ブリッジ。
パリスが話している。「わかった、待ってくれ。結婚したのが 2304年で、娘が 11回目のポンファーでできたってことは、つまり…162歳ってこと?」
艦長席に座っているトゥヴォック。「いや、違う。」
キム:「おい、トム。140歳はいってないだろう。でも 2度目に宇宙艦隊へ入ったとき、100歳は過ぎてたはずだ。だから、そうだな…133?」
「いや、それも違う。論理的結論を導くには、データが不足しているようだ。」
パリス:「おい、トゥヴォック。言えよ。」
「君らを啓発する義務はない。」
キム:「ヴァルカン人も年を言うのが恥ずかしいとか?」
「その反対だ。年を重ねることにより、知識が増す。」
パリス:「だったら、どのくらい賢いんだい?」
「この質問会を、終えるほどに。」※1
コンピューターに反応がある。パリス:
「はあ、ブザーに救われたな。」
キム:「船団を発見。20万キロ前方です。」
トゥヴォック:「船籍はわかるか。」
「不明です。」
パリス:「船が何重にも重なり合ってます。」
トゥヴォック:「シールド用意。非常警報。」
作戦室からチャコティと共に出てくるジェインウェイ。「報告。」
「前方に大規模な船団を感知しました。」
チャコティ:「敵か。」
保安コンソールへつくトゥヴォック。「恐らく。武器を装填中。」
ジェインウェイ:「スクリーンへ。」
区切られた一画に、多数の船などが散らばっている。キム:「全部で船が 62隻、船の部品が数百。全て停止しています。」
パリス:「ハ、廃品置場か。おめでとう、トゥヴォック。ゴミの山から見事俺たちを守ってくれた。」
「呼びかけています。」
ジェインウェイ:「一体何の用かしら。」
スクリーンに出た、品物だらけの部屋の中に、一人の異星人がいる。『アバドン※2の失われた宝の山※3へようこそ。買い物だろうが、ただの冷やかしだろうが大歓迎です。ご覧下さい。掘り出し物が見つかるかもしれませんよお。』
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※1: これまでに明かされている事実からすると、第6シーズン時点でのトゥヴォックの年齢は 112歳。VOY第44話 "Flashback" 「伝説のミスター・カトー」で、キトマー会議 (2293年) 時点で 29歳という言及がありました。よって生年は 2264年となり、現在=2376年では 112歳となります
※2: Abaddon (ジョン・フレック John Fleck TNG第98話 "The Mind's Eye" 「裏切りの序曲」のタイバック (Taibak)、DS9第47話 "The Search, Part I" 「ドミニオンの野望(前編)」のオーニサー (Ornithar)、第166話 "Inter Arma Enim Silent Leges" 「闇からの指令」のコヴァル (Koval)、ENT第1・2話 "Broken Bow, Part I and II" 「夢への旅立ち(前)(後)」などの Silik 役) 種族名不明。声:梅津秀行
※3: Abaddon's Repository of Lost Treasures
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