "Heroes and Demons" 「英雄伝説」のアンファース役) ナチ兵士その1 (Sonny Surowiec) [09/02] ズィンディ超兵器を破壊した後、アーチャーとエンタープライズのクルーはなぜか過去の時代へ飛ばされる。そこは 1940年代の地球であり、奇妙な異星人種族の助けを得たナチスがアメリカを侵略していた。 [09/02] ・ズィンディ超兵器を破壊した際になぜか生き残ったアーチャーは、気を失っていた。目を覚ますと、1940年代の地球に戻ってきていることを知る。ナチ制服の異星人とナチス親衛隊員に監視されており、彼らのおかげでドイツはアメリカ合衆国を侵略していた。だがアーチャーはやっとで逃げだし、アメリカ人レジスタンス戦士たちと協力する。彼らはアリシア・トラヴァーズ (ゲスト俳優 Golden Brooks)、サル (ゲスト俳優 Joe Maruzzo)、カーマイン (ゲスト俳優 Steven R. Schirripa) であり、異星人がアメリカと未来を破壊するのを止めようとする。 ・一方トゥポルと戦闘で疲弊したエンタープライズのクルーは、アーチャーが地球を救うために犠牲になったと思っていた。本来の時間に帰る方法を見つけようとするが、そこに死にかけのダニエルス乗組員が現れる。彼は、元々の 22世紀に帰るための唯一の方法を伝える。ナチスを援助している異星人たちを止め、タイムラインを修復しなければならない。 [08/29] ・部下に死んだと思われていたアーチャーは、実は拘束されており、捕らえているのはナチの兵士たちだった。ナチスは Vosk や Ghrath と共に動いており、2人は前シーズン最後で登場した異星人種族の一員である。アーチャーは Vosk の前へ連れて行かれる前に、輸送中の車列に対するレジスタンス攻撃によって自由になる。救出され、アリシアという黒人女性の家に収容されたアーチャーは、時間が変化してしまったブルックリンにいることを知る。エンタープライズのクルーも歴史が変わっていることを知る中、Vosk は援助の見返りにナチスから物資を求めていることがわかる。 ・そしてエンタープライズは、さらに 2つのショックな出来事に揺れる。タイム・トラベラーのダニエルスが現れ、瀕死の状態だ。彼の身体は時間的に変質していた。一部は死にかけており、別の部分は生まれた直後の状態、残りは中間だった。ダニエルスのせいで NX-01 は 1944年へ時間をさかのぼっていた。時間冷戦が過熱している。 ・それだけではない。スリバンのシリックがエンタープライズ内に隠れているのが発見される。タッカーに対し、地球へ向けてシャトルポッドを発進させようとする。だが 2人は戦い、シリックは逃げ出す。 ・アーチャーはナチ支配下の生活について知る。レジスタンス戦士たちに、ナチスと協力している地球人ではない者を見たことを話した。彼らは密告者が異星人の一人かもしれないという、噂を聞いたことを認める。密告者を見つけ、Gharth ということを突き止める。Gharth はアーチャーが時間エージェントだと考えており、2人は議論を闘わせる。Gharth たちは故郷へ帰るための通路を建設していた。完成すれば、アーチャーと彼の過去は消え去ってしまう。レジスタンス戦士の一人が、その後 Gharth を殺した。 ・アリシアの家にナチス親衛隊が乗り込んだことを知り、レジスタンス戦士たちは逃げ出す。戦闘が起こり、アーチャーは Gharth のコミュニケーターを使ってアリシアと共にエンタープライズに転送収容される。エンタープライズでは、ダニエルスが Vosk は最も危険な時間反乱者だと説明する。秘密のタイムトラベル形態を利用し、過去に逃げたのだ。だが一方通行の旅であり、自分の帰還通路を建設しない限りは戻れない。ダニエルスは、それこそがエンタープライズをここへ送った理由だと説明する。Vosk を止め、タイム・ラインを正常に保つためだ。そしてダニエルスは死亡する。 ・地球では、タッカーとメイウェザー (シリックが盗んだシャトルポッドを破壊しようとする中、捕まった) が Vosk の前に連れ出された。Vosk はナチス親衛隊に、尋問の準備をするよう命じる。そして Vosk の通路がいかに巨大な大きさかというのを目にする…。 [08/02] アーチャーと NX-01 は、過去の地球に来たことを知る。そこでは第二次世界大戦での出来事が、時間冷戦のせいで変化していた。 [08/02] ・シーズン3 の製作が今年 3月に完結した時、依然として俳優やスタッフがシーズン4 のために戻ってくるかは不明だった。だが安堵のため息と共に復帰でき、最も奇妙なエピソードにおける主要撮影は 7月29日木曜に完結した。 ・視聴者は "Zero Hour" のシーズン間クリフハンガーで、まさに当惑させられた。だが今回のエピソードで、あの奇抜なエンディングについての謎解きゲームは終わりを告げる。アーチャーと NX-01 は実際に過去の地球に来てしまっており、第二次世界大戦の最中だった。異なっているのは、様々な出来事が時間冷戦のせいで変化していることだ。アーチャーはもちろん地上におり、一体何が起こっているのかを知ろうと必死だった。一方、軌道上にいる部下たちも同様だ。実際何が起こっているのかといえば、異星人の援助によりナチスがアメリカ合衆国の東部を征服していた。そしてこのエピソードのほとんどの舞台は、ドイツ人に支配されたブルックリンとなる。Manny Coto 脚本による "Storm Front" というタイトルで、二部構成の第一部だ。 ・ジョン・フレックとマット・ウィンストンは、それぞれ時間エージェント「シリック」と「ダニエルス」役としての出演で復帰する。また、スタートレック:ヴォイジャーの "Tuvix" 「トゥーヴィックス」で、タイトルのキャラクター役として印象的な演技を見せたトム・ライトが、"Ghrath" という名のナチ異星人の一人を演じる (ところで、この異星人は一部で推定されていたレムス人ではない。新たな種族で、"Na'kuhl" という時間冷戦の一勢力である)。"Heroes and Demons" 「英雄伝説」で「アンファース」を演じたクリストファー・ニームも、ドイツ人将軍役で復帰する。 ・ゲストの一覧には、数人の「スタント・キャスティング」(UPN社長 Dawn Ostroff の言葉) も含まれている。1940年代のニューヨーカー役だ。UPN の Girlfriends での「マヤ」役として最も有名な Golden Brooks は、「アリシア」を演じる。アフリカ系アメリカ人の女性で、アーチャーが元気になるのを助ける。HBO のザ・ソプラノズに出演した名優 2人も、怪しい人格のレジスタンス活動家を演じる。「サル」役の Joe Maruzzo ("Joe Peeps") と、「カーマイン」役の Steven R. Schirripa ("Bobby 'Bacala' Baccalieri") だ。 ・製作は 7月15日木曜に開始され、撮影監督 Marvin Rush は新たなデジタルカメラ Sony 900 を使用した。これは完全にフィルムなしで撮影された、初めてのスタートレックのエピソードである。Allan Kroeker が "Storm Front" のためにディレクターズチェアに座り、"Zero Hour" の際に置いていった場所から椅子を持ってきた。この 2週間以上に渡るスケジュールは、実際には "Storm Front" と "Storm Front, Part II" の間で行ったり来たりしていた。後編は David Straiton 監督で、それが前編の 7日間の割り当てが 2週間以上にも延長された理由だ。 ・最初の 2日間は医療室、ブリッジ、作戦室、転送室といった建設済み船内セットで使われた。コナー・トリニアーとアンソニー・モンゴメリーは、シャトルポッドのセット内にも入った。"Zero Hour" からつながるシーズンを完了させるためだ。衣装とメーキャップは、そのシーズン3・フィナーレの外見と合うように慎重に「汚され」、リンダ・パクのこめかみにある治療中の怪我も同じだった。 ・続く 7月19日月曜に、スコット・バクラは Brooks やソプラノズ俳優 2人と合流した。ニューヨークの建物内部シーンのためで、通常の新規セット用サウンドステージである第9ステージに建てられた。20日火曜には Na'kuhl のキャラクターが絡む、他の新規セットも登場。水曜に、フレックは前編と後編両方のシーンに出演するため姿を見せた。 ・22日木曜、パラマウント野外撮影地の一部がナチ占領後のニューヨークに変貌した。店先にはポスターが何枚も貼られており、アメリカン・イーグルがカギ十字をつかんだ絵が描かれている。「あなた方の新たなアメリカ」や「二つの国、一つの声」とも書かれている。