原生林の上を飛行するシャトル。
チャコティは窓の外を眺めていた。「綺麗だな。」
セブン:「センサー分析で必要な情報は得られていたはずだ。」
「景色を誉めただけさ。」
「会議は 1時間後に始まる。」
「ワープフィールド力学はいつでも学べるが、こういう景色は毎日は観られない。」
突然、シャトルが揺れた。
チャコティ:「今のは。」
セブン:「真下に、何らかのエネルギーバリアがある。何千平方キロメートルにも及んでいる。」
「なぜ感知できなかった。」
「わからない。異常なテトリオンサインが見られる。生命体312※1 と同じような技術だ。」
シャトルはバリアの上を跳ねるように飛び、ぶつかる度に衝撃波が発生する。
セブン:「バリアからパワーサージがくる。」
チャコティ:「シールド最大。」
爆発が起こるシャトル内。
セブン:「何らかのフィードバックを起こしている。推進エンジン、停止。」
チャコティ:「ワープだ。」
「…ワープコア、起動不能。」
「エネルギーバリアに接触しただけで止まるはずがない。」
「全システムに影響している。」
コンピューターの警告音が鳴った。『警告。構造破壊まで 30秒。』
チャコティ:「地上に脱出しよう。」
セブン:「バリアを通り抜けるのは無理だ。補助パワーを武器アレイに回してくれ。」
「何をする気だ。」
「フェイザーの周波数をバリアに合わせられれば、穴を空けられるかもしれない。」
「シャトルが潜り込めればいいが。」
コンピューター:『警告。構造破壊まで 10秒。9、8、7…』
セブン:「フェイザー修正、完了。」
『6、5…』
フェイザーが発射され、できた穴に突っ込むシャトル。
シャトルは大破し、先端部分が地上へ落下していく。
ジャングルの中に転送されるチャコティとセブン。
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※1: Species 312
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