宇宙空間。恒星が一瞬暗くなったかと思うと、明るく輝き爆発した。スクリーンをみて歓声を上げ、拍手するジェインウェイたち。すばらしいというチャコティに、想像していた以上だわというジェインウェイ。何かもうほんと、ワーオというニーリックス。トゥヴォックに向かって、なあヴァルカン君、そうとしか言えないだろ、ワーオともう一度いう。ミスター・ニーリックス、君の言葉にならない感動表現はともかくとして、魅惑的だったことは確かだというトゥヴォック。船が軽く揺れた。衝撃波です、気圧は 90キロパスカルと報告するキム。予想より 30%高めだ。トム、通常エンジン全開で後退して衝撃波をかわしてちょうだいというジェインウェイ。みんなにおめでとうをいわなきゃ、艦隊史上超新星※1の爆発を目撃したのは 2組だけだという。そして 3組目がこの爆発で、距離は 100億キロメートル以下、これは記録ですと喜ぶキム。シャンパンはどこと聞くジェインウェイに、何も用意してないんですけどというニーリックス。いいのよニーリックス、いってみただけというジェインウェイ。艦長が呼んでくださったおかげで、もっと星のことを勉強したくなりましたというケス。クルーなら誰でもブリッジで星を観察できる、ホログラムもモバイルエミッターをつければ、だが医療室の方が面白いぞというドクター。2人はターボリフトに乗って戻っていった。ジェインウェイはトレスにシールドの消耗度を尋ね、7%以下ですと答えるトレス。チャコティに早速炭素転化数値の分析にかかりましょうというジェインウェイに、14時間連続勤務でしょう、休まれてはというチャコティ。分析結果はハリーと一緒に調べて明日の朝までに報告するという。じゃあ明日の朝 7時にといってブリッジを離れるジェインウェイ。
自室に戻ったジェインウェイは、赤いシーツのかけられたベッドを見て驚く。周りにはキャンドルも灯されている。ジェインウェイは保安部に連絡を入れ、侵入警報と伝えた。ルームサービスならいいんだよ、キャシー、もう頼んだからという声。Q※2だ。ガウンを着ている。シャンパンが飲みたかったんだろうという Q。ジェインウェイはもう一度侵入警報と伝えるが、通じない、電話のフックは外しておいたという Q。第一、邪魔が入るのは嫌だろうという。何をしているのというジェインウェイに、Q は我々にと言ってグラスを差し出した。「我々」はいないわというジェインウェイ。夜はこれからだ、それにこのシーツ、サテンだよといって撫でる Q。出てってちょうだい、このベッドも持っていってとジェインウェイはいうが、艦隊支給の安っぽいシーツで寝るなんて冗談じゃない、私は敏感肌なんだという。ならサテンのシーツで寝てちょうだい、あなた一人でというジェインウェイ。なあキャシー、そんなに意地を張らないで、認めろ、会いたかったんだろといってジェインウェイを抱き寄せる Q。もう当分会いたくないわ、でてってというジェインウェイに、固くならないで、もっとリラックスできる服に着替えたらどうといい、Q はジェインウェイの制服を薄いドレスに変えた。こんな子供っぽい手口で私を誘惑できると思ってるなら、あなたは病的なうぬぼれ屋だわというジェインウェイ。離れようとするが、Q はジェインウェイを腕に収めて顔を近づけ、わかってるよ、一夜の快楽が目当てだと思っているんだろうという。それは私の真意を知らないからだ、全ての銀河の中の、全ての種族の中の、全ての女性の中から、私は君を母親に選んだんだよ、私の子供のと言った。
|
※1: supernova
※2: Q (ジョン・デ・ランシー John de Lancie) VOY第34話 "Death Wish" 「Q1, Q2」以来の登場。声はもちろん、おなじみの羽佐間道夫氏
|