目立つ場所に貼られているポスターの一枚には、「殺し屋ナチは帰れ!」という落書きがある。 ・この野外撮影セットにはほかにも、非常に巧妙なアートデザインの仕事があった。点在するポスターは、マディソンスクエア・ガーデンでのボクシングの試合を宣伝している。「キッド・マクック」と「マイク・メイソン」が闘うもので、第2試合は「プラド対ベイリー」だ。聞き覚えがあるだろうか。これは "The City on the Edge of Forever" 「危険な過去への旅」の同じようなニューヨークの設定で大きく画面に登場した、ボクシングのポスターの復元である (だがよく見ると、完全に同じではない。例えば一番下には入場料ではなく、「ペヴニー・ボクシング社」と書かれている。「危険な〜」の監督、ジョー・ペヴニー (Joe Pevney) を指している。まあ、これは異なったタイムラインだから…)。 ・店先に見える名前は、全て内輪ネタである。例えば、「T. Purser 金物・配管」。Tom Purser は番組の大道具係だ。「Drozdowski 商店・衣類」…Dennis Drozdowski は特殊効果班に属している。 ・野外撮影セットの端は昨年の "Carpenter Street" に登場した、アーチャーとトゥポルがデトロイトで立ち寄った ATM があるのと同じ曲がり角だ。新スタートレックの "Time's Arrow" 「タイム・スリップ・エイリアン」や、ヴォイジャーの "11:59" 「甦るジェインウェイ家の秘密」でも同じ場所の一部が使われた。"Non Sequitur" 「現実への脱出」に出た地下鉄入り口にも気づくかもしれない。 ・この野外撮影地シーンのためには、衣装班と小道具班は数多くのナチ兵士に適切な衣装と兵器類を装備させる必要もあった。何台もの当時の乗り物もセットへ持ち込まれた。 ・23日金曜の集合時間は午後で、エンタープライズのサウンドステージの路地裏で行われた夜の撮影のためだった。続く 3日 (26日月曜から 28日水曜) は後編のためだけに利用された。前編はやっとで 29日木曜に終了し、スタジオの 100kmほど北でロケ撮影が行われた。スタッフはサンタクラリア近くのキャニオンカントリー内、セイブル農場という場所で設営した。数多くの第二次世界大戦時代の「映画用乗り物」、つまりドイツのジープ、トラック、バイクが用意された。バクラはこの場所で日中のシーンを撮影し、スタント代役 Vince Deadrick Jr. がより荒っぽい動きを数ヶ所演じた。日が落ちた後は、トリニアーとモンゴメリーが当時の市民の衣装に身を包み、シーンを撮影した。 ・共同製作総指揮の肩書きももっている脚本家 Coto は、リック・バーマンやブラノン・ブラガと共にエンタープライズの新たな「番組請負人」となっている。彼は実質上、番組の創作方針を担当することになる。Coto は昨シーズン、"Similitude"、"Chosen Realm"、"Azati Prime" などの名作の脚本で旋風を巻き起こした。Kroeker はスタートレックの多くのシリーズ (特にエンタープライズ) で、シーズン・プレミア、フィナーレ、重要な前後編を担当する大事なベテランである。 [07/23] ・時間冷戦ネタは第4シーズン初めの "Storm Front" 前後編で完結し、ダニエルスやシリックも再登場する可能性が高い。だが「未来の人物」の正体が判明するとは限らない。 ・1944年のキャラクター役で、Golden Brooks や Steve Schirripa (「ザ・ソプラノズ」に出演) がゲスト出演する。 [07/09] ・アーチャーを捕虜にしているナチスには異星人がいるものの、ほとんどが地球人だと判明する。アーチャーは数人のナチ兵士と共にジープで移動中だったが、奇襲攻撃を受ける。目を覚ますとそこはアリシア・シルヴァーズの家で、彼女はレジスタンスの協力者だった。時は 1944年、場所はニューヨーク・シティ。 ・ドイツ人は北アメリカに深く侵攻していることがわかり、アフリカとロシアにも進んでいる。ワシントンDC は陥落し、爆撃を受けたホワイトハウスは今やナチスの手中にあった。彼らは異星人司令官 Vosk によって援助を受けている。Vosk は戦争行動を助けるため、ドイツ人に未来の技術による兵器を装備させていた。 ・一般民衆はナチ侵略の背後に、異星人の黒幕がいることは知らないままでいる。