「よせ! 奴らを止めてくれ!」 チャコティが医療室のベッドの上で叫ぶ。首には医療器具をつけている。
ドクターは隣で作業をしているセブンに尋ねる。「どうだ?」
「何の関連性もない。神経経路が不安定だ。」 揺れる船。
パリスはチャコティについている。「ドクター! 何とかならないのか。ひどく苦しそうだ。」
ドクター:「今鎮静剤を打てば、異星人とコンタクトできなくなる。」
チャコティ:「奴らを止めろ!」
「私がわかるか。私の声に集中するんだ。」
「奴ら、わけのわからんことをしゃべり続けている。」
「何と言ってるんだ。」
「わからない。止めてくれ、頼む!」
ブリッジのジェインウェイ。「艦長より医療室。チャコティの容態は?」
ドクター:「悪くなる一方です。副長は妄想にとらわれ続けています。」
『もう時間がない。』
報告するトレス。「重力量子のずれで船体がゆがんでいます。カオス・スペース※1から抜け出せなければ、ヴォイジャーは終わりです!」
ヴォイジャーの周りは、波打つ空間で覆われていた。
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※1: 混沌空間 chaotic space
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