シスコの部屋。イカ※1は結構好きなんです、すごくおいしいですと味わうノーグ※2。いつもながら最高だというジェイク。気に入って良かったというシスコ。ノーグはこのソースが覚えのある味だという。ジムシ※3のピューレだからねというシスコの言葉を聞いて、途端に顔をしかめ、吐き出すジェイク。ノーグにイカを食べさせるなら我々もジムシを食べるのが公平と言うものだ、今おいしいといったじゃないかというシスコ。知らなかったからだよというジェイクに、食べろ、筋肉をつけないとなという。ところでノーグ、保安部での仕事はどうだと尋ねる。ええどうも、とても面白いですと答えるノーグ。言うことが違うなというジェイク。何かあったのかと聞くシスコに、何も不満はありません、楽しいですという。大嘘つきというジェイク。何か問題があるならいってみろというシスコ。ノーグはクリンゴン人のことで、彼らの態度は最低ですと言った。行為はでかくて図々しいし、いつも酔っ払ってる、我が物顔でステーションをのし歩き、保安部の士官が話しかけても相手にしないという。プロムナードで騒ぐなと注意しても無視するんですというノーグ。それはお前だけだろというジェイク。話しかけてもまともに顔を見ないんです、あたかもいないように無視するんです、本当に腹が立ちますとノーグは言う。それは確かに不愉快だろうなというシスコに、四六時中愚痴を聞かされる僕の方が不愉快だよというジェイク。シスコは一つ忠告しておこうといい、今度クリンゴン人が無視する態度を取ったら、クリンゴン人のように振る舞えと言った。正面対決しろ、堂々と戦えば認めてもらえるという。ケツを蹴飛ばされるだけだよという笑うジェイク。どちらにしろ、無視されなくなると言うシスコ。そこでチャイムが鳴り、マートク※4が入ってきた。シスコにお話があります、2人だけでという。よし、やってやると立ち上がろうとするノーグ。それを止め、今はよせというシスコ。よせよノーグ、行こうと言いジェイクはノーグを連れていった。カーデシアとの国境近くをパトロール中に、憂うべき通信を傍受したんですと言いパッドを手渡すマートク。マキの暗号だというシスコ。驚きました、マキはカーデシアとドミニオンに一掃されたとばかり思っていましたが、違ったようですという。解読できたのかと聞くシスコ。マートクが承認を押すと、そこに女性※5が映し出された。「マイケル※6、喜んでちょうだい。ミサイルは発射したわ、カーデシアに13日後に命中する予定よ、同志たちは生き返らないけど、あの世に土産を送ることはできるわ。」ミサイルは探知できたのかとの問いに、いいえ、でもはったりとは言いきれませんというマートク。今から数ヶ月前、クリンゴン最高評議会はカーデシアと戦うマキへの援助を決定し、クラス4の遮蔽※7装置を船の遮蔽に使用するという条件で30個貸したという。ミサイルにも使えるというシスコに、その通りですという。マキは以前トリコバルト爆弾※8を使用したことがある、生物兵器※9や反物質弾頭もだというシスコ。数百万人の死者が出ますというマートク。マキが追い込まれていたのはわかっていたが、このような手段に訴えるとは思って見なかったというシスコ。命中すれば、カーデシアは壊滅的な打撃を受けますというマートク。だがカーデシアはドミニオンの保護下にある、テロで数百万人の死者が出れば当然報復してくるのは明らかだ。ドミニオンが後押しするでしょう、惑星連邦に対して反撃してくる、わがクリンゴンにも、全アルファ宇宙域にもというマートク。我々全てを滅ぼす戦争が始まるとシスコは言った。
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※1: squid
※2: Nog DS9第119話 "Soldiers of the Empire" 「我らクリンゴン」以来の登場
※3: tube grubs フェレンギの料理。DS9第118話 "Ferengi Love Songs" 「愛の値段」など
※4: マートック将軍 General Martok 同じく DS9 "Soldiers of the Empire" 以来の登場
※5: (Gretchen German)
※6: Michael もちろん元連邦士官でマキのリーダー、マイケル・エディングトン (Michael Eddington) のこと。DS9第111話 "For the Uniform" 「エディングトンの逆襲」で逮捕されました
※7: class-4 cloak
※8: tricobalt explosive エネルギー兵器。DS9第104話 "Trials and Tribble-ations" 「伝説の時空へ」など
※9: biogenic weapon 極めて有害な生物学的装備。DS9 "For the Uniform" より
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