アーチャーはアリシアに、テントで起きた時に見た人物について話した。刺すような赤い目をした異星人のことだ。アリシアは様々な噂は聞いたことがあるが、詳しいことは何も知らないと言う。アリシアはアメリカ人レジスタンスと接触することにより、アーチャーに詳しい情報を知っているかもしれない者を紹介すると約束した。 ・一方エンタープライズでは、時間エージェントのダニエルスが医療室で死にかけている。身体は流動状態にあり、一部が老化し、別の部分は若い状態に退行していた。ダニエルスは意識を失う前、トゥポルにクルーが止めなければならない者がいることを何とか伝える。その謎めいた脅威こそ、ほかならぬシリックだと判明する。シリックはエンタープライズのシャトルポッドを盗み、地球へ向かった…。 [07/09] ・アーチャーを捕らえている異星人ナチスは、1944年頃のアメリカ合衆国、東海岸全域を占領していることが判明する。 ・ナチのニューヨーク・シティに囚われたアーチャーは、脱出を計画し、何が起こったかを突き止めなければならない。異星人たちは "Na'khul" と呼ばれていることがわかり、時間冷戦の新たな勢力だ。彼らはナチスを操り、アメリカへの侵略の原因となっていた。リーダーの Vosk はホワイトハウスで高官のドイツ人将軍と会いさえしており、作戦の詳細を議論する。 ・野心的な SS士官の監視の下、ニューヨークを護送されるアーチャー。奇襲攻撃中に逃げ出し、レジスタンス戦士たちと合流することに成功する。アーチャーは「アリシア・シルヴァーズ」と出会う。ブルックリン出身で、30歳ほどのアフリカ系アメリカ人の女性だ。アリシアは、この未来の宇宙艦隊船長の怪我を治療する。元ギャングたちがナチスに対する戦闘に加わっており、イタリア人男性「サルヴァトーレ」が仲間になっていた。妻が労働キャンプに連れて行かれたからだ。サルヴァトーレはアーチャーに懐疑的で、ブルックリン出身の "Prazki" というポーランド人も同様だ。Prazki は仲間に、ナチスと関わっている異星人について情報をもたらす。 |
視聴率 視聴率 2.0%/占拠率 4% (速報) 視聴率 3.0%/占拠率 5%/視聴者 319万人 (主要都市) 視聴率 1.3%/占拠率 4% (18〜49歳)/視聴者 290万人 (確定) レビュー Science Fiction Weekly [B+] USA Today IGN [2/5] The Trek Nation The Chicago Tribune Ain't It Cool News Detroit Free Press The Seattle Times Lower Decks [6.5/10] The Great Link [4/5] TrekWeb SECTION31.COM [D-] Star Trek: Hypertext [2.5/4] Monkee [8/10] Xenoclone Television Without Pity |
第78話 "Storm Front, Part II" 直訳題「暴風雨前線(後編)」 | ||
画像 画像 [STARTREK.com] 予告編&画像 [STARTREK.com] |
放送日 2004年10月15日 監督 David Straiton 脚本 Manny Coto ゲスト Vosk (Jack Gwaltney) 前編に引き続き登場 アリシア (Golden Brooks) 前編に引き続き登場 カーマイン (Steven R. Schirripa) 前編に引き続き登場 シリック (ジョン・フレック) 前編に引き続き登場 ドイツ人将軍 (クリストファー・ニーム) 前編に引き続き登場 Kraul (Mark Elliott Silverberg) 異星人技師 (David Pease) [10/09] ・アーチャーはエンタープライズのクルーと再会し、彼らを驚かせる。死に際のダニエルスから、過激な時間冷戦の一派がタイムラインを消し去ろうとしている危機について聞く。アーチャーはナチに支配されている 1940年代のアメリカ合衆国東部に戻り、レジスタンス戦士のアリシア・トラヴァーズとカーマインの助けを得る。地上に建設中の、巨大なタイムマシンを破壊するためだ。 ・一方、アーチャーとの同盟構築を望んでいる異星人リーダーの Vosk は、捕虜のタッカーとメイウェザーを解放する。