僕をスキャンしてみてください、共生生物がちゃんといますというイェドリン。ダックスがトリコーダーで調べると本当だった。共生生物はダックスから数えて3代受け継がれてきました、あなた方のことも覚えていますというイェドリン。ミランダのDNAをスキャンしてご覧なさい、チーフのと似ているはずですという。確かにミランダにはオブライエンの遺伝子が含まれていた。タネンバームのもありますというミランダ。タネンバーム少尉のことか、技術クルーのというオブライエン。あなたはディファイアントの事故の10年後にリタ・タネンバーム※6と結婚しました、200年昔にタイムワープして帰れないのに家族と会えないというのをなかなか受け入れられなかった、でも結局新しい人生に踏み出したんですというイェドリン。シスコを見て、その顔は知っています、私の言うことを疑っているんですねという。それなら証拠にクルゾンしか知らないことを言いましょうというイェドリン。うなずくシスコ。イェドリンはペリオス・ステーション※7で知り合った踊り子ですが、彼女は…というと、シスコはわかった、十分だと止めた。ダックスが微笑む。1人の男の子、ガブリエル※8が、あなたがモーグの息子とウォーフに聞いた。そうだがと答えると、目で睨み付けるだけで人を殺せるってほんとと聞く。ウォーフは少し考え、怒っている時だけなと答えた。住民から笑いがこぼれる。後ずさりするガブリエル。中に入りましょう、積もる話がありますから後でみんなに会ってくださいというミランダ。ついていくシスコたち。
クワークの映像がコンピュータに映し出され、その前で子供たちが勉強している。「次の問題に進んでいいかな。27テシペート※9の畑があるとする。そこでおいしいイェルグメロン※10を栽培するとしよう」という映像のクワーク。同時に問題が表示される。ここは集会所ですが、学校としても利用できるようになっていますと説明するミランダ。「…畑全体では何個のメロンが取れるかな、答えが出たら教えてちょうだいね」といいクワークの映像は消えた。ジャッジアが作った教育プログラムです、ディファイアントの保安日誌にあったクワークの映像を使ってというイェドリン。クワークは算数の先生にはピッタリです、何たって数字に強いからという。女の子のリサ※11に近づき、その点々素敵ねというダックス。これがある子は少ないの、ほとんどの子の祖先は地球人だから、ママは特別な印だって言ってるというリサ。そんなのただの遺伝よ、トヴィン※12のウネウネと同じよといいおでこを指差す、もう1人の女の子。モリー※13、やきもちはやめてというリサ。驚くオブライエン。モリーは何人もいますよ、オブライエン家に伝わっている名前なんですという。あなたのおじい様のおじい様の、ひいおじい様※14よというミランダ。こんにちはというモリーに、どうもといいながらも信じられないといった様子のオブライエン。ディファイアントから持ち出せた機材はどれくらいあったのかと聞く。ポータブルのジェネレーターとレプリケーター、フェイザーとトリコーダーを数個ずつでしたというイェドリン。遭難信号を出そうとは思わなかったのかとウォーフに聞かれ、誰に向けて、ワームホールも見つかっていない、アルファ宇宙域に戻る方法なんてなかったという。だから祖先はこの星に住もうと決めたというリサ。そして冬が来る前に急いでシェルターを作ったというモリー。それがここ、この星で一番古い建物よ、最初は48人全員ここで寝たんですってというリサ。48人と聞き返すシスコ。キラ少佐は数週間後に亡くなったんです、エネルギーバリアを抜ける時感電したせいで神経経路が傷ついたんですがディファイアントには治療に必要な医療器材がなかったというイェドリン。キラのお墓を見にいきたいとリサに聞かれ、また後でねというダックス。2人ともご両親のお手伝いをしていらっしゃい、もうすぐ苗を植える時期だから忙しいのよというミランダ。リサとモリーは出ていった。
キラに治療を受けさせるため、急いでステーションに戻らなければ、船の修理が終わり次第出発だというシスコ。もちろんですというイェドリン。何て言ったらいいかわからないが、事故で200年前にタイムスリップすることは今はわかっているんだから、事故は避けられると思うというシスコ。しかしそれをすれば君たちの歴史は変わり、この星にいた人は消えてしまうというウォーフ。イェドリンは大丈夫です、考えがありますといい、コンピュータを操作してパネルの表示を見せる。きっかけはブリッジでキラに起きた事故でした、エネルギーが放出された時亜空間二重効果が出現し、一瞬ではありますがキラは生体分子レベルで重複して存在したという。キラが2人になったわけですという。それでというシスコ。ディファイアントの各システムを調整すればこの亜空間二重効果を増幅することができ、ディファイアント全体を複製できるというイェドリン。バリアを通り抜ける時、複製された方はタイムワープし、オリジナルのあなた方は無事にバリアを通り抜けられると説明する。それじゃ僕たちは家に戻れるし、君たちは消えずに済むと、というオブライエン。その通りですというイェドリン。シスコにどう思うと聞かれ、ダックスは可能性はあると答える。ディファイアントの残骸に残っていた記録によれば、軌道に到達して39時間後に事故に遭ったことになっていますというイェドリン。つまりその時間に同じことをするのかと聞くウォーフ。この星で生きている8,000人の命を救うためにも、計画を成功させるしかありませんとイェドリンは言う。ダックスにこの計画の検討に直ちに入るように命じるシスコ。見込みがあるならディファイアントのシステムの調整を開始するように言う。ありがとうベンジャミンというイェドリンに、君の頼みならな、おやじさんというシスコ。
軌道上のディファイアント。キラはベッドに寝て検査を受けている。何と僕の子孫も大勢いるそうですよというベシア。なら降りるのはやめるわ、オドーはどうなのと聞くキラ。ぐっすり眠ってますよ、バリアの中では量子変動のせいで形を保てないらしいと言うベシア。いい夢を見ろよといい、液体化したオドーをケースに入れる。でも軌道を離れれば、すぐに起きてきますよという。しかし少佐にはステーションに戻ったら直ちに神経経路の治療※15を受けてもらいますからねと言うベシア。気分は全然悪くないのにというキラに、そりゃまだ神経経路が破壊されてないからです、でも僕は名医だから安心してという。キラの額から器具を取り外す。出ていくベシアに、どこにいくのと聞くキラ。星に降りてきます、子孫に会いにねというベシア。笑うキラ。オドーの入ったケースに近づく。そこへ1人の男が入ってきて、やあネリスと声をかける。それはオドーだった。君がいると聞いてすぐに会いに来たんだという。どうやって形を保ってるの、だってあなたはといいケースを見るキラ。随分前にバリアの影響を制御する方法を覚えたんだ、会えて嬉しいよとオドーは言った。随分変わったのねといわれ、オドーは変身の技術も上達したからねという。君は相変わらずとても綺麗だ、ほんとに懐かしいという。君のその声、その笑顔というオドー。戸惑い、一体どうしたのと言うキラ。この200年間君にどうしても伝えたかったことがあるんだ、君を愛している、昔からずっと好きだったとオドーはいった。
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※6: Ensign Rita Tannenbaum
※7: Pelios Station 連邦の施設。DS9第24話 "Invasive Procedures" 「突然の侵入者」より。「ステーション」は訳出されていません
※8: Gabriel (Jesse Littlejohn)
※9: tessipate ベイジョーの面積単位。DS9第15話 "Progress" 「第五の月“ジェラドー”」より
※10: yelg melon 画面には「1ケリペートあたり 1個のメロン」と書かれています。kerripate はテリペートの下の単位
※11: Lisa (Davida Williams)
※12: Torvin
※13: モリー・オブライエン Molly O'Brien (Doren Fein)
※14: "your grandfather's great- great- great- grandfather (長い単語なのでスペースを入れています)" といっているので、直訳すると「あなたのおじい様の、ひいひいひいおじい様よ」となります。つまり7代前(後)。吹き替えでは「あなたのひいおじい様のおじい様の、ひいおじい様よ」となっていますが、これだと1代多いような…
※15: neuropathway induction
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