だが、このことで時間エージェントのシリックが闇から現れることになってしまい、Vosk に対する彼自身の計略を実行しようとする。 [08/29] ・ナチのニュース映画は、ヒトラーがニューヨークに到着したことを伝え、そこで彼は名誉市民賞を受け取る。一方、Vosk はドイツ人の連絡係に、誰が全てを仕切っているのかを確認させていた。彼はすぐに時間通路を使って去る計画で、ナチスをそのまま残していくつもりだ。約束した兵器を与えることもしない。残念ながら、通路の初期テストは期待できるものではなかった。Vosk にはエンタープライズの技術が必要かもしれない。 ・エンタープライズと連絡を取り、Vosk は取引について話し合うために会うことを提案する。アリシアを地下活動へ帰した後、アーチャーは同意する。Vosk はアーチャーの援助を求め、時間冷戦においてはダニエルスの勢力ではなく、彼の勢力こそが正しいのだと主張する。アーチャーは検討することに同意し、エンタープライズへ帰る。 ・エンタープライズでは、タッカーはアーチャーを攻撃する。実はシリックがタッカーに化けていた。アーチャーとフロックスは 2人とも疑いをもち、そのためシリックはすぐに拘束室へ入れられた。 ・シリックはスリバンの野望実現のため、Vosk の施設からデータを盗んでいた。すぐに Vosk はエンタープライズと接触し、シリックと話すことを要求する。アーチャーが拒否すると、プラズマ砲を装備した Vosk の基地が攻撃を始め、船に損傷を与えた。エンタープライズは反撃するが、基地はシールドで守られている。エンタープライズは撤退した。 ・Vosk はエンタープライズの助けなしで進めることにする。最後にもう一度だけ、ナチスを牽制した。一方、シリックはアーチャーを助け、Vosk の基地に侵入してシールドを解除することに同意する。そうすればエンタープライズは基地を爆破できるが、至近距離で行う必要がある。エンタープライズの捕捉システムが損傷しているためだ。アーチャーがタッカーを救出するためには、更に時間がかかる。 ・計画が実行される。シリックとアーチャーはアリシアや地下活動に合流し、Vosk の基地に奇襲をかける。エンタープライズは地球の大気圏に突入した。偶然、連合国がナチの陣地を一斉攻撃する。ナチ将軍は進んだ兵器を手に入れようとする。Vosk は将軍を殺し、その進んだ兵器で基地を守るよう命じる。 ・アーチャーとシリックは基地に侵入し、シールドを解除するのに成功する。だがシリックが殺されてしまう。アーチャーはタッカーと合流し、脱出した。2人はアリシアに別れを告げ、エンタープライズへ転送帰還する。船はプラズマ砲を装備したスツーカ編隊から攻撃を受けていた。 ・Vosk は時間通路を起動させる。動力消費が非常に莫大なため、同時に武器やシールドを使えない。Vosk が時間流に踏み込もうとした時、エンタープライズが武器を発射した。Vosk と共に、基地は破壊された。 ・アーチャーは地球の歴史がうずまく空間にいることに気づく。生きているダニエルスが出迎え、船長の尽力に感謝した。エンタープライズは本来の時間に再び現れ、そこでは何隻もの地球船が喜びに満ちた出迎えを行った。 [08/09] シリックの助けを借り、アーチャーは時間工作員を追う。地球の過去を変えた原因で、全ての時間を破壊してしまう危険のある人物だ。 [08/09] ・1940年代における NX-01 のクルーの冒険は、"Storm Front, Part II" でも続く。様々なロケ、野外撮影地、新規セットを目にすることになり、引き続き当時の乗り物、衣装などのセット要素が利用される。製作は 8月3日火曜に完結した。そしてこのエピソードでは、ジョン・フレックが本当の顔を初めて ENT で見せることになる。 ・Manny Coto による脚本では、アーチャーとシリック (フレック) は協力して Vosk の計画を失敗させる必要がある。2人は未だお互いを非常に嫌っていた。Vosk は Na'kuhl の時間工作員であり、タイムラインが変化した原因だ。そのため、1944年のアメリカ合衆国東部はナチが支配していた。アーチャーとシリックが失敗すれば、「時間冷戦」はもはや「冷たい」ものではなくなり、時間自体の破壊につながるかもしれない。 ・この撮影のほとんどは、建設済み船内セットからは離れて行われた。この作品は通常の 7日間に渡る予定を使ったものの、実際は丸 2週間に及んだ。スケジュールが "Storm Front" の前編と後編で行ったり来たりしたためである。後編は 7月21日水曜に始まり、フレックがスリバンのメーキャップで関わる前後編のシーンが撮影された。拘束室を含む、様々な船内セットが使われた。2日目はその後の 26日月曜で、グリフィス・パークでのロケ撮影だった。パラマウントからわずか数マイル北にある巨大な公園で、ドジャー・スタジアムを囲んでいる。園内にはグリフィス天文台 ("Future's End, Part I" 「29世紀からの警告(前編)」で登場) がある。これは珍しく短い撮影日で、6.5時間以下の予定となり 2つのシーンを「雑木林」で撮った。出演者はスコット・バクラ、コナー・トリニアー、アンソニー・モンゴメリー (全員当時の衣装)、"Vosk" 役 Jack Gwaltney、ナチ兵士数人、MACO エキストラ 2人だ。 ・3日目の 27日火曜は、全てブリッジのセットで使われた。ジョン・ビリングズレー以外 (彼のキャラクターは通常ブリッジにいないため) の全主要キャストが出演した。次の日はほとんど、Vosk の建物内装を表現する第9ステージの新規セットで使われた。この日フレックは通常のスリバンのマスクを装着して撮影を始めたが、その後外して本来の顔を露わにした。シリックが地球の地表上にいる間、地球人の姿に変わるためだ。その夜、俳優とスタッフは Vosk の建物外装を撮影するため、第9ステージの裏通りへ向かった。フレックはこのシーンで地球人のように見えるものの、シリックの姿を変えるいくつかの動きを与えるために、映像は事後製作でデジタル処理される。 ・29日木曜は前編の最終日で、後編は 30日金曜にパラマウントのニューヨーク街撮影地のシーンから再開された。バクラは前編から引き続き、ゲスト俳優とシーンを演じた。その出演者は「アリシア」役 Golden Brooks、「カーマイン」役 Steven Schirripa、地球人姿のフレック、ナチ制服などの当時の衣装を着た大量のエキストラだ。全ては 8月2日月曜と 3日火曜には終了し、ほとんどは新規セットでクライマックスシーンのために撮影された。映像効果が後で完了すれば、壮大なものとなるに違いない。長い撮影となった 3日火曜は、サウンドステージの路地で夜の撮影をもって締めくくられた。従来の小道具武器を使った凝った銃撃戦で、3人のドイツ人姿のスタントマンが吹き飛ぶ手榴弾の爆発もある。 ・David Straiton が "Storm Front, Part II" の監督だった。Straiton は前シーズンの 2話目 "Anomaly" のほか、ロケ多用の "North Star"、ヒューゴー賞ノミネート "A Night in Sickbay" 「小さな生命の灯」などの多くの ENT エピソードを演出した。Coto は現在番組の筆頭脚本家で、"Storm Front" の前後編を執筆した。 [07/21] ・エピソードの撮影は 7月26日に始まり、更に時間ネタが続く。アメリカ合衆国、東海岸へのナチス侵攻の援助を率いたらしい、異星人リーダーの "Vosk"。彼は時間エージェントたちが、異星人の計画を失敗させようとしているのかを知りたがっている。 ・Vosk の新たな助手である "Kraul" は、捕虜たちが時間エージェントであるかどうかを調査する任を帯びていた。そうではないことがわかり、満足する。一方、Vosk がいる敷地内では、時間連絡路が使われていることが判明する。アーチャーはレジスタンス戦士たちと協力し、Na'Khul による地球の過去への干渉を止めようとする。 ・脚本は Manny Coto。 |
視聴率 視聴率 1.7% (前週比 -0.3)/占拠率 3% (速報) 視聴者 310万人 (確定) レビュー The Trek Nation SECTION31.COM [C-] TrekWeb.com Star Trek: Hypertext [2.5/4] The Great Link [3/5] Lower Deck [6/10] Xenoclone Television Without Pity monkee [6.5/10] Trek Remembered